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第三章

3-7 新たな依頼と

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 予想外の内容に私とフレアは呆気にとられてしまった。
まさかそんな落ちがあるとは思っても見なかったし、さらに別の依頼が舞い込んできそうな気がした。

しかし...なんで今になってそんな依頼がギルドに出されたのか...。
それに今の今まで必要無くなった依頼書がなぜ残っていたのか...。
疑問しかわかないのだが、それに関しては当の本人にしかわからないこと。

でも聞こうにもその本人がいないので聞くことすらできない。

とりあえず今は特に魔物による被害がないので大丈夫だという事なので私達はそのことだけ確認してその集落を後にすることにしたのだが...。

「すまない。わざわざ出向いてくれたあんた達に申し訳ないんだが、新たな依頼を引き受けてくれるだろうか?本当ならギルドを通して依頼した方がいいんだろうが...俺の親父を探してくれないだろうか?」

やっぱり...そう思ってしまったが、私もフレアも口にしなかった。

「引き受けるのはいいが、後で正式に俺たち相手に依頼書を出してくれ。」

フレアはそう言うとランチェルさんは嬉しそうな表情をして必ず依頼書を出すと約束してくれた。

ランチェルさんの父親はランチェルさんそっくりなので会えば直ぐわかると言われた。

「俺の髪を白くして口周りに白いふわふわの髭を生やしたのが親父だ。」

ランチェルさんの言葉に私は

『分かったわ。でも私達他にも幾つも依頼を引き受けているからその合間に探す事になるけど構わないかしら?』

そう伝えるとランチェルさんは大丈夫だと答えてくれたのでしっかりと依頼を引き受けることにした。

その前に一度今回のこの依頼について報告しておかないといけないのでギルドに戻ることにした。

私達はランチェルさんにその事を伝えて集落を後にした。

集落を出る際、集落を取り囲むように張り巡らされている魔物除けを強化しておく。

まだ効力はあるものの年代物のためいつ効力が切れてもおかしくなかったからだ。

魔除けを強化し終えると私達は移動速度を早めた。

途中人気のない所に出るとドラゴンの姿に変えてフレアを背に乗せて移動した。

普通に移動するより空の方が一日早く着くことができるからね。

なんとかギルドに着くと兄達を探して今回の依頼の件について報告した。

私達から報告を受けると兄は急ぎ街の冒険者ギルドにまだいるであろうギルマスに連絡をとってくれた。

案の定ギルマスはまだギルドにいて残業をしていた。

兄はギルマスに今回の依頼書の件を伝えるとギルマスの方でも少し調べておくと言ってくれ、この依頼書の依頼に関しては保留扱いとなった。

そして新たに依頼を引き受けた事も伝えると承諾してくれて、それに関してもギルマスの方で処理してくれることになったのだ。

持つべきものは馴染みのギルマスだと思った。

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