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第四章

4-168 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜スライムエリア〜

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 私達が次に訪れたエリアは初期エリア最後のエリアとなる...スライムエリアだ。

ここにはいろんな種類のスライムとスライム達が捕食する生き物や植物が主に生息するエリアとなるので...もちろんギルマスが苦手とる奴らもいる。

その事については昆虫類エリアから出る際にギルマスに伝えた。

そのせいか...ギルマスの元気が半減している。
本当に爬虫類が苦手なギルマス。
少しの物音にも過敏に反応しているあたり、このエリアも早々にでないといけないなぁーと感じたので足早に進む事にした。

このエリアのみ案内人はいない。
基本ダンジョンには案内人というものは存在しないのが普通なので、特に問題はないのだが、今までのエリアに案内がいたのでギルマスが不思議に感じたのだろう質問してきた。

「なぁーここは案内人がいないのか?」

エリアに入ってそそくさと進む私達の姿を見て疑問に感じたらしく質問してきたギルマスの問いかけにローダンが答える。

『このエリアはスライム達のエリアだから案内人はいないよ。そもそもダンジョンだよ?案内人がいる事自体が珍しい事なんだよ?大丈夫??』

ローダンにそう言われて納得するギルマス。

「それも...そうだよな。本当に、ここがダンジョンって事を忘れそうになるよ。」

『わかるぜ!おっさん!ちなみにここのスライム共は遠慮なく襲ってくる奴もいるかな、気をつけろよ!』

『でも、なるべく殺生は控えて下さい。後々面倒なので。』

ブルーム兄さんとラース兄さんがそう言うとギルマスが首を傾げるので、私が細く説明をする。

『ここのエリアボスはもちろんスライム。このエリアで殺生した数だけスライム達を吸収して大きくなったり、分裂して攻撃してくるから面倒なのよ。
だから、殺生せずに進む方がエリアボスと会った時に楽なの。』

「そうなのか?!分かった!どれぐらいでその、エリアボスの所にいけるんだ?」

『そうね...不眠不休で行くなら今から直ぐにでも行けるわ。どうする?』

「へっ?」

自分で質問しておいて答えると間抜けな声をあげるギルマス。

このエリアは他のエリアと違って広さがあまりないので、寄り道したりしなかったら半日程度でエリアボスの所に着くのだ。

ただ、再調査も兼ねているのでどう進むかはギルマス次第となる。

その事に気付いたギルマスは...一瞬悩み結論をだす。

「一泊だけして早々にでるか?他のエリアもあるんだろうから...それでもいいか?」

ギルマスの答えに私達は異論なく頷く。

『もちろん。私達は一度来てるし、スライム好きなんでしょう?ギルマス。』

私の言葉に照れて頷くギルマス。

『夜行性のスライムもいるから楽しみにしてろよ、オッさん!!』

ブルーム兄さんの言葉に嬉しそうにするギルマスを見てやれやれと思いながら休める場所まで移動する事にした。
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