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第一章 

1-82 突然変異?!

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 私は背中の翼が少し大きくなっただけかと思われていた。

しかし翌日にあの蜂蜜の本当の効果が発揮されていたのだった。

何と朝起きたら翼だけでなく、体も大きくなっていたのだった。

どう見ても15~6歳ぐらいの少女の姿をしていたのだった。

それには皆んな驚いてプチパニックを起こしていたのだった。

さすがのキリル姐さんもかなり驚いていた。

起き抜けに兄弟達にも怪しまれたが、匂いや気配で私だと言う事を理解してもらい普通に接してくれているが、大人達はそうもいかなかった。

実の親にすら本当に私達の娘?って疑われたぐらいだからね...。

あれはキツかったぁー。

兄弟達が普通に私に接しているので両親も何とか私である事を認めてくれた。

「しかし、あの蜂蜜でここまでの作用ってあるのか?」

「知らないわよ!」

「もしかして、ドラゴンだからか?」

「でも、他の子達も食べたけどなんともないじゃない!」

「確かに。だった...。」

"スノー。何か思い当たることない?"

"なんでもいいんだよ?"

そう言われても...。全くないのだ。

朝起きたらこうなってたから...。

"分からない。朝起きたらこの姿だったから。ねぇー、元の姿にもどれるの?"

私の言葉に誰も返事をくれなかった。

不安になる私にキリル姐さんが唯一答えてくれた。

「あの蜂蜜は本当に特別な蜂蜜なの。効果も人それぞれ。望む効果が得られる人もいれば、全く効果がない人もいるの。正直どうしてその姿になったのかも、いつまでその姿なのかは分からないわ。
 でも、昨日に比べて貴方の魔力量は数段に上がっている上に、質もかなりいいものだわ。
だから悲観するばかりではないかもしれないわ。」

"えっ?"

「ただ言えることは、状況がはっきりするまであの蜂蜜は絶対に食べたらダメよ!次も何が起こるか分からないから。」

キリル姐さんの言葉に私は急いで部屋に行き、昨日貰っら蜂蜜の壺をキリル姐さんに返した。

それを見た兄弟達も右にならえと言わんばかりに同じように蜂蜜の入った壺を取ってきてはキリル姐さんに渡すのだった。

"俺たちのをスノーにあげたら大変だから。"

"自分達だけ食べて妹のスノーだけが食べれないのは嫌ですから。"

"僕も"

兄弟達の行動に涙を浮かべて感激する両親と大人達。

「わかったわ。私は私で貴女に起きた事を調べてみるわ。
しばらくは...そうね、兄弟皆んなおんなじものを食べて頂戴。いいわね。」

キリル姐さんの言葉に素直に頷いた。

"大丈夫だ。きっと元の姿に戻れるよ!"

"そうです。だから元気をだすのです!"

"大丈夫だよ!"

兄弟の温かい言葉にさっきまであった不安が一気になくなったのだった。
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