ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第二章

2-115 世帯向けの寮の案が完成！

　ギルマスが地面に一世帯の部屋の見取り図を描いてくれた。
一階部分は玄関とリビングキッチン、トイレと洗面所、そしてお風呂に洗濯場を作り、階段で二階部分に行ける様にする。

二階部分は夫婦用の寝室と子供が居るなら子供用の部屋と物置部屋みたいなのを作る方がいいとアドバイスをくれた。

「欲を言えば一階のこの部分に洗濯物を干すスペースを作ってやると喜ばれるぞ。寮の方は屋上にそれぞれつくってあるんだろう？」

『ええ。その方がいいかと。』

「世帯用のなら家族ごとにしてやる方がいい。」

『なるほど。でもこんなに狭くていいのか？』

『そうですね。かなり狭いと思いますよ？』

『うわぁ～。僕達なら狭くて喧嘩になりそう。』

「あと、天井も低くないか？」

私達の言葉にギルマスは溜息をつきながらわかりやすい様に説明してくれた。

「いいか？お前たち、ここに住むのは人間なんだ。天井の高さも十分だし、広さも上等だ！あんまり大きいものにすると、賃貸料が高くしないとダメなんだぞ？その方が可哀想だろうが！それにここにはある程度の世帯分を作るんだろう？それならこれ以上大きい物を作るとなると、土地も広げないといけないし、積み上げて作る事は不可能だぞ？」

ギルマスの言葉にブルーム兄さん以外は納得した。
ブルーム兄さんとしてはもう少しだけ天井を高くした方がいいと思っているが、それはあくまでの私達の身体の大きさに合わせての高さであって、ここに住む人間の高さに合わせたものでないから却下と強めにギルマスが言えば渋々納得した。

『とりあえず、ここの土地はもう少し広げるつもりなんです。二階建のを造るとなると横に三世帯分が限界だし、上には増築するのはちょっとね...。』

私がそう言うとギルマスがどんな風に造るのかを質問してきたので、私が思っているのを絵に描いて説明すると兄弟達も面白い！といって私の案が採用された。

同じ外観の二階建の建物を三つを並べて建てる。
壁を少し分厚くして音が外に漏れにくくして、少し距離をあけて同じ建物を真裏に建てていくと言うものだ。

そうすれば今のスペースだと九世帯分は建てれる。

『これなら屋上部分にこんな屋根を付けて雨の日でも洗濯物が干せる様にできるかなぁ？と思ったの。』

「さすがだなぁ...。これはいい。今度俺が家を建て替える時はお前達に頼むとするかなぁ？」

『おっ？！マジか？！ならその時は奮発して良いものにしてやるぞ！』

『いいですね！ギルマスの家ですか？！やりがいがありますね！』

『それなら壁がこう回転するのをくつらない？』

「いいな。それなら床が抜けたりするのもおもしろいとおまうぞ！」

「コラ！お前達！何を作るきだ！」

馬鹿な話もしつつある程度建てるものが決まったので、ギルマスも手伝ってくれる気？でいる時にさっさと建ててしまうことにした。