619 / 664
第四章
4-168 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜スライムエリア〜
しおりを挟む
私達が次に訪れたエリアは初期エリア最後のエリアとなる...スライムエリアだ。
ここにはいろんな種類のスライムとスライム達が捕食する生き物や植物が主に生息するエリアとなるので...もちろんギルマスが苦手とる奴らもいる。
その事については昆虫類エリアから出る際にギルマスに伝えた。
そのせいか...ギルマスの元気が半減している。
本当に爬虫類が苦手なギルマス。
少しの物音にも過敏に反応しているあたり、このエリアも早々にでないといけないなぁーと感じたので足早に進む事にした。
このエリアのみ案内人はいない。
基本ダンジョンには案内人というものは存在しないのが普通なので、特に問題はないのだが、今までのエリアに案内がいたのでギルマスが不思議に感じたのだろう質問してきた。
「なぁーここは案内人がいないのか?」
エリアに入ってそそくさと進む私達の姿を見て疑問に感じたらしく質問してきたギルマスの問いかけにローダンが答える。
『このエリアはスライム達のエリアだから案内人はいないよ。そもそもダンジョンだよ?案内人がいる事自体が珍しい事なんだよ?大丈夫??』
ローダンにそう言われて納得するギルマス。
「それも...そうだよな。本当に、ここがダンジョンって事を忘れそうになるよ。」
『わかるぜ!おっさん!ちなみにここのスライム共は遠慮なく襲ってくる奴もいるかな、気をつけろよ!』
『でも、なるべく殺生は控えて下さい。後々面倒なので。』
ブルーム兄さんとラース兄さんがそう言うとギルマスが首を傾げるので、私が細く説明をする。
『ここのエリアボスはもちろんスライム。このエリアで殺生した数だけスライム達を吸収して大きくなったり、分裂して攻撃してくるから面倒なのよ。
だから、殺生せずに進む方がエリアボスと会った時に楽なの。』
「そうなのか?!分かった!どれぐらいでその、エリアボスの所にいけるんだ?」
『そうね...不眠不休で行くなら今から直ぐにでも行けるわ。どうする?』
「へっ?」
自分で質問しておいて答えると間抜けな声をあげるギルマス。
このエリアは他のエリアと違って広さがあまりないので、寄り道したりしなかったら半日程度でエリアボスの所に着くのだ。
ただ、再調査も兼ねているのでどう進むかはギルマス次第となる。
その事に気付いたギルマスは...一瞬悩み結論をだす。
「一泊だけして早々にでるか?他のエリアもあるんだろうから...それでもいいか?」
ギルマスの答えに私達は異論なく頷く。
『もちろん。私達は一度来てるし、スライム好きなんでしょう?ギルマス。』
私の言葉に照れて頷くギルマス。
『夜行性のスライムもいるから楽しみにしてろよ、オッさん!!』
ブルーム兄さんの言葉に嬉しそうにするギルマスを見てやれやれと思いながら休める場所まで移動する事にした。
ここにはいろんな種類のスライムとスライム達が捕食する生き物や植物が主に生息するエリアとなるので...もちろんギルマスが苦手とる奴らもいる。
その事については昆虫類エリアから出る際にギルマスに伝えた。
そのせいか...ギルマスの元気が半減している。
本当に爬虫類が苦手なギルマス。
少しの物音にも過敏に反応しているあたり、このエリアも早々にでないといけないなぁーと感じたので足早に進む事にした。
このエリアのみ案内人はいない。
基本ダンジョンには案内人というものは存在しないのが普通なので、特に問題はないのだが、今までのエリアに案内がいたのでギルマスが不思議に感じたのだろう質問してきた。
「なぁーここは案内人がいないのか?」
エリアに入ってそそくさと進む私達の姿を見て疑問に感じたらしく質問してきたギルマスの問いかけにローダンが答える。
『このエリアはスライム達のエリアだから案内人はいないよ。そもそもダンジョンだよ?案内人がいる事自体が珍しい事なんだよ?大丈夫??』
ローダンにそう言われて納得するギルマス。
「それも...そうだよな。本当に、ここがダンジョンって事を忘れそうになるよ。」
『わかるぜ!おっさん!ちなみにここのスライム共は遠慮なく襲ってくる奴もいるかな、気をつけろよ!』
『でも、なるべく殺生は控えて下さい。後々面倒なので。』
ブルーム兄さんとラース兄さんがそう言うとギルマスが首を傾げるので、私が細く説明をする。
『ここのエリアボスはもちろんスライム。このエリアで殺生した数だけスライム達を吸収して大きくなったり、分裂して攻撃してくるから面倒なのよ。
だから、殺生せずに進む方がエリアボスと会った時に楽なの。』
「そうなのか?!分かった!どれぐらいでその、エリアボスの所にいけるんだ?」
『そうね...不眠不休で行くなら今から直ぐにでも行けるわ。どうする?』
「へっ?」
自分で質問しておいて答えると間抜けな声をあげるギルマス。
このエリアは他のエリアと違って広さがあまりないので、寄り道したりしなかったら半日程度でエリアボスの所に着くのだ。
ただ、再調査も兼ねているのでどう進むかはギルマス次第となる。
その事に気付いたギルマスは...一瞬悩み結論をだす。
「一泊だけして早々にでるか?他のエリアもあるんだろうから...それでもいいか?」
ギルマスの答えに私達は異論なく頷く。
『もちろん。私達は一度来てるし、スライム好きなんでしょう?ギルマス。』
私の言葉に照れて頷くギルマス。
『夜行性のスライムもいるから楽しみにしてろよ、オッさん!!』
ブルーム兄さんの言葉に嬉しそうにするギルマスを見てやれやれと思いながら休める場所まで移動する事にした。
18
お気に入りに追加
579
あなたにおすすめの小説
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
後方彼氏面の王子ですが、何か?
逢坂莉未
ファンタジー
第二王子のアーノルドは、どうしようもない我が侭な王子だったが、とある事がきっかけでレーナという少女に出会い一目惚れする。しかし、少女にはすでに婚約者がいた。それでも諦めきれないアーノルドは父である国王と約束を結ぶ。
アーノルドは今までの怠惰な生活を改めてレーナに相応しい男になる為、己を磨くことにした。
レーナ一筋に頑張るアーノルドと彼がレーナを好きすぎるあまり、たまに行き過ぎてしまう行動(奇行?)に巻き込まれる人々の話。
※【断罪イベントの真っ最中ですが後方彼氏面している王子様が気になってそれどころじゃない。】のヒーローである、第二王子のアーノルドが主人公の話です。主に幼少期から学園時代の話。
※前作を読まなくても大丈夫な仕様にしています。逆に前日譚になるので前作を読むと軽いネタバレになるかもしれません。
※小説家になろうにも投稿しています。
【※誤って消してしまったので再投稿しました。以前、お気に入り登録された皆様、大変申し訳ございませんでした。】
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる