上 下
404 / 664
第三章

3-76 不思議な依頼内容

しおりを挟む
 ローダンの一言により抱えていたモヤモヤがとこかに吹っ飛んでいった。
とても身軽になった感じがしたので私は笑顔でローダンに抱きついた。

『お前って本当にいい子だね。何があっても姉ちゃんはあんたは護るから!』

私がそう言いながらローダンに頬ずりしていると兄達も私ごとローダンに抱きついてきた

『ずりーぞ!なら俺はお前たちを守ってやる!』

『それなら私もですね。』

「なら皆で互いを護ればいい。」

『良いね!そしたらずっと僕達は一緒に居られるね!』

夜がふけるまで私達は子供時代に返ったようにはしゃぎ回った。

もちろん騒ぎすぎたので両親の雷が落ちたのは言うまでもない。

 翌朝からいつもの日常を過ごしていった。ただ少し違うことも増えた。

一つは神様達から教わった訓練は密かに継続していること。

敷地が広いのでそれをうまく利用して習った事の復讐をしている。

それ以外にも自分達なりに応用して訓練をしたりもした。

そうする事により能力の衰えを防いでいる。
と言ってもあの神様の所で訓練したことが楽しくて忘れられないから勝手にしているだけなんだけどね。

あと一つは以前に増して私達のギルドには変な依頼が増えた事だ。

前から一風変わった依頼が来ている。

例えば...好きな子がいるので自分の存在をアピールしたいので悪役をお願いしたい!や最近体重が増えてきている気がするので体重を減らす手伝いをして欲しい!やスノーさんの事が知りたいので情報提供してほしいですなど...。

もちろんほとんどの変な内容をお断りしたりしたり、依頼を出した人を締め上げたりしたりしている。

しかし...最近の依頼の内容は、家畜が急に凶暴化して困ってます。助けて下さい!や近所の人が急に人格が変わったように暴れてます。怖いのでどうにかしてください!などどうしたものかと思われる内容が増えてきているのだ。

どの依頼も私達兄弟が率先して対応しているのだが...気になることが多々あった。

他の人達には見えないようだが...凶暴化した魔物も人も周りに黒いモヤのような物を纏っている。

そして白目が血のように真っ赤に染まっていて普通ではないのだ。

人格というか...何もかも変わってしまっている。

しかし、その黒いモヤのような物を消してしまうと...元に戻るのだが...その分反動が来るのだろう...人は軽い人なら数日寝込む程度で済むのだが、最悪死ぬケースも出てきた。

魔物はほぼ死亡している。

『なんか人意的な意図がある気がするのだが...きのせいだろうか?』

ラース兄さんが報告書を見ながら呟くのだが...対応した私達もラース兄さんの意見に賛成するのだった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る

Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される ・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。 実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。 ※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。

星の国のマジシャン
ファンタジー
 引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。  そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。  本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。  この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!

異世界は黒猫と共に

小笠原慎二
ファンタジー
我が家のニャイドル黒猫のクロと、異世界に迷い込んだ八重子。 「チート能力もらってないんだけど」と呟く彼女の腕には、その存在が既にチートになっている黒猫のクロが。クロに助けられながらなんとか異世界を生き抜いていく。 ペガサス、グリフォン、妖精が従魔になり、紆余曲折を経て、ドラゴンまでも従魔に。途中で獣人少女奴隷も仲間になったりして、本人はのほほんとしながら異世界生活を満喫する。 自称猫の奴隷作者が贈る、猫ラブ異世界物語。 猫好きは必見、猫はちょっとという人も、読み終わったら猫好きになれる(と思う)お話。

いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!

町島航太
ファンタジー
 ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。  ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。

気がついたら異世界に転生していた。

みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。 気がついたら異世界に転生していた。 普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・ 冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。 戦闘もありますが少しだけです。

トラック事故で消えた幼なじみが騎士団長になっていた

氷雨そら
恋愛
「伝えたいことがある」 高校卒業を控えたある日、電話でその言葉を残し、幼なじみは消えてしまった。 トラックに轢かれたという目撃証言はあるのに、現場には携帯電話が落ちていただけという謎を残して。 七瀬は、彼氏いない歴29年の看護師。そんな七瀬にも、好きな人が全くいなかったわけではない。それは、幼なじみへのほのかな恋心。 「あんな言葉を残して消えるなんて絶対おかしいよ……」 学業や仕事に打ち込み、11年が過ぎたある日。七瀬は異世界転生し、リリアという少女に生まれ変わる。光魔法を身につけて騎士団に入団したその場で出会ったのは。 消えたはずの幼なじみとやり直す異世界ラブストーリー。  幼馴染はハッピーエンドが好きな方に贈ります♪小説家になろうにも掲載しています。 本編完結しました。

処理中です...