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第三章

3-120 最悪な結末

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 ようやく現れた今回の原因の人物。見るからにまともではないいでたち。
見るからに禍々しい姿をしており一般の人達はその姿を見ると泣け叫ぶか意識を手放し現実逃避に走る。

それぐらいヤバい姿と存在感とオーラを放っていた。

が...それがどうした!!!と言うのが私達兄弟の感想だ。

例え相手が未知の存在だろうが、禍々しい存在だろうが私達の生活を脅かす存在なら徹底排除するまで。

『いい。覚悟できてる?』

視線を存在から外さず私は近くにいる兄弟達に声をかけると兄弟達から心強い返事が返ってくる。

『ああ。大丈夫だぜ!いつでも行けるぞ!』

『問題はありませんね。この日のために今まで頑張ってきたんですから。』

『大丈夫だよぉ~!』

「いつでも行ける。」

兄弟達の言葉を聞き私は兄弟達にだけ分かる合図を送り一気に勝負にでる。

それは普通の人の...肉眼でははっきり見ることができない衝撃だったそうだ。
何が起きているのか分からないぐらい...。
激しい光の光線と衝撃音が凄まじいとしか分からなかったようだ。

しかし...私達兄弟はかなりの死闘を繰り広げていた。
相手は腐っても神様だけあってかなりしぶといし強かった。

きっと私一人では無理だったし、兄だけでも無理だった。

私達兄弟が力を合わせて戦ったからこそだと思う。

奴が作り出した魔物は全て倒すことができた。
それはこの国にいたものだけでなく他の国に出向いていたもの全て。

あとは...邪神のみとなった。

相手もかなりの疲労を見せていた。
私達兄弟も限界ギリギリまで追い詰められていた。

だって結界を壊さない様にしつつ、色んなところにいる魔物(雑魚ども)を片付けながら戦っていたからね。

でも以前の私達に比べたら確実に実力も体力も魔力も上がっていた。
以前の私達だったらもうすでに負けていたと思う。

神様との出会い、神様から付けてもらった修行の日々に本当に感謝しか感じなかった。

『もうあんただけだよ。いい加減観念したらどうなのよ。こっちらまだまだ余力はあってよ!』

自分の限界を見せない様にハッタリをかます私の言葉に兄弟達も同じく的に対して発言する。

『そうだぜ!俺たちを甘くみすぎだぜ!!いい加減観念しろや!』

『我々とまだ戦う気ですか?』

『もうーいい加減やめたら?モテないよ?』

「悪あがきもやりすぎると見苦しいぞ。」

私達兄弟のその言葉を聞いて奴はいきなり高笑いをし始める。

【クハハハハっ!だから愚民は嫌いなんだ!!!どこまでも低俗な考えしかできないからなぁー!!!奴らがここまでこんなちっぽけな奴らを大事にするのかわからん!!
俺の力がこの程度だとおもっているのか??ならお前らはここで負けだな...。】

高笑いをしながらそう言うと...今までに無いプレッシャーを感じたと思ったら...一瞬にして何かに私達は吹き飛ばされ全身にとんでもない激痛を受けた。

そこまでしか記憶になかった...。
目が覚めると....そこには悲惨な光景が...。

私達が知っている街の姿も...国の姿も,,.建物も...山も...存在しなかったのだ。

『うそ...。あっ?!兄さん!!ローダン!!フレア!!』

私は激痛を伴う身体を必死に動かして辺りを見渡す。
最後まで一緒にいた兄弟達の姿を探す。

すると...少し離れたとこから小さな声で返事が聞こえてきた。

私は痛みを堪えながら声のする方向へと向かう。
そこには無数の瓦礫がありその下から声がした。

私はボロボロの身体で瓦礫をのけていく。
瓦礫の中から青白い光が...ローダンの保護壁の光が見えたのだ。

私は力を振り絞り魔力を使いその光ごと宙に浮かすと...中には兄弟達が眠っていた。

私は涙を堪えながら安全な場所を探して移動する。
ゆっくりと兄弟が入っている保護壁ごと地面に下ろす。

地面に下ろすとゆっくりと保護壁が消えていく。
消えていくと同時に兄弟のかすかな息遣いが聞こえて来て私は静かに涙を流した。








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