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第三章

3-69 家に帰るなり

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 神様達の修行より戻って家...つまり実家に帰ると私達が敷地内に入った瞬間より何かを感じ取ったのだろう保護者達が玄関の外で待ち構えていた。

いったい何があったのかと思いながら保護者達に近づくと私達が声をかける前に保護者達の方から声がかかった。

『お前たちどこに行っていた?』

『本当に我が子なの?』

「似た誰かじゃないよなぁ?」

「本当にブルーム達がどうか確認してから出ないとこの中にはいれなくてよ!」

そう言って両親と保護者達が私達に向かって武器を構えて威嚇してくる。

『ちょっ!なんなんだよ!ラースどうにかしろ!』

『ハッ?!なんで私なんですか?!兄さんがどうにかしたらどうですか?』

『てか、兄さん何かしたんじゃない?』

『はっ?!なんで俺なんだよ!』

『僕は何もしてないもん。』

「ならブルームだな。」

『ほら!白状しなよ!心当たりあるでしょ?』

私がそう言うとブルーム兄さんは悩みながら...心当たりがある物を言い出した。

『え...もしかして...この前父さんのヘソクリ見つけて使ったことか?それとも母さんが大事にしていたお皿を割って黙って捨てたこと?あとは...外に置いてあった剣につまずいて折ったこと?それか...家の掃除している時に水晶玉割ったこと?あとは...木に刺さっていた小刀を使って魚捌いてそのままにしてたこと?それでもなかったら...くしゃみしたらついつい火を噴いて干してあった弓を燃やしたこと?あとは...フライパンが見つからなかったから倉庫に置いてあった大盾をフライパン代わりにして飯を作ったこと?まだ他にもあったけど...忘れたわ!』

ブルーム兄さんの言葉に一同絶句する。
まさかここまでやらかしがあるとは思わなかったし、両親も保護者達もそれに関して多少は気付いていた部分もあるがまさかそれが全てブルーム兄さんが関わっているとは思ってもいなかった様だ。

『兄さん...それは最悪ですよ。』

『もしかしてこの前臨時収入が入ったからってご飯奢ってくれたのって...。』

『うわ~。兄さんらしいっていたららしいね。でもやりすぎだよ。』

「ああ。酷すぎるぞ。」

私達の反応を見てブルーム兄さんは何故か照れている。
何故それで照れるのかは分からないが...それもほんの一瞬の出来事だった。

『ほー...俺のヘソクリ使ったのはお前だったのか...。おかげで俺は母さんを疑ってしまって叩かれたんだぞ!!』

『へっ?』

『あのお皿...最近見ないと思ったら...ヘェ~。』

『か、母さん?』

「俺の新調した剣を折ったのお前だったのか...。」

『うっ!』

「私の水晶...ヘェ~。」

『あわあわあわ。』

「私の小刀...。」

「俺の弓...。」

「まさか大盾まで...。」

ブルーム兄さんの自爆によりお説教タイムに入ったのは言うまでもない。

私達は説教が終わるまでその場に立ち尽くして様子を見ていた。


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