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第四章

4-26 周りにも変化が

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 基地に戻ってから兄弟達を呼びキリル姐さんとした話の内容について伝えた。
すると兄達はとても嬉しそうな反応を示した。

(そりゃ~そうだよね)

心の中で呟きながら嬉しそうにする兄達を見つめる。
そんな私にブルーム兄さんが目を輝かせなら話しかけてきた。

『なぁースノーそしたら今度こそ俺たちアイツに勝てるかもな!もっともっと強くなろうぜ!』

単細胞の単純な兄。
しかしこういう時はこの兄の単純な考えに救われる。

ラース兄さんはブルーム兄さんの言葉を聞きながら呆れた表情をするし、ローダンははしゃぐ。

本当にいい兄弟達だと思い私は笑いながら兄の言葉に賛同した。

それからいつもの訓練により気合が入る。

部下達も私達の変化に気付いたのかより厳しい訓練なのに笑顔でこなしていく。
その様がかなり不気味な光景で鈍いブルーム兄さんですら部下達の異変に気付いて慌てていた。

以前より...本当に以前より空気が良くなったし、日々が明るくなっていった。

そんな私達の変化に例の人物と石が反応を示したのだった。

まず例の人物。それはクーだ。
私達の変化に部下達より早く気付いて声をかけてきたし喜んでいた。

これには私も兄達も面食らった。

クーは邪神の仲間ではなかったのか?と思っていたが、私達と過ごす様になってすっかり良い子ちゃんになったというか...なんというか...普通に生活している。

最近では弟のローダンにべったりでひよこの様に後をついて動く姿が見れる。

ローダン自身、クーのその反応が嬉しいらしく楽しんでいる。

そんなクーが私達の変化にいち早く気付いて喜んでいるのには本当に不思議なものを感じた。

そのクーの影響か何かなのか拾ってきた石にも変化が見られたのだ。

最初こそドス黒い赤色をしていた石だけど...今では淡いピンクのような色合いに。
しかも石から感じていた嫌な感じが薄らいでいる。

『なんなんだろう??』

『わかんねぇー。スノー、お前が分からんことが俺に分かると思うか?』

『そうだね。私が悪かったわ。』

『兄さん...そんな事を自慢げに言わないでください。』

『ねぇ~この石大きさも少し小さくなってない??』

『『『へっ?』』』

ローダンの言葉に私、ブルーム兄さん、ラース兄さんは石を凝視する。

「本当だな。少しだが小さくなってるし、角が丸くなってるな。」

一緒に見ていたフレアもそう言ってよく気付いたなと褒めながらローダンの頭を撫でる。

ローダンはフレアに褒められた事が嬉しかった様でとても嬉しそうにフレアに頭をもっと撫でる様に催促していた。

そんな光景を見ながらも私達三人にはその石の変化...違いが全く分からなかった。














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