ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第一章

1-94 謎が解けそう？！

　私達兄弟がギルドに行っている間は両親やその他の保護者の皆さんは、ギルマスから依頼を受けて密かに動いていたのだった。

キリル姐さんは隠蔽魔法を使って上空より私達兄弟と新人の冒険者達の依頼の様子を見ていたのだった。

キリル姐さんなら魔法を使った操作や罠などの見分けが得意なため実際に現状を見て何か原因となるものがないかを探りを入れていたのだった。

しかしそんなキリル姐さんですら今回の魔物の動きに関しては全くわからない事だらけだったのだ。

他者からの魔力操作や罠等の気配が全くないからだ。

私達兄弟の気配を感じて怯えながらもチリチリにいた魔物が瞬時にして新人の冒険者達に群がる様は異様な光景としか言いようがなかったのだった。

キリル姐さんがこうして密かに私達の上空から様子を見ている間、両親は里に戻り長老に話をしに行ったり、ほかのメンバーは古い文献を調べ直したりしていたのだった。

ほっといてもいいのだが、私達兄弟が関わっているので無視をするわけにもいかなかったのだ。

しかし調べれば調べるほど全くわからないのだった。

長老に聞いても魔力操作や意識操作をする薬品などを使わない限り魔物が異様な行動をとることはないと言われた様だ。

古い文献を調べても魔物の異常発生や異常気象のことは載っていても、今回のような訳のわからない事に関しては似た様な事例は全くなかったのだった。

そんななかある事に先に気付いたのはやはりキリル姐さんだった。

「過去にもこんな事があったのではない？ただ、原因がわからないから詳しい資料として残っていないだけでは？」

と言い出したのだった。

なぜそんな事を言い出したかと言うと、狙いが新人の冒険者っていうところだ。

そこで見方を変えたキリル姐さんはある事を調べ出した。

すると意外な事がわかったのだった。

この事はすぐさまギルドへも知らされることとなった。

その内容とは...。

人口の集計表に手掛かりが記されていたのだった。

新人の冒険者達のみ狙われる。
しかも高ランクの魔物や魔物の集団にだ。

そこでキリル姐さんは人口の集計表に目をお通した。

すると数十年に一度、少しずつ人口が減ったのちの翌年。
極端に人口が減るという不思議な状況が見られたのだった。

詳しく調べると少しずつ人口が減ったのちの翌年に魔物の以上発生が起きており極端に人口が減るという現象が記載があったのだった。

「もうこれしかないわ！」

これを見つけたキリル姐さんは、すぐさま父さん達にも話をしたのだった。