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結婚式の準備
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その後、ランチの時にお互いの結婚式の予定を話し合いました。家格が同じなので式を挙げる会場も同じですし、私は急に決まったのもあって卒業後すぐに…とはなりそうもありません。これなら日程が被る事はなさそうです。
「それにしても大変だったみたいね」
「ええ。もう…」
思い出すだけでぐったり疲れそうな創世祭以降の出来事を、私は他言無用でと前置きしてから話しました。まぁ、どうせベルティーユ様もご存じだとは思いますが、さすがに詳細まではご存じなかったようで、話し終えた頃にはため息ともつかない息をついていました。あ、勿論お兄様の女装やセレスティーヌ様との結婚が偽装である事は内緒です。
「それは…お疲れ様?」
ベルティーユ様も他にどういっていいのかわからないと言った感じですわね。でも、実際そんな感じだったのです。まぁ、エストレ国のお二人のインパクトが強すぎて、却って荒唐無稽にすら思えてしまうほどです。
「それで…婚約者とはどうなの?結婚したからには関係も進んだのかしら?」
うう、やっぱりそうなりますわよね…その質問は予想していましたが…
「はぁあ?ろくに話もしていない?」
あれからリシャール様との時間が殆ど取れず、最近では顔を合わせる時間もないと話すと、ベルティーユ様が驚きの声を上げました。やっぱりそう思いますよね…そして驚かれる情況で間違っていなかったのだと改めて知って、一気に気落ちしましたわ…
「何やっているのよ、あなた達…」
「それが…」
肝心のリシャール様は連日お父様と一緒に王宮に伺候していますし、お休みの日も大事な用があると言って出かけてしまわれたのです。どこに…までは聞いていませんが…
「そこ、ちゃんと聞くところでしょう?」
「でも…あんまり束縛したら鬱陶しがられるかと思って…」
そうなのです。私が無理を言って成した婚約で、私の事情で成った婚姻です。だからリシャール様の意思はあまり反映していないのが現状です。そりゃあ、婚姻の際にはリシャール様が私よりも先に是と仰って下さいましたが…
「まぁ…貴女の押しの強さは規格外だけど…でも、彼だって嫌がっている感じじゃなかったわよ」
うう、やっぱり私、押しが強いのですね。いえ、自覚はありましたけど、改めて言われるとちょっとショックですわ…
「まぁ、そんなところも貴女らしいんじゃない?」
「そうでしょうか…」
「でも、新婚の新妻を放って外出は気になるわね」
やっぱりそう思いますよね?そりゃあ、リシャール様にも個人的な交友はあるので、全て私優先でなんて言えませんし、報告しろと言うつもりなんてありませんが…
「まぁ、急に結婚が決まったし、彼も実家や親族への報告なんかもあるのではなくて?」
「確かに、そうですわね」
そう言えばマルロー子爵家に連絡しましたが、まだご挨拶に行けていないのですよね。お父様とリシャール様がお忙しいのもありますし、マルロー子爵家も先日のエストレ国の対応をして頂いたせいで御多忙らしいですし、テオドール様の事もあります。中々訪問する日程が合わないのです。
でも、リシャール様もご自身の商会の事もありますし、確かにお忙しいのは間違いないでしょう。商会もお店も人に任せているとはいえ、オーナーは今でもリシャール様なのですから。
「まぁ、気になるなら影に聞けばいいじゃない」
「でも…」
確かにリシャール様には護衛として影を付けていますが…監視しているわけではありません。そこまで束縛するのは…どうかと思うのですよね。
「別に行き先くらいは把握していてもいいでしょう?影を持っている家はそうしているわよ」
「え?じゃベルティーユ様も?」
「私も一応ロイクには付けているわよ。どうせロイクも私に付けているでしょうしね」
確かに高位貴族でも上の方や王家は、婚約者にも護りの影を付ける事は珍しくありませんが…い、行き先くらいなら…問題ないでしょうか。何をしているかまでは聞きませんし…
「まぁ、あの婚約者が貴女を裏切るなんて天地がひっくり返ってもあり得ないと思うけどね」
ベルティーユ様は自信たっぷりにそう言いましたが…もしそんな風に見えているのなら…心配する必要はない、のでしょうか…
「それにしても大変だったみたいね」
「ええ。もう…」
思い出すだけでぐったり疲れそうな創世祭以降の出来事を、私は他言無用でと前置きしてから話しました。まぁ、どうせベルティーユ様もご存じだとは思いますが、さすがに詳細まではご存じなかったようで、話し終えた頃にはため息ともつかない息をついていました。あ、勿論お兄様の女装やセレスティーヌ様との結婚が偽装である事は内緒です。
「それは…お疲れ様?」
ベルティーユ様も他にどういっていいのかわからないと言った感じですわね。でも、実際そんな感じだったのです。まぁ、エストレ国のお二人のインパクトが強すぎて、却って荒唐無稽にすら思えてしまうほどです。
「それで…婚約者とはどうなの?結婚したからには関係も進んだのかしら?」
うう、やっぱりそうなりますわよね…その質問は予想していましたが…
「はぁあ?ろくに話もしていない?」
あれからリシャール様との時間が殆ど取れず、最近では顔を合わせる時間もないと話すと、ベルティーユ様が驚きの声を上げました。やっぱりそう思いますよね…そして驚かれる情況で間違っていなかったのだと改めて知って、一気に気落ちしましたわ…
「何やっているのよ、あなた達…」
「それが…」
肝心のリシャール様は連日お父様と一緒に王宮に伺候していますし、お休みの日も大事な用があると言って出かけてしまわれたのです。どこに…までは聞いていませんが…
「そこ、ちゃんと聞くところでしょう?」
「でも…あんまり束縛したら鬱陶しがられるかと思って…」
そうなのです。私が無理を言って成した婚約で、私の事情で成った婚姻です。だからリシャール様の意思はあまり反映していないのが現状です。そりゃあ、婚姻の際にはリシャール様が私よりも先に是と仰って下さいましたが…
「まぁ…貴女の押しの強さは規格外だけど…でも、彼だって嫌がっている感じじゃなかったわよ」
うう、やっぱり私、押しが強いのですね。いえ、自覚はありましたけど、改めて言われるとちょっとショックですわ…
「まぁ、そんなところも貴女らしいんじゃない?」
「そうでしょうか…」
「でも、新婚の新妻を放って外出は気になるわね」
やっぱりそう思いますよね?そりゃあ、リシャール様にも個人的な交友はあるので、全て私優先でなんて言えませんし、報告しろと言うつもりなんてありませんが…
「まぁ、急に結婚が決まったし、彼も実家や親族への報告なんかもあるのではなくて?」
「確かに、そうですわね」
そう言えばマルロー子爵家に連絡しましたが、まだご挨拶に行けていないのですよね。お父様とリシャール様がお忙しいのもありますし、マルロー子爵家も先日のエストレ国の対応をして頂いたせいで御多忙らしいですし、テオドール様の事もあります。中々訪問する日程が合わないのです。
でも、リシャール様もご自身の商会の事もありますし、確かにお忙しいのは間違いないでしょう。商会もお店も人に任せているとはいえ、オーナーは今でもリシャール様なのですから。
「まぁ、気になるなら影に聞けばいいじゃない」
「でも…」
確かにリシャール様には護衛として影を付けていますが…監視しているわけではありません。そこまで束縛するのは…どうかと思うのですよね。
「別に行き先くらいは把握していてもいいでしょう?影を持っている家はそうしているわよ」
「え?じゃベルティーユ様も?」
「私も一応ロイクには付けているわよ。どうせロイクも私に付けているでしょうしね」
確かに高位貴族でも上の方や王家は、婚約者にも護りの影を付ける事は珍しくありませんが…い、行き先くらいなら…問題ないでしょうか。何をしているかまでは聞きませんし…
「まぁ、あの婚約者が貴女を裏切るなんて天地がひっくり返ってもあり得ないと思うけどね」
ベルティーユ様は自信たっぷりにそう言いましたが…もしそんな風に見えているのなら…心配する必要はない、のでしょうか…
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