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第四章

4-144 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜爬虫類エリア〜

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 初めに入った菌糸類エリアで新たな課題をギルマスが引き受けて、私たちは無事にクリアして次の爬虫類エリアへと向かう。

変わった菌糸類エリアについては、改めてボスキノコ、マッシュ、ギルマス、私の四人で話し合っている間に他のメンバーで軽くみて周り地図の補正が完了させた。

地形的にはそこまで大きく変わってなかったようで、早く補正ができたようだ。

細かい部分も別の記録ノートにしっかり纏められていた。
さすがラース兄さんだと感心しつつ、私達の方も無事に引き継ぎを終わらせた。

とりあえず、ギルマスがあのクソ問題児キノコ三体の引受人となった。

キノコとしてもそうなのだが、中身が腐りきっているのと、キノコにはない思考や協調性が欠けているのでもう仲間のキノコ達ではお手上げの状況。

何より、親族キノコたちからも育児放棄されてたのもあり、ますます荒んでいるので、本当にボスキノコも困っていたそうだ。

もう正直なところ消滅させる事も本気で考えていたそうで、そんな時に私達が運良く来てくれたというオチだった。

三体のキノコ達の能力などをボスキノコからしっかり情報を取得して、ボスキノコのご厚意でそれぞれの専用の胞子玉も貰えたので、それに入れて移動が可能となった。

《胞子玉に入れておけばこのエリア以外でも移動が可能かと思います。無理そうでしたら、主人様達に頼めばどうにかなるかと...。どうかよろしくお願いします。》

ボスキノコに頭を下げられたので、どうにかするしかなかった。

ボスキノコはまだ見回りが終わってないという事で、マッシュに引き続きエリア出口がある所まで案内してもらう事に。

どうやらエリア出口は毎回現れる場所が異なるというのだ。
仕組みははっきりとは分からないが...同じ場所だとそこだけ荒らされる可能性があるので、それを避けるため(??)だと、キュリッチがいう。

移動中ギルマスは三体のキノコとコミュニケーションをとろうとしていたが...手ひどくあしらわれている。

反抗期の子供とその親みたいな関係図を見せられる私達。

《あっ、こちらが今回のエリア出口になります。》

そう言ってマッシュが案内してくれたエリア出口は爬虫類エリアに近い場所だった。

私達は案内してくれたマッシュにお礼と別れの言葉を言って、ギルマスは反抗的態度をとる三体のキノコを胞子玉になんとか押し込めて、マッシュに声をかける。

「とりあえずこのガキどもを一人前にしてやるから安心しろ。クソガキの相手は朝飯前だから。短い間だったがありがとうな。」

ギルマスがそう言うとマッシュが自分の体から何かを取り出してギルマスに渡す。

「これは??」

ギルマスが首を傾げながらもマッシュから受けとる。
それは...キノコの形をした笛?のようなものだった。

《それは我ら菌糸類の魔物にとって大事なもの一つです。カサの部分を加えて息を吹くと...菌糸類のみ眠らせる事のできる特殊な胞子がでます。
息を吹く強さを弱めれば、癒しの胞子が、強く吹くと拘束の胞子がでます。
 言う事を聞かない子供キノコ相手に親が良く使うものです。良かったら使って下さい。》

使い方の説明を受けてギルマスはまた御礼をいう。
私達はマッシュに見送られながら爬虫類エリアへと向かう。

しかし...私達はこのエリアに入ったことを酷く後悔するハメになる事をこの時はまだ知らなかったのだ。




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