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公爵家に到着
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ヘルゲン領への旅は順調で、予定の十二日ぴったりにお屋敷のある領都リーツに到着しました。到着しましたが……
(これは街なの? 砦にしか見えませんが……)
リーツの街は周囲を高くて頑丈な壁で囲まれていて、その大きさにまず圧倒されてしまいました。こんな物を造ってしまえるヘルゲン公爵家とはどれほどの力をお持ちなのでしょう。今まで見たこともない堅剛な壁と扉は異世界への入り口のように見えて、私は怖気づいてしまいました。壁のあちこちに残る瘴気が一層そう感じさせたかもしれません。
そして、思い出してしまいました。私はお姉様の身代わりで来ている可能性が高いことを。
(今、このタイミングでそれを思い出すなんて……!)
なんて間が悪いのでしょうか、私! でも、もしその事が発覚したら、私は公爵様を騙したと捕らえられて牢に繋がれるのではないでしょうか……
(ど、どうしよう……簡単に考えすぎていたかも……)
どういうことだと言われたら、父に命じられたのでわからないと答えれば大丈夫だと楽観視していましたが……問い詰められた父はあっさり私のせいだと言って逃げそうです。というしか、そうするとしか思えません。
私が最悪の未来に慄いている間も、無情にも順番がやってきました。リーツの街に入るのを躊躇した私でしたが、御者も護衛も城門を守る騎士たちも、そんな私の気持ちにはお構いなしに手続きを進めてしまいました。皆さん、お仕事早すぎです。どうやら騎士たちには私のことは知らされていたようで、思った以上にあっさりと門の中へと案内されてしまいました。
不安と恐怖に包まれた私を乗せて馬車は真っすぐにお屋敷に進み、エントランスで止まりました。
「奥方様、ようこそおいでくださいました」
家令らしき人が馬車のところまで出迎えてくれました。案内されて玄関のドアをくぐると、玄関ホールには使用人がずらりと並んでいました。
「「「ようこそヘルゲン公爵家へ。使用人一同、ご到着をお待ちしておりました!」」」
一糸乱れぬ姿は……壮観です。迷惑には思われていないようで少しだけ安心しました。
「あ、あの、エルーシア=リルケです。初めまして」
もう、こうなったら覚悟を決めるしかありません。お姉様ではないと言われても、私だと言われて送り出されたのだと答えましょう。実際、私に拒否権はなく、命じたのは家長のお父様なのです。
「ようこそ、奥方様。私はヘルゲン公爵家の家政を任されております家令のライナー=グラウンでございます」
「私は侍女頭のデリカと申します。奥方様の無事のご到着、安堵いたしました」
ライナーさんは私の祖父くらいの年代で、アッシュグレーの髪をきっちり整えている様子から真面目で几帳面な方のように見えます。しかも珍しい榛色の瞳です。
デリカさんは私の親世代くらいの年齢で、背が高く恰幅もいい女性でした。稲穂色の髪を綺麗にまとめ、薄青の瞳は意志の強さが感じられます。どうやら彼女がこの公爵家の使用人を取り纏めているのでしょう。
私の名を告げたけれど、二人にそれを咎められたり気にされたりはしませんでした。それどころか奥方様と呼ばれてしまいました。いいのでしょうか……
「あ、ありがとう、ございます……」
「さ、お疲れでしょう。まずはお部屋にご案内致します。こちらへどうぞ」
そう言うとデリカさんは私が手にしていた小さな鞄を抱えて歩き始めたので、私は慌てて後をついていきました。
案内されたのはとても立派な部屋でした。広さは王都の私の部屋の倍以上もあります。右手には寝室が、左手にはバスルームと使用人の部屋があるそうで、全ての家具が新しくなっています。部屋の内装は重厚でちょっと古めかしさも感じられますが、それが妙にしっくりきます。
ソファに腰かけるとふっかふかで身体が沈み込んでいきました。とても座り心地がいいし、カバーの手触りも最高です。デリカさんがお茶と焼き菓子を出してくれましたが、手を付けていいのでしょうか。公爵様にご挨拶がまだなのですが……
「あの、公爵様にご挨拶をしたいのですが……」
とにかく公爵様にお会いしないと話が進みません。馬車の長旅ですっかりお尻が痛くなって今すぐベッドに転がりたいところですが、これからまた私で間違いないのかと気を揉みながら過ごすのも辛いものがあります。
「申し訳ございません。旦那様は魔獣討伐に出られて、明日にならないとお戻りにならないのです」
「そ、そうでしたか……」
気合を入れたのに肩透かしを食らってしまいました。ちょっと悲しいです。
「申し訳ございません」
「い、いえ! 魔獣討伐は大切なお務めです。謝って頂くことではありませんから!」
「ありがとうございます。そう言って頂けると助かりますわ」
デリカさんがとても申し訳なさそうに謝って来たので、私の方が申し訳なくなってしまいました。どうやら公爵様に会えるのは明日以降のようです。お会いして事実確認をと思ったのですが残念です。明日も今の勢いを保てるといいのですが……
「お疲れになりましたでしょう。今日はこのままゆっくりお過ごしください」
「あ、ありがとうございます」
「あと、この者は奥方様専属の侍女です。名をマーゴと申します。何なりとお申し付けください」
「は、はい。マーゴさん、よろしくお願いします」
「初めまして。奥方様、どうぞマーゴとお呼びくださいね」
「え? あ、そうですね」
そうでした。公爵夫人が使用人にさん付けで呼ぶのは変ですわね。実家では上級侍女にはさん付けで呼んでいたのが出てしまいましたわ。気を付けなければ……
「さぁ、奥方様。長旅でお疲れでしょう? 湯あみはいかがですか?」
「湯あみですか? いいのですか!?」
「勿論でございます」
「では是非!」
宿屋でもお湯は頂きましたが、王都から離れた宿では湯船が小さくてゆっくり浸かることは出来なかったのですよね。公爵様が魔獣討伐で大変な時ではありますが、ここはご厚意に甘えさせて頂くことにしました。
(これは街なの? 砦にしか見えませんが……)
リーツの街は周囲を高くて頑丈な壁で囲まれていて、その大きさにまず圧倒されてしまいました。こんな物を造ってしまえるヘルゲン公爵家とはどれほどの力をお持ちなのでしょう。今まで見たこともない堅剛な壁と扉は異世界への入り口のように見えて、私は怖気づいてしまいました。壁のあちこちに残る瘴気が一層そう感じさせたかもしれません。
そして、思い出してしまいました。私はお姉様の身代わりで来ている可能性が高いことを。
(今、このタイミングでそれを思い出すなんて……!)
なんて間が悪いのでしょうか、私! でも、もしその事が発覚したら、私は公爵様を騙したと捕らえられて牢に繋がれるのではないでしょうか……
(ど、どうしよう……簡単に考えすぎていたかも……)
どういうことだと言われたら、父に命じられたのでわからないと答えれば大丈夫だと楽観視していましたが……問い詰められた父はあっさり私のせいだと言って逃げそうです。というしか、そうするとしか思えません。
私が最悪の未来に慄いている間も、無情にも順番がやってきました。リーツの街に入るのを躊躇した私でしたが、御者も護衛も城門を守る騎士たちも、そんな私の気持ちにはお構いなしに手続きを進めてしまいました。皆さん、お仕事早すぎです。どうやら騎士たちには私のことは知らされていたようで、思った以上にあっさりと門の中へと案内されてしまいました。
不安と恐怖に包まれた私を乗せて馬車は真っすぐにお屋敷に進み、エントランスで止まりました。
「奥方様、ようこそおいでくださいました」
家令らしき人が馬車のところまで出迎えてくれました。案内されて玄関のドアをくぐると、玄関ホールには使用人がずらりと並んでいました。
「「「ようこそヘルゲン公爵家へ。使用人一同、ご到着をお待ちしておりました!」」」
一糸乱れぬ姿は……壮観です。迷惑には思われていないようで少しだけ安心しました。
「あ、あの、エルーシア=リルケです。初めまして」
もう、こうなったら覚悟を決めるしかありません。お姉様ではないと言われても、私だと言われて送り出されたのだと答えましょう。実際、私に拒否権はなく、命じたのは家長のお父様なのです。
「ようこそ、奥方様。私はヘルゲン公爵家の家政を任されております家令のライナー=グラウンでございます」
「私は侍女頭のデリカと申します。奥方様の無事のご到着、安堵いたしました」
ライナーさんは私の祖父くらいの年代で、アッシュグレーの髪をきっちり整えている様子から真面目で几帳面な方のように見えます。しかも珍しい榛色の瞳です。
デリカさんは私の親世代くらいの年齢で、背が高く恰幅もいい女性でした。稲穂色の髪を綺麗にまとめ、薄青の瞳は意志の強さが感じられます。どうやら彼女がこの公爵家の使用人を取り纏めているのでしょう。
私の名を告げたけれど、二人にそれを咎められたり気にされたりはしませんでした。それどころか奥方様と呼ばれてしまいました。いいのでしょうか……
「あ、ありがとう、ございます……」
「さ、お疲れでしょう。まずはお部屋にご案内致します。こちらへどうぞ」
そう言うとデリカさんは私が手にしていた小さな鞄を抱えて歩き始めたので、私は慌てて後をついていきました。
案内されたのはとても立派な部屋でした。広さは王都の私の部屋の倍以上もあります。右手には寝室が、左手にはバスルームと使用人の部屋があるそうで、全ての家具が新しくなっています。部屋の内装は重厚でちょっと古めかしさも感じられますが、それが妙にしっくりきます。
ソファに腰かけるとふっかふかで身体が沈み込んでいきました。とても座り心地がいいし、カバーの手触りも最高です。デリカさんがお茶と焼き菓子を出してくれましたが、手を付けていいのでしょうか。公爵様にご挨拶がまだなのですが……
「あの、公爵様にご挨拶をしたいのですが……」
とにかく公爵様にお会いしないと話が進みません。馬車の長旅ですっかりお尻が痛くなって今すぐベッドに転がりたいところですが、これからまた私で間違いないのかと気を揉みながら過ごすのも辛いものがあります。
「申し訳ございません。旦那様は魔獣討伐に出られて、明日にならないとお戻りにならないのです」
「そ、そうでしたか……」
気合を入れたのに肩透かしを食らってしまいました。ちょっと悲しいです。
「申し訳ございません」
「い、いえ! 魔獣討伐は大切なお務めです。謝って頂くことではありませんから!」
「ありがとうございます。そう言って頂けると助かりますわ」
デリカさんがとても申し訳なさそうに謝って来たので、私の方が申し訳なくなってしまいました。どうやら公爵様に会えるのは明日以降のようです。お会いして事実確認をと思ったのですが残念です。明日も今の勢いを保てるといいのですが……
「お疲れになりましたでしょう。今日はこのままゆっくりお過ごしください」
「あ、ありがとうございます」
「あと、この者は奥方様専属の侍女です。名をマーゴと申します。何なりとお申し付けください」
「は、はい。マーゴさん、よろしくお願いします」
「初めまして。奥方様、どうぞマーゴとお呼びくださいね」
「え? あ、そうですね」
そうでした。公爵夫人が使用人にさん付けで呼ぶのは変ですわね。実家では上級侍女にはさん付けで呼んでいたのが出てしまいましたわ。気を付けなければ……
「さぁ、奥方様。長旅でお疲れでしょう? 湯あみはいかがですか?」
「湯あみですか? いいのですか!?」
「勿論でございます」
「では是非!」
宿屋でもお湯は頂きましたが、王都から離れた宿では湯船が小さくてゆっくり浸かることは出来なかったのですよね。公爵様が魔獣討伐で大変な時ではありますが、ここはご厚意に甘えさせて頂くことにしました。
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