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第二部
王妃主催の茶会
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「まぁ、王妃様、妃殿下も。そんなにぐいぐい来られてはイルーゼ様も困ってしまいますわ」
おっとりした口調でお二人を止めて下さったのはランベルツ侯爵夫人のギーゼラ様だった。ギーゼラ様はグラーツ伯爵家の出身で、アマーリエ様の叔母に当たられる。薄い金の髪は艶やかで同じように薄めの青い瞳が優しげだわ。少しふくよかだけど誠実で穏やかな人柄は好感が持てる。アンジェリカ様の件もあって侯爵は後妻には貞淑な方をと強く望まれたと聞く。私がゾルガー夫人としてお茶会に出るようになってからは何かと気にかけて下さる。
「そうですわ、この場ではお控え下さいませ」
そう言って笑みを浮かべたのはアルトナー侯爵夫人のフィーネ様。彼女はアルトナーの分家の方で侯爵とは幼馴染だという。はっきりした色合いの金髪と若草色の瞳で、すっと背筋を伸ばして気の強そうな顔立ちをしている。気性もしっかりされているそうでクラウス様の一件ですっかり気落ちした侯爵を叱咤して立ち直らせたと聞くわ。そして今は姉が産んだマティアスの母君でもある。以前は凄く壁を感じていたけれど、あの一件からは和やかに会話が出来るようになった。
「そう、ですわね。気を付けないととは思うのですけれど……」
「お気持ちはお察ししますわ。幾つになっても我が子は心配ですもの」
「ギーゼラ様、ありがとう。本当にヴォルフったらちっとも会いに来てくれなくて……」
王妃様はそう言って嘆かれたけれど成人した男性は母親に寄り付かないと思うわ。兄もそうだったし、ハリマン様もそう。シリングス公爵夫人も寂しいとよく仰っていたもの。
「息子なんてそんなものなのでしょう。私の母も同じようなことを言っておりましたわ」
フィーネ様がそう言うと王妃様がそうなのね……と寂しそうに呟いた。申し訳ないけれどヴォルフ様がまめまめしく王妃様の元に通う姿は想像出来ないわね。
「仕方ないわね。今日は女たちで楽しみましょう」
気を取り直した王妃様がそう仰ると侍女たちがお茶を淹れて配り始めた。テーブルは丸く、王妃様、コルネリア様、ギーゼラ様、フィーネ様、エルマ様、私の順。本当はギーゼラ様の席がエルマ様の場所なのだけど、年が近い人が側にいた方がいいでしょうということでこの順になっている。とてもありがたいわ。本来の席だと声をかけづらいもの。
夫人だけのお茶会も、顔ぶれがこれでは政治的な内容になるのは仕方のないこと。陛下と王太子殿下、当主方の集まりほどではないけれど、私たちは私たちで不穏な噂を共有して大きなトラブルに発展しないように努める責務がある。世間では仲が悪いと見られている私たちだけれど、国が乱れて苦労するのも私たちだから言われるほど仲が悪いわけではない。ミュンターの一件もあって私たちの危機感は一層高まり、自ずと結束が強まっていた。
もっともエルマ様には、ヴォルフ様が陛下のお子だと判明した以上逆らおうなどと考える者などおらず、いがみ合うなど時間と労力の無駄だと言われた。王家に二心を抱く不穏分子がミュンターに集まっていたのもあり、ミュンターの凋落は彼らの力も大いに削いでいた。
「社交シーズンも終わりましたし、静かになりましたわね」
王妃様の言葉に皆が頷く。社交シーズンを終えると領地に帰る貴族は少なくない。
「ええ、我が家も来週には領地に戻りますわ」
「ギーゼラ様は毎年戻られますものね」
「ええ、やっと子どもたちも大きくなりましたから。フィーネ様は? 今年は取りやめますの?」
ギーゼラ様とフィーネ様は年も当主が交代した時期も近いから仲がいい。そしてミュンター夫人相手に共闘されていた方。一方でエルマ様のお母様とはそりが合わなかったと聞くわ。
「ええ、マティアスはまだ小さいから移動は負担でしょう。数年は戻らないかもしれませんね」
「ふふ、そうなりますわね」
馬車での移動は負担が大きい。それに幼い子は病気になりやすいから領地との移動は控える家が多い。マティアスと名付けられた姉の子をアルトナーは大切にしてくれているのね。嬉しいわ。
「ふふ、暫く寂しくなりますわ」
「そうね、私たちも離宮に向かうから、このお茶会も暫くはお預けですわね」
社交シーズンが終わると王族は三月ほど王宮を離れる。王妃様は陛下と共に王都のはずれにある別宮に、王太子ご夫妻は馬車で二日ほど離れた離宮で過ごされる。王都勤めの文官たちも一定数陛下たちに随行して数が減るので、その時期は王宮の掃除や修繕を大々的に行う。王宮の外見は国力の象徴でもあるだけに疎かに出来ないのだ。
「イルーゼ様はどうされますの?」
「私ですか? 実は何も聞いていませんの。エルマ様は?」
「私はバルと一緒に領地に。婚姻したのでバルの顔見せもありますから」
「そうですか」
寂しくなるわね。でも婿に入ったバルドリック様は次期当主になるのだから領地での顔合わせは必須。お子が出来たり病気になったりなどの理由がない限り婚姻した後は必ず領地に顔を出すものだから。リーゼ様はお子が出来たから王都に留まるだろうけれど、悪阻でお辛そうだからお会いするのは難しそう。
私はどうなるのかしら? フレディ様は領地に行くと数日前の夕食で話していたけれど、ヴォルフ様からは何も聞いていないわ。お忙しいから領地に行く暇はないかもしれないわね。でもゾルガー領には海があると聞くから一度は行ってみたい。
これからの日々に思いを馳せていると、庭の入口の方が俄かに騒がしくなった。何かしら? 昨日ヴォルフ様に警戒するよう言われたのもあって身体に緊張が走る。参加しているご夫人たちも警戒を露わに声のする方を注視した。ここは王宮の中でも奥まった場所で、騎士たちが遠巻きに警備していて簡単に近づくことは出来ない筈。四阿から少し離れた場所に立っていた騎士や侍女たちが四阿を囲うように立ち、視線を声のする方へと向ける。暫くするとその騒ぎの元凶が姿を現した。騎士が止めようとしているのもお構いなしに三つの人影がこちらに向かってくるのが見えた。
「やぁ姉上、お邪魔しますよ」
陽気に声を上げて現れたのは王妃様の実弟で隣国アーレントの第四王子でもあるラファエル様だった。兄の王太子の王子二人が大きくなったので今は臣籍降下してフリーデル公爵と名乗っている。薄茶の艶やかな髪に紺碧の瞳、すらりと背が高くて肌は白く、所謂優男と呼ばれる類いの男性。五十歳だと聞いたけれど髪は豊かだし十は若く見えるわね。ハリマン様と同じで優美で女性的な男性だけど、彼よりも背は高いせいか軟弱な印象はないわ。
その両隣には公爵の子息と令嬢が悪びれる風もなく笑顔をこちらに向けていた。息子は次男のゲオルグ様で御年二十になられるとか。柔らかそうな金の髪に父と同じ紺碧の瞳で、顔立ちもよく似ているわ。父親よりも細くてしなやかな感じがして女性が好みそうな好青年といった感じかしら。
令嬢はクラリッサ様といって今年十七になられる。父親と同じ薄茶の髪に紺碧の瞳を持ち、透明感のある白い肌と繊細で見事な造形を持つ美少女だ。姉のような化粧で作られたものではない本物の美少女。雰囲気は私とは正反対ね。水色のドレスは可憐な彼女によく似あっているわ。儚げな雰囲気で公爵は病弱だからとやたら過保護だったりするけれど、神経は細くはなさそうね。他国の王宮に無断で入り込んでも気にしていないのだから。
「ラファエル、あなたたち! どうして勝手にここに入り込んだのです?」
王妃様が立ち上がって鋭くその暴挙を咎めた。鋭い視線と怒りを抑えたお姿は威厳があって冷たい炎のようでかっこいいと思ってしまったわ。それにしてもここは王族の許しを得た者しか入れない奥宮、しかも今は女性だけの茶会。そこに許可なく入り込めばその場で切り捨てられても文句は言えない所業だ。ただ騎士も相手が他国の王族なだけにきつく咎めることも出来なかったのだろう。困惑した表情を浮かべて王妃様の表情を伺っていた。
おっとりした口調でお二人を止めて下さったのはランベルツ侯爵夫人のギーゼラ様だった。ギーゼラ様はグラーツ伯爵家の出身で、アマーリエ様の叔母に当たられる。薄い金の髪は艶やかで同じように薄めの青い瞳が優しげだわ。少しふくよかだけど誠実で穏やかな人柄は好感が持てる。アンジェリカ様の件もあって侯爵は後妻には貞淑な方をと強く望まれたと聞く。私がゾルガー夫人としてお茶会に出るようになってからは何かと気にかけて下さる。
「そうですわ、この場ではお控え下さいませ」
そう言って笑みを浮かべたのはアルトナー侯爵夫人のフィーネ様。彼女はアルトナーの分家の方で侯爵とは幼馴染だという。はっきりした色合いの金髪と若草色の瞳で、すっと背筋を伸ばして気の強そうな顔立ちをしている。気性もしっかりされているそうでクラウス様の一件ですっかり気落ちした侯爵を叱咤して立ち直らせたと聞くわ。そして今は姉が産んだマティアスの母君でもある。以前は凄く壁を感じていたけれど、あの一件からは和やかに会話が出来るようになった。
「そう、ですわね。気を付けないととは思うのですけれど……」
「お気持ちはお察ししますわ。幾つになっても我が子は心配ですもの」
「ギーゼラ様、ありがとう。本当にヴォルフったらちっとも会いに来てくれなくて……」
王妃様はそう言って嘆かれたけれど成人した男性は母親に寄り付かないと思うわ。兄もそうだったし、ハリマン様もそう。シリングス公爵夫人も寂しいとよく仰っていたもの。
「息子なんてそんなものなのでしょう。私の母も同じようなことを言っておりましたわ」
フィーネ様がそう言うと王妃様がそうなのね……と寂しそうに呟いた。申し訳ないけれどヴォルフ様がまめまめしく王妃様の元に通う姿は想像出来ないわね。
「仕方ないわね。今日は女たちで楽しみましょう」
気を取り直した王妃様がそう仰ると侍女たちがお茶を淹れて配り始めた。テーブルは丸く、王妃様、コルネリア様、ギーゼラ様、フィーネ様、エルマ様、私の順。本当はギーゼラ様の席がエルマ様の場所なのだけど、年が近い人が側にいた方がいいでしょうということでこの順になっている。とてもありがたいわ。本来の席だと声をかけづらいもの。
夫人だけのお茶会も、顔ぶれがこれでは政治的な内容になるのは仕方のないこと。陛下と王太子殿下、当主方の集まりほどではないけれど、私たちは私たちで不穏な噂を共有して大きなトラブルに発展しないように努める責務がある。世間では仲が悪いと見られている私たちだけれど、国が乱れて苦労するのも私たちだから言われるほど仲が悪いわけではない。ミュンターの一件もあって私たちの危機感は一層高まり、自ずと結束が強まっていた。
もっともエルマ様には、ヴォルフ様が陛下のお子だと判明した以上逆らおうなどと考える者などおらず、いがみ合うなど時間と労力の無駄だと言われた。王家に二心を抱く不穏分子がミュンターに集まっていたのもあり、ミュンターの凋落は彼らの力も大いに削いでいた。
「社交シーズンも終わりましたし、静かになりましたわね」
王妃様の言葉に皆が頷く。社交シーズンを終えると領地に帰る貴族は少なくない。
「ええ、我が家も来週には領地に戻りますわ」
「ギーゼラ様は毎年戻られますものね」
「ええ、やっと子どもたちも大きくなりましたから。フィーネ様は? 今年は取りやめますの?」
ギーゼラ様とフィーネ様は年も当主が交代した時期も近いから仲がいい。そしてミュンター夫人相手に共闘されていた方。一方でエルマ様のお母様とはそりが合わなかったと聞くわ。
「ええ、マティアスはまだ小さいから移動は負担でしょう。数年は戻らないかもしれませんね」
「ふふ、そうなりますわね」
馬車での移動は負担が大きい。それに幼い子は病気になりやすいから領地との移動は控える家が多い。マティアスと名付けられた姉の子をアルトナーは大切にしてくれているのね。嬉しいわ。
「ふふ、暫く寂しくなりますわ」
「そうね、私たちも離宮に向かうから、このお茶会も暫くはお預けですわね」
社交シーズンが終わると王族は三月ほど王宮を離れる。王妃様は陛下と共に王都のはずれにある別宮に、王太子ご夫妻は馬車で二日ほど離れた離宮で過ごされる。王都勤めの文官たちも一定数陛下たちに随行して数が減るので、その時期は王宮の掃除や修繕を大々的に行う。王宮の外見は国力の象徴でもあるだけに疎かに出来ないのだ。
「イルーゼ様はどうされますの?」
「私ですか? 実は何も聞いていませんの。エルマ様は?」
「私はバルと一緒に領地に。婚姻したのでバルの顔見せもありますから」
「そうですか」
寂しくなるわね。でも婿に入ったバルドリック様は次期当主になるのだから領地での顔合わせは必須。お子が出来たり病気になったりなどの理由がない限り婚姻した後は必ず領地に顔を出すものだから。リーゼ様はお子が出来たから王都に留まるだろうけれど、悪阻でお辛そうだからお会いするのは難しそう。
私はどうなるのかしら? フレディ様は領地に行くと数日前の夕食で話していたけれど、ヴォルフ様からは何も聞いていないわ。お忙しいから領地に行く暇はないかもしれないわね。でもゾルガー領には海があると聞くから一度は行ってみたい。
これからの日々に思いを馳せていると、庭の入口の方が俄かに騒がしくなった。何かしら? 昨日ヴォルフ様に警戒するよう言われたのもあって身体に緊張が走る。参加しているご夫人たちも警戒を露わに声のする方を注視した。ここは王宮の中でも奥まった場所で、騎士たちが遠巻きに警備していて簡単に近づくことは出来ない筈。四阿から少し離れた場所に立っていた騎士や侍女たちが四阿を囲うように立ち、視線を声のする方へと向ける。暫くするとその騒ぎの元凶が姿を現した。騎士が止めようとしているのもお構いなしに三つの人影がこちらに向かってくるのが見えた。
「やぁ姉上、お邪魔しますよ」
陽気に声を上げて現れたのは王妃様の実弟で隣国アーレントの第四王子でもあるラファエル様だった。兄の王太子の王子二人が大きくなったので今は臣籍降下してフリーデル公爵と名乗っている。薄茶の艶やかな髪に紺碧の瞳、すらりと背が高くて肌は白く、所謂優男と呼ばれる類いの男性。五十歳だと聞いたけれど髪は豊かだし十は若く見えるわね。ハリマン様と同じで優美で女性的な男性だけど、彼よりも背は高いせいか軟弱な印象はないわ。
その両隣には公爵の子息と令嬢が悪びれる風もなく笑顔をこちらに向けていた。息子は次男のゲオルグ様で御年二十になられるとか。柔らかそうな金の髪に父と同じ紺碧の瞳で、顔立ちもよく似ているわ。父親よりも細くてしなやかな感じがして女性が好みそうな好青年といった感じかしら。
令嬢はクラリッサ様といって今年十七になられる。父親と同じ薄茶の髪に紺碧の瞳を持ち、透明感のある白い肌と繊細で見事な造形を持つ美少女だ。姉のような化粧で作られたものではない本物の美少女。雰囲気は私とは正反対ね。水色のドレスは可憐な彼女によく似あっているわ。儚げな雰囲気で公爵は病弱だからとやたら過保護だったりするけれど、神経は細くはなさそうね。他国の王宮に無断で入り込んでも気にしていないのだから。
「ラファエル、あなたたち! どうして勝手にここに入り込んだのです?」
王妃様が立ち上がって鋭くその暴挙を咎めた。鋭い視線と怒りを抑えたお姿は威厳があって冷たい炎のようでかっこいいと思ってしまったわ。それにしてもここは王族の許しを得た者しか入れない奥宮、しかも今は女性だけの茶会。そこに許可なく入り込めばその場で切り捨てられても文句は言えない所業だ。ただ騎士も相手が他国の王族なだけにきつく咎めることも出来なかったのだろう。困惑した表情を浮かべて王妃様の表情を伺っていた。
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