498 / 664
第四章
4-47 特別編 スノー編3
しおりを挟む
お母さんに吹っ飛ばされた男性はすぐさま起き上がり身体についた汚れを払いながらお母さん達の元に普通に歩いて戻ってきたのだった。
そして普通に何事もなかったようようにお母さんに話しかけてきたのだからびっくりする。
普通の人間だったら砕けているか即死のはずなのに...でも彼は...彼らは普通の人間ではなかったのだ。
だからお母さんの尻尾攻撃も平気だったのだと後になって知ることに。
「相変わらずいい一撃だな。」
『あらそう??なんならもう一発いるかしら?』
「そんなに何発もいらない。所でなんでまた子供を連れて来たんだ??離婚でもしたのか??」
『失礼ね!まだラブラブよ!ちょっと里でトラブルがあってね...このままでは我が子が壊れてしまうと思ったから環境を変えようと思って来たのよ。
てか、事前に知らせてあったでしょ?!!』
お母さんの言葉に男性はそうだったか??と首を傾げる。
その姿を見てイラッとしたお母さんがまた一撃を喰らわせようとした時だった。
家の中から子供の声が聞こえたのだ。
私と同じ??いや私より幼い感じの声が。
男性の横にいた女性が慌てて家の中に入り何やら誰かと会話しながらでてきた。
家から出てきた女性の腕の中には小さな赤ちゃんがいたのだ。
黒?というより紺色に近い髪色をした赤ちゃんを腕に抱いていた。
赤ちゃんは自分の指を加えながらも空いている手で母親であろう女性の服をしっかり握りしめていたのだ。
そう...この赤ちゃんが後々私達と長い付き合いをすることとなるフレア。
赤ちゃんの時はとても目がくりくりしていて女の子に見えた。
何せ母さんですらフレアを初めて見て
『まぁーあんたの所にも子供ができたって言ってたけど可愛らしい"女の子"ね。名前はなんていうのかしら?
あ、うちの子はこの子以外にもあと三人いるのよ。男の子三人で、この子が唯一の紅一点よ。
ちなみに上からブルーム、ラース、スノー、ローダンっていうのよ。』
満面の笑顔でそう話す母さん。
母さんの言葉に女性は少し複雑げな表情をして...
「凄いわね。四人も育てているの?私は一人でも大変よ。この子は残念なんだけど..."男の子"なの。名前はフレアよ。仲良くしてくれると助かるわ。」
私は母さんの胸元の布からちょこっと顔を出して赤ちゃんを見つめる。
とてもとても可愛い顔。
兄弟達とは違った雰囲気のある子で、とても柔らかそうに見えて自分が触ったら壊れるんじゃないかと思わず思ってしまったぐらいとてもふわふわして見えたのだ。
そう...フレアは見た目だけはとても儚く可愛く見えた赤ちゃんだったのだ。
だが...本当のフレアは私達兄弟並みに頑丈である事をこの後身をもって知るのだった。
そして普通に何事もなかったようようにお母さんに話しかけてきたのだからびっくりする。
普通の人間だったら砕けているか即死のはずなのに...でも彼は...彼らは普通の人間ではなかったのだ。
だからお母さんの尻尾攻撃も平気だったのだと後になって知ることに。
「相変わらずいい一撃だな。」
『あらそう??なんならもう一発いるかしら?』
「そんなに何発もいらない。所でなんでまた子供を連れて来たんだ??離婚でもしたのか??」
『失礼ね!まだラブラブよ!ちょっと里でトラブルがあってね...このままでは我が子が壊れてしまうと思ったから環境を変えようと思って来たのよ。
てか、事前に知らせてあったでしょ?!!』
お母さんの言葉に男性はそうだったか??と首を傾げる。
その姿を見てイラッとしたお母さんがまた一撃を喰らわせようとした時だった。
家の中から子供の声が聞こえたのだ。
私と同じ??いや私より幼い感じの声が。
男性の横にいた女性が慌てて家の中に入り何やら誰かと会話しながらでてきた。
家から出てきた女性の腕の中には小さな赤ちゃんがいたのだ。
黒?というより紺色に近い髪色をした赤ちゃんを腕に抱いていた。
赤ちゃんは自分の指を加えながらも空いている手で母親であろう女性の服をしっかり握りしめていたのだ。
そう...この赤ちゃんが後々私達と長い付き合いをすることとなるフレア。
赤ちゃんの時はとても目がくりくりしていて女の子に見えた。
何せ母さんですらフレアを初めて見て
『まぁーあんたの所にも子供ができたって言ってたけど可愛らしい"女の子"ね。名前はなんていうのかしら?
あ、うちの子はこの子以外にもあと三人いるのよ。男の子三人で、この子が唯一の紅一点よ。
ちなみに上からブルーム、ラース、スノー、ローダンっていうのよ。』
満面の笑顔でそう話す母さん。
母さんの言葉に女性は少し複雑げな表情をして...
「凄いわね。四人も育てているの?私は一人でも大変よ。この子は残念なんだけど..."男の子"なの。名前はフレアよ。仲良くしてくれると助かるわ。」
私は母さんの胸元の布からちょこっと顔を出して赤ちゃんを見つめる。
とてもとても可愛い顔。
兄弟達とは違った雰囲気のある子で、とても柔らかそうに見えて自分が触ったら壊れるんじゃないかと思わず思ってしまったぐらいとてもふわふわして見えたのだ。
そう...フレアは見た目だけはとても儚く可愛く見えた赤ちゃんだったのだ。
だが...本当のフレアは私達兄弟並みに頑丈である事をこの後身をもって知るのだった。
10
お気に入りに追加
577
あなたにおすすめの小説
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
平凡なオレは、成長チート【残機無限】を授かってダンジョン最強に! でも美少女なのだがニートの幼馴染みに、将来性目当てで言い寄られて困る……
佐々木直也
ファンタジー
交通事故で死んだオレが授かった特殊能力は──『怠け者でもラクして最強になれる、わずか3つの裏ワザ』だった。
まるで、くっそ怪しい情報商材か何かの煽り文句のようだったが、これがまったくもって本当だった。
特に、自分を無制限に複製できる【残機無限】によって、転生後、オレはとてつもない成長を遂げる。
だがそれを間近で見ていた幼馴染みは、才能の違いを感じてヤル気をなくしたらしく、怠け者で引きこもりで、学校卒業後は間違いなくニートになるであろう性格になってしまった……美少女だというのに。
しかも、将来有望なオレに「わたしを養って?」とその身を差し出してくる有様……!
ということでオレは、そんなニート幼馴染みに頭を悩ませながらも、最強の冒険者として、ダンジョン攻略もしなくちゃならなくて……まるで戦闘しながら子育てをしているような気分になり、なかなかに困った生活を送っています。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
トラック事故で消えた幼なじみが騎士団長になっていた
氷雨そら
恋愛
「伝えたいことがある」
高校卒業を控えたある日、電話でその言葉を残し、幼なじみは消えてしまった。
トラックに轢かれたという目撃証言はあるのに、現場には携帯電話が落ちていただけという謎を残して。
七瀬は、彼氏いない歴29年の看護師。そんな七瀬にも、好きな人が全くいなかったわけではない。それは、幼なじみへのほのかな恋心。
「あんな言葉を残して消えるなんて絶対おかしいよ……」
学業や仕事に打ち込み、11年が過ぎたある日。七瀬は異世界転生し、リリアという少女に生まれ変わる。光魔法を身につけて騎士団に入団したその場で出会ったのは。
消えたはずの幼なじみとやり直す異世界ラブストーリー。
幼馴染はハッピーエンドが好きな方に贈ります♪小説家になろうにも掲載しています。
本編完結しました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる