466 / 664
第四章
4-15 困惑する事態に
しおりを挟む
私が攻撃を避けたのにも関わらず暗闇から出てきた人物は驚きもせず平然としていた。
それどころか私がこの場にいる事に対してどことなく怒りを感じている様子。
目の前に現れた自分は最初こそは攻撃を仕掛けてきたのに今は攻撃を仕掛けてくる様子はなくジロジロ私を見つめてくる。
『あんた...何者?なんでここにいるのよ。』
私は警戒しながら質問すると目の前の人物がは私の言葉がいまいち理解できていないのか間抜けにもキョトンとした表情をする。
『ねぇ...あんた...私の...言葉...理解...できる?』
さっきよりゆっくりと話しかけると目の前の人物はギョッとした表情をしだかと思うとゆっくりと首を縦に振り喋り出す。
《アア...イマノ...ハヤサ...ナラリカイ...デキタ》
なんとも言えない空気が私達の間に流れる。
流れるが...どうにかしなくてはいけないので私は気にせずに話しかけることにした。
『じ・ゃ・ー・話・す・け・ど・あ・ん・た・の・な・ま・え・は・何・?・な・ん・で・こ・ん・な・と・こ・ろ・に・い・る・の・?』
しゃーなしでゆっくりと喋ると相手はおおっと驚きながら返事を返してきた。
《ワレニハ...ナマエガ...ナイ。ワレハ...アルジニ...タノマレテ...コノ...イシヲ...マモッテイル》
たった数回しか会話してないがこの目の前の人物からはなんとなく幼さを感じた。
見た目は私達とたいして年頃は変わらなそうに見えるが...なんとなくだけど、生まれて間なしで善悪の区別もつかない幼い子供みたいな印象を受けた。
だから私に攻撃してきたのも親である主人という人物の命令に純粋に従って行動したのだろう。
(これは厄介だわ)
どうしたものかと思っていると
《オマエ...ハ...ソレヲ...ドウ...スル...ノダ?》
目の前の人物は私が結界で包んでいる石を指差しながら質問してきた。
『えっ?これ??持って帰って調べるつもりよ。』
私はその質問に対して思わず普通に返答してしまった。
私の返答に相手は暫くじっーと私を見つめ
《ナラ...ハコブノ...テツ...ダウ。ココ...ニハ...ヒツヨウ...ナモノガ...ナカッタ...カラ...イドウ...スル...ナラ...テツダウ。》
想定外の返答が返ってきて私は本気で驚いたが、相手は本当に私を手伝うつもりで早くしろとせっついてきた。
最初に攻撃を仕掛けてきたのでこのまま乱闘にでもなるものだと想像していたのに...。
かと言ってこのままこの人物が何者でなんの意図があってこの石と関わっているのかはっきりしないので皆がいる場所へ連れて行くのに不安しかなかった。
だからといってここにずっといるわけにもいかないので目の前の人物と協力して地上へ出ることにした。
それどころか私がこの場にいる事に対してどことなく怒りを感じている様子。
目の前に現れた自分は最初こそは攻撃を仕掛けてきたのに今は攻撃を仕掛けてくる様子はなくジロジロ私を見つめてくる。
『あんた...何者?なんでここにいるのよ。』
私は警戒しながら質問すると目の前の人物がは私の言葉がいまいち理解できていないのか間抜けにもキョトンとした表情をする。
『ねぇ...あんた...私の...言葉...理解...できる?』
さっきよりゆっくりと話しかけると目の前の人物はギョッとした表情をしだかと思うとゆっくりと首を縦に振り喋り出す。
《アア...イマノ...ハヤサ...ナラリカイ...デキタ》
なんとも言えない空気が私達の間に流れる。
流れるが...どうにかしなくてはいけないので私は気にせずに話しかけることにした。
『じ・ゃ・ー・話・す・け・ど・あ・ん・た・の・な・ま・え・は・何・?・な・ん・で・こ・ん・な・と・こ・ろ・に・い・る・の・?』
しゃーなしでゆっくりと喋ると相手はおおっと驚きながら返事を返してきた。
《ワレニハ...ナマエガ...ナイ。ワレハ...アルジニ...タノマレテ...コノ...イシヲ...マモッテイル》
たった数回しか会話してないがこの目の前の人物からはなんとなく幼さを感じた。
見た目は私達とたいして年頃は変わらなそうに見えるが...なんとなくだけど、生まれて間なしで善悪の区別もつかない幼い子供みたいな印象を受けた。
だから私に攻撃してきたのも親である主人という人物の命令に純粋に従って行動したのだろう。
(これは厄介だわ)
どうしたものかと思っていると
《オマエ...ハ...ソレヲ...ドウ...スル...ノダ?》
目の前の人物は私が結界で包んでいる石を指差しながら質問してきた。
『えっ?これ??持って帰って調べるつもりよ。』
私はその質問に対して思わず普通に返答してしまった。
私の返答に相手は暫くじっーと私を見つめ
《ナラ...ハコブノ...テツ...ダウ。ココ...ニハ...ヒツヨウ...ナモノガ...ナカッタ...カラ...イドウ...スル...ナラ...テツダウ。》
想定外の返答が返ってきて私は本気で驚いたが、相手は本当に私を手伝うつもりで早くしろとせっついてきた。
最初に攻撃を仕掛けてきたのでこのまま乱闘にでもなるものだと想像していたのに...。
かと言ってこのままこの人物が何者でなんの意図があってこの石と関わっているのかはっきりしないので皆がいる場所へ連れて行くのに不安しかなかった。
だからといってここにずっといるわけにもいかないので目の前の人物と協力して地上へ出ることにした。
10
お気に入りに追加
579
あなたにおすすめの小説
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる