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第二部
生誕を祝う夜会と譲位宣言
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国王陛下の生誕を祝う夜会は、昨年の即位十五年を祝う舞踏会に勝るとも劣らない絢爛豪華なものだった。他国の使者の数こそ昨年の規模には及ばないけれど、国内貴族の間では陛下のご不調が秘めやかに囁かれていたのもあり、その真偽を確かめようと欠席する家は少なかった。
陛下はあれから殆どの公務を王太子殿下に振って静養なさっていたと聞く。そのお陰もあってか今夜の夜会には出席されるとか。譲位は一年以内に行われる予定なので、そうなると今回が陛下の最後の生誕祭になる。今回の華やかさは陛下も栄誉を称えるため、そして我が国には何の憂いもないことを内外に示すためのものだという。
今日のドレスも素晴らしいものだったけれど、今日はやけに締め付けが強く感じられた。領邸ではコルセットなしで過ごしていたから体型が崩れてしまったのかしら? 最近はヴォルフ様と過ごす機会が減って、その埋め合わせなのかことある毎にお菓子を差し入れて下さったせいかしら? 油断したわ、今まで気にしたことがなかったから。入場したばかりなのに早くも後悔しているわ。
そんなことを考えていると、王族の入場が始まった。国王ご夫妻に続いて王太子殿下ご夫妻が入場される。夜会だから殿下の王子殿下お二人は不参加ね。陛下が王族席の壇上に立って会場内を見渡した。
「今日は余のために駆けつけてくれて礼を言う。今年もこの日を迎えられたのは皆のお陰だ。よき臣下を得られたことを幸運に思う」
朗々と会場内に響くお声には不調を感じされる要素は感じられなかった。だったら回復なさったのかしら? そうであってほしいわ。陛下の言葉を受けて会場内がワッと湧いた。不調がささやかれていたのもあったせいか安堵の表情が目立つ。
「これからダンスに移るが、今日はその前に皆に伝えねばならないことがある」
その言葉に会場内がシンと静まり返った。多くの者が陛下の不調をご存じだったけれど、その不安はたった今払拭されたはずだった。だからこそ陛下が何を仰るのか、譲位の噂は本当なのかと目をこらして耳を澄ませた。
「余もこの地位に就いて昨年で十五年を迎えた。これまで粉骨砕身邁進してきたが、最近は年による衰えを感じるようになった。それ故元気なうちに王太子にその座を譲り、次代を盤石な形に整えたいと思う。よって来年を目処に譲位することにした」
陛下のお言葉に会場は静まり返ったままだった。不調からの譲位だとの噂だったけれど、目の前の陛下にはそのような兆候が見えないから戸惑っているのでしょうね。私もその一人。ヴォルフ様から聞いた話と違うわ。
「へ、陛下、さすがにまだお早いのでは……」
「まだまだお元気ではありませんか」
「そこまで急がずともよろしいのでは」
そんな声があちこちから上がるけれど、それは後方の貴族家からだった。
「諸君らがそう言ってくれる気持ちは嬉しい。だが、倒れてから引き継いでは不安にならぬか? 十分な引継ぎも出来ずにこの世を去っては余も死んでも死に切れん。次代に憂いを残したくないのだ」
そこで陛下は一旦言葉を区切り、周囲を見渡した。誰も異を唱える者はいない。
「まだ王太子を支え導けるうちに王位を譲っておきたい。過保護だと思うかもしれぬが民が安心して暮らすためにどうすべきか考えた結果だ。どうか余の民を思う気持ちを汲んでほしい」
陛下がそう訴えると、会場内は一瞬の静寂の後で拍手と歓声が上がった。国王陛下万歳との声があちこちから上がり、それは次第に一つになって会場内を埋め尽くした。耳が痛いし熱気も凄い。暫くの後、陛下が片手を上げると場内はまた静まり返った。
「来年の春、余は王位を王太子に譲る。その後は王宮内の離宮に移って王太子を支える。余が体調不良だとの噂を聞いているだろう? 確かに最近は疲れやすくなって公務を辛く感じることもある。だがそれは加齢のせいで誰にでも起きることだと医師は言う。安心して欲しい」
その言葉に会場内には大きな安堵が広がった。医師がそういうのなら心配ないと、みんなの表情が明るくなった。確かに陛下も六十に近いからどこかしら不調が出てもおかしくはないものね。私の父だって最近は疲れやすくなったもの。もっともあれば太り過ぎているのもあると思うけれど。
その後王太子殿下が挨拶をし、先ほどと同じ熱狂が会場を包んだ。殿下は陛下の政策を支持していらっしゃるし、内政を重視される方で他国に攻め入ろうというお考えもない。
もっとも、王位など嫌だ、兄上代わってと未だに仰っていて、その度にヴォルフ様に諫められているけれど。だったらお前がゾルガー侯爵家を継いで貴族家をまとめるかと言われると、それは無理だと仰る。申し訳ないけれど殿下には無理な気がするわ。まだ王として守られている方が無難ではないかしら?
それに……ヴォルフ様が王になったら私が王妃になるの? さすがにそんな立場は恐れ多いわ。でもヴォルフ様の隣に他の女性が立つなんて耐えられない。今の状態が最善なのよ。
王家のダンスが終わったから今度は私たちの番。コルセットが苦しくて気持ち悪くなってきたわ。困ったわね、もう少し緩めて貰った方がよかった。後で控室に戻って直して貰わないと。でもその前にダンスね。
「行けるか? 顔色が悪い。無理なら言え」
思わず見上げてしまったわ。顔に出ていた? ちゃんと笑顔は保てていたはずよ。
「大丈夫です」
笑顔で答えた。心配をおかけしたくないわ。音楽が始まったわ、先ずは踊らないと。
「踊った後で控室に行かせてください」
そう言うと一瞬眉の間の皴が深くなったように見えたけれど、黙って手を取ってダンスの輪に向かってくれた。心配をおかけして申し訳ないわ。ヴォルフ様こそここずっとお忙しくて休めていないのに。
「どこか悪いのか?」
ダンスの最中に身体が近づいたタイミングで尋ねられた。コルセットを締めすぎたと答えると、これが終わったら控室に戻ろうと言われた。申し訳ないけれど有難いわ。このままじゃ最後まで笑顔を保つのが難しそうだもの。こうしている間も段々胸がつかえたような不快感が増す。もしかして風邪でも引いたかしら? それとも食べた物が悪かった? こんな大事な行事に体調を崩すなんて貴族失格だわ。ターンする度に気持ち悪さが増す。困ったわ……
「行くぞ」
何とかダンスを踊り終えると直ぐにヴォルフ様が私の手を取ったまま歩き出した。でもそこに声をかける者がいた。王族の侍従だわ。
「ゾルガー侯爵様、陛下がお呼びでございます」
「後にしろ」
陛下のお召しだというのにヴォルフ様は素っ気なかった。でも陛下のお呼び出しよ? 後回しになんか出来ないわ。
「ヴォルフ様! 陛下のお召しですわ。私は大丈夫ですからどうかそちらに」
「急ぎの用などない。毎日顔を合わせていたんだ」
「そうとは言い切れませんわ。何か急ぎの件が起きたのかもしれませんから」
「だが……」
ヴォルフ様は渋るけれど、ここで陛下のお召しを無下にしては王家の威信に関わるわ。いくらヴォルフ様が陛下のお子とはいえ今は臣下なのだから。そこは弁えないと。
「……わかった。だったらザーラとアベルから離れるな。マルガは控室にいるはずだ」
「わかりました」
「イルーゼを控室に。必ず守れ」
ヴォルフ様がそう仰ると近くにいた二人が頭を下げて応えた。
「さ、イルーゼ様、参りましょう」
「ええ。ではヴォルフ様、後ほど」
「ああ」
そのまま陛下の元に行かれるかと思ったけれど動かない。このままでは陛下を待たせてしまうからとザーラとアベルと共に控室へと向かった。どうしたのかしら、今日のヴォルフ様は。いつも以上に過保護な気がするけれど……でも助かったわ、さっきよりも気分が悪くなっている。早くコルセットを緩めたい。やっぱりあの時我慢する方を選ばなきゃよかった。
控室がいつもよりも遠く思えたわ。声をかけてくる方もいたけれど、ドレスの直しに向かうと言えばそれ以上引き留める方はいなかった。それでも十人くらい相手をしたから思った以上に時間がかかってしまった。もう最悪だわ。でも、間に合ってよかった……
「イルーゼ様? どうされま……」
マルガに声をかけられたけれどもう限界。化粧室に飛び込んだ。
陛下はあれから殆どの公務を王太子殿下に振って静養なさっていたと聞く。そのお陰もあってか今夜の夜会には出席されるとか。譲位は一年以内に行われる予定なので、そうなると今回が陛下の最後の生誕祭になる。今回の華やかさは陛下も栄誉を称えるため、そして我が国には何の憂いもないことを内外に示すためのものだという。
今日のドレスも素晴らしいものだったけれど、今日はやけに締め付けが強く感じられた。領邸ではコルセットなしで過ごしていたから体型が崩れてしまったのかしら? 最近はヴォルフ様と過ごす機会が減って、その埋め合わせなのかことある毎にお菓子を差し入れて下さったせいかしら? 油断したわ、今まで気にしたことがなかったから。入場したばかりなのに早くも後悔しているわ。
そんなことを考えていると、王族の入場が始まった。国王ご夫妻に続いて王太子殿下ご夫妻が入場される。夜会だから殿下の王子殿下お二人は不参加ね。陛下が王族席の壇上に立って会場内を見渡した。
「今日は余のために駆けつけてくれて礼を言う。今年もこの日を迎えられたのは皆のお陰だ。よき臣下を得られたことを幸運に思う」
朗々と会場内に響くお声には不調を感じされる要素は感じられなかった。だったら回復なさったのかしら? そうであってほしいわ。陛下の言葉を受けて会場内がワッと湧いた。不調がささやかれていたのもあったせいか安堵の表情が目立つ。
「これからダンスに移るが、今日はその前に皆に伝えねばならないことがある」
その言葉に会場内がシンと静まり返った。多くの者が陛下の不調をご存じだったけれど、その不安はたった今払拭されたはずだった。だからこそ陛下が何を仰るのか、譲位の噂は本当なのかと目をこらして耳を澄ませた。
「余もこの地位に就いて昨年で十五年を迎えた。これまで粉骨砕身邁進してきたが、最近は年による衰えを感じるようになった。それ故元気なうちに王太子にその座を譲り、次代を盤石な形に整えたいと思う。よって来年を目処に譲位することにした」
陛下のお言葉に会場は静まり返ったままだった。不調からの譲位だとの噂だったけれど、目の前の陛下にはそのような兆候が見えないから戸惑っているのでしょうね。私もその一人。ヴォルフ様から聞いた話と違うわ。
「へ、陛下、さすがにまだお早いのでは……」
「まだまだお元気ではありませんか」
「そこまで急がずともよろしいのでは」
そんな声があちこちから上がるけれど、それは後方の貴族家からだった。
「諸君らがそう言ってくれる気持ちは嬉しい。だが、倒れてから引き継いでは不安にならぬか? 十分な引継ぎも出来ずにこの世を去っては余も死んでも死に切れん。次代に憂いを残したくないのだ」
そこで陛下は一旦言葉を区切り、周囲を見渡した。誰も異を唱える者はいない。
「まだ王太子を支え導けるうちに王位を譲っておきたい。過保護だと思うかもしれぬが民が安心して暮らすためにどうすべきか考えた結果だ。どうか余の民を思う気持ちを汲んでほしい」
陛下がそう訴えると、会場内は一瞬の静寂の後で拍手と歓声が上がった。国王陛下万歳との声があちこちから上がり、それは次第に一つになって会場内を埋め尽くした。耳が痛いし熱気も凄い。暫くの後、陛下が片手を上げると場内はまた静まり返った。
「来年の春、余は王位を王太子に譲る。その後は王宮内の離宮に移って王太子を支える。余が体調不良だとの噂を聞いているだろう? 確かに最近は疲れやすくなって公務を辛く感じることもある。だがそれは加齢のせいで誰にでも起きることだと医師は言う。安心して欲しい」
その言葉に会場内には大きな安堵が広がった。医師がそういうのなら心配ないと、みんなの表情が明るくなった。確かに陛下も六十に近いからどこかしら不調が出てもおかしくはないものね。私の父だって最近は疲れやすくなったもの。もっともあれば太り過ぎているのもあると思うけれど。
その後王太子殿下が挨拶をし、先ほどと同じ熱狂が会場を包んだ。殿下は陛下の政策を支持していらっしゃるし、内政を重視される方で他国に攻め入ろうというお考えもない。
もっとも、王位など嫌だ、兄上代わってと未だに仰っていて、その度にヴォルフ様に諫められているけれど。だったらお前がゾルガー侯爵家を継いで貴族家をまとめるかと言われると、それは無理だと仰る。申し訳ないけれど殿下には無理な気がするわ。まだ王として守られている方が無難ではないかしら?
それに……ヴォルフ様が王になったら私が王妃になるの? さすがにそんな立場は恐れ多いわ。でもヴォルフ様の隣に他の女性が立つなんて耐えられない。今の状態が最善なのよ。
王家のダンスが終わったから今度は私たちの番。コルセットが苦しくて気持ち悪くなってきたわ。困ったわね、もう少し緩めて貰った方がよかった。後で控室に戻って直して貰わないと。でもその前にダンスね。
「行けるか? 顔色が悪い。無理なら言え」
思わず見上げてしまったわ。顔に出ていた? ちゃんと笑顔は保てていたはずよ。
「大丈夫です」
笑顔で答えた。心配をおかけしたくないわ。音楽が始まったわ、先ずは踊らないと。
「踊った後で控室に行かせてください」
そう言うと一瞬眉の間の皴が深くなったように見えたけれど、黙って手を取ってダンスの輪に向かってくれた。心配をおかけして申し訳ないわ。ヴォルフ様こそここずっとお忙しくて休めていないのに。
「どこか悪いのか?」
ダンスの最中に身体が近づいたタイミングで尋ねられた。コルセットを締めすぎたと答えると、これが終わったら控室に戻ろうと言われた。申し訳ないけれど有難いわ。このままじゃ最後まで笑顔を保つのが難しそうだもの。こうしている間も段々胸がつかえたような不快感が増す。もしかして風邪でも引いたかしら? それとも食べた物が悪かった? こんな大事な行事に体調を崩すなんて貴族失格だわ。ターンする度に気持ち悪さが増す。困ったわ……
「行くぞ」
何とかダンスを踊り終えると直ぐにヴォルフ様が私の手を取ったまま歩き出した。でもそこに声をかける者がいた。王族の侍従だわ。
「ゾルガー侯爵様、陛下がお呼びでございます」
「後にしろ」
陛下のお召しだというのにヴォルフ様は素っ気なかった。でも陛下のお呼び出しよ? 後回しになんか出来ないわ。
「ヴォルフ様! 陛下のお召しですわ。私は大丈夫ですからどうかそちらに」
「急ぎの用などない。毎日顔を合わせていたんだ」
「そうとは言い切れませんわ。何か急ぎの件が起きたのかもしれませんから」
「だが……」
ヴォルフ様は渋るけれど、ここで陛下のお召しを無下にしては王家の威信に関わるわ。いくらヴォルフ様が陛下のお子とはいえ今は臣下なのだから。そこは弁えないと。
「……わかった。だったらザーラとアベルから離れるな。マルガは控室にいるはずだ」
「わかりました」
「イルーゼを控室に。必ず守れ」
ヴォルフ様がそう仰ると近くにいた二人が頭を下げて応えた。
「さ、イルーゼ様、参りましょう」
「ええ。ではヴォルフ様、後ほど」
「ああ」
そのまま陛下の元に行かれるかと思ったけれど動かない。このままでは陛下を待たせてしまうからとザーラとアベルと共に控室へと向かった。どうしたのかしら、今日のヴォルフ様は。いつも以上に過保護な気がするけれど……でも助かったわ、さっきよりも気分が悪くなっている。早くコルセットを緩めたい。やっぱりあの時我慢する方を選ばなきゃよかった。
控室がいつもよりも遠く思えたわ。声をかけてくる方もいたけれど、ドレスの直しに向かうと言えばそれ以上引き留める方はいなかった。それでも十人くらい相手をしたから思った以上に時間がかかってしまった。もう最悪だわ。でも、間に合ってよかった……
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