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襲撃事件の真相
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「わかった」
暫くの沈黙の後、いつもの感情を感じさせない声が響いた。まさかいいと言われるとは思わなくてまじまじとヴォルフ様を見上げてしまったわ。ろうそくの灯りに浮かぶヴォルフ様はやっぱり無表情でそこにはどんな感情も見つけられなかった。
「聞いても……よろしいのですか?」
「知りたいと言ったのはお前だろう?」
「そうなのですが……その、言いたくないことなら無理には……」
「前にも言ったが俺には感情がない。だから聞かれることも話すことも何とも思わない。今まで話さなかったのは父から人には話すなと言われていた」
「だったら……」
それなら聞かない方がいいわよね。どれほどのことか想像もつかないけれど、お義父様がそう仰るのなら……
「だが……お前になら、話してもいいと思った」
そう言われて心が震えた。信用されていると自惚れてもいいのかしら。
「あ、あの……」
胸がいっぱいで言葉が見つからない。そんな風に言われたことが嬉しい。
「嫌な気分になったら止めろ。我慢はするな」
「はい、わかりましたわ」
長くなるからと言ってヴォルフ様は棚から蒸留酒と果実酒の瓶とグラスを二つ取り出すと、それぞれをグラスに注いで果実酒を私の前に置いた。果実酒なら少しはお付き合い出来るわね、グラスを取って少しだけ口を付けた。お酒特有の刺激と共に甘い香りが口の中に広がった。
「何から話すか……」
遠いどこかを見つめるような目を手にしたグラスに向け、ヴォルフ様は過去のことを話してくれた。
ヴォルフ様の父であるオスカー様には二人の夫人がいた。一人は先王様の年の離れた妹のナディア王女だった。ゾルガー家は王家や他の四侯爵家から妻を迎えない。それは王家との距離が近付き、筆頭侯爵家の役目が果たせなくなることを危惧してのことで、代々の王家と他の四侯爵家の間では暗黙の了解だったが、ゾルガー家の力を弱め王家の力を強固にしようとした先王様と先王の母親の実家でもあるミュンター侯爵家が企んだことだった。ヴォルフ様の祖父に当たる先々代の当主が気の弱い方だったことも先王様たちに利したという。
妻に迎えたナディア様は勝気な性格で王家を最上とする考えの持ち主だったという。元々お義父様との婚姻に不満があったのか全く歩み寄ろうとせず、数年経っても子が出来なかった。王家の血を入れてゾルガー家を支配しようと目論んでいたらしい先王様もさすがに業を煮やし、子作りを厳命してやっと生まれたのがヴォルフ様の異母兄のゲオルグ様だった。
しかしゲオルグ様は身体が弱く大人しい方だった。これではゾルガー家を継げないのではないか、そもそも成人するまで生きられるのかとの声が上がったが、出産の痛みに恐怖を感じたナディア様は頑として子作りを拒否した。さすがにこれでは困るとお義父様は先王様に抗議し、分家から第二夫人を娶る許可を得たという。
だがこれにナディア様は激怒した。第二夫人のメリア様が子爵家の出だったことも気に入らなかったのかもしれない。メリア様を下賤の者と蔑んで屋敷への立ち入りを禁じ、身の危険を感じたメリア様は離れで暮らすことになった。
それでも幼馴染だったお義父様とメリア様の仲は非常に良好で、婚姻して一年で待望の次男が生まれた。だが、次男は生まれて一月ほど経った頃に突然亡くなってしまった。もしかしたらナディア様が手を下したのではないかとの噂も立ったけれど証拠もなかったため、次男は病死として扱われた。
それでもお二人の間には二年後に三男が生まれた。ナディア様を警戒してお義父様はメリア様を里帰りと称して実家のリット家に預け、そうしているうちに四男になるヴォルフ様も生まれた。三人は実家で暮らし、そこにお義父様が通う形で恙なく過ごしていたが、さすがに三男が七歳になるとお披露目や教育が必要だとゾルガー邸の中にある別邸に戻ることになった。それまでナディア様に怪しい動きがなかったため、次男の死は本当に病死だったのだろうとお義父様も思われたのだろう。
だけど悪意は消えていなかった。ヴォルフ様たちが別邸に戻って一月ほど経った頃、ゾルガー邸内に賊が押し入りメリア様と三男が殺されたのだ。王宮に登城していたお義父様はその知らせを聞きつけて慌てて帰宅したが、メリア様と三男は既に事切れていた。
「俺は母親の腕の中で血まみれになっていたらしい」
「っ……!」
想像を超えた惨状に息が詰まった。メリア様はその身を盾にヴォルフ様を守ったけれど、ヴォルフ様は全身をメリア様の血で赤く染め、その顔からは既に表情が消えていたという。悲惨な体験をすると自分を守るためにその記憶や感情に蓋をしてしまうことがあると聞いたことがあるけれど、ヴォルフ様もそんな感じだったのかもしれない。心を落ち着かせるために果実酒を口に含んだ。甘いはずのそれが酷く辛く感じた。
危険を感じたお義父様はそのまま分家にヴォルフ様を託し、三人が亡くなったと公表した。白昼、筆頭侯爵家に賊が押し入り、第二夫人とその子が殺された事件は大いに憶測を呼んだ。襲撃時にお義父様が不在だったこと、警備が厳しいはずのゾルガー邸に易々と賊が入り込んだことなどから内部に手引きした者がいたのではないかとの声が上がった。だが残念なことにこれといった物的証拠がなかった。生け捕りにされた賊は報酬がいい話に誘われただけだといい、王家の騎士団が捜査したにもかかわらず依頼者は最後まで分からなかった。
「犯人は……」
「未だに不明だ。疑わしい者はいたが証拠がなかった」
お義父様の調査でナディア様に疑わしい部分はあったけれど相手は王族。関係が冷め切り修復不可能なほどになっていたため下手に聞き取りも出来なかったという。もし違ったら不敬罪に問われる可能性もあったからだ。それでは先王様の思惑通りになってしまう。先王様とミュンター前当主をよく思わない五侯爵家の当主らに今は耐えろと諭され、憤怒を飲み込んだという。
「俺はそのまま分家で育った。いつか家に帰る日が来るかもしれないと、その時身を守れるようにと護身術を徹底的に叩き込まれた」
分家では厳しい鍛錬と当主になる可能性も考慮してあらゆる分野の教育を受けて育ったという。それでも、どんなに過酷な訓練を課せられてもヴォルフ様の感情は揺れることはなかったらしい。
「身を守る……だからあんなにお強いんですね」
「今も狙われているからな」
「今も……」
確かに仰る通りね。私が知っているだけでも二人の暗殺者が侵入しているもの。暗殺者にも負けない強さと鍛えられた身体は今でも不測の事態に備えているため。ナディア様は亡くなったけれど、ミュンターの前当主がフレディ様を当主にしようとヴォルフ様を狙っているとの噂は私でも知っているわ。それでも証拠がないせいで捕まえることが出来ないとも。あの人が死ぬまで安寧はないってことかしら。
「そんな顔をするな。俺は何とも思っていない」
大きな手が頬を包んだ。固くて温かい手に生を感じる。あの時命を失っていたら私もここにはいなかったし、こんなに心が熱くなることもなかった。そう思ったら生き延びてくれたことへの感謝の思いが溢れた。
「ヴォルフ様、生きていて下さってありがとうございます」
「何だ、いきなり」
「私にもわかりません。でも、ヴォルフ様が生きていることが嬉しいと思ったんです」
「……変な奴だな」
そんな風に仰るヴォルフ様が悲しかった。苦しみや悲しみを感じないということは喜びも楽しみも感じられないということ。胸が熱くなるほどの幸せや心が弾けそうになるほどの喜びを感じられないのは、酷く味気なく寂しいことのように感じるわ。
暫くの沈黙の後、いつもの感情を感じさせない声が響いた。まさかいいと言われるとは思わなくてまじまじとヴォルフ様を見上げてしまったわ。ろうそくの灯りに浮かぶヴォルフ様はやっぱり無表情でそこにはどんな感情も見つけられなかった。
「聞いても……よろしいのですか?」
「知りたいと言ったのはお前だろう?」
「そうなのですが……その、言いたくないことなら無理には……」
「前にも言ったが俺には感情がない。だから聞かれることも話すことも何とも思わない。今まで話さなかったのは父から人には話すなと言われていた」
「だったら……」
それなら聞かない方がいいわよね。どれほどのことか想像もつかないけれど、お義父様がそう仰るのなら……
「だが……お前になら、話してもいいと思った」
そう言われて心が震えた。信用されていると自惚れてもいいのかしら。
「あ、あの……」
胸がいっぱいで言葉が見つからない。そんな風に言われたことが嬉しい。
「嫌な気分になったら止めろ。我慢はするな」
「はい、わかりましたわ」
長くなるからと言ってヴォルフ様は棚から蒸留酒と果実酒の瓶とグラスを二つ取り出すと、それぞれをグラスに注いで果実酒を私の前に置いた。果実酒なら少しはお付き合い出来るわね、グラスを取って少しだけ口を付けた。お酒特有の刺激と共に甘い香りが口の中に広がった。
「何から話すか……」
遠いどこかを見つめるような目を手にしたグラスに向け、ヴォルフ様は過去のことを話してくれた。
ヴォルフ様の父であるオスカー様には二人の夫人がいた。一人は先王様の年の離れた妹のナディア王女だった。ゾルガー家は王家や他の四侯爵家から妻を迎えない。それは王家との距離が近付き、筆頭侯爵家の役目が果たせなくなることを危惧してのことで、代々の王家と他の四侯爵家の間では暗黙の了解だったが、ゾルガー家の力を弱め王家の力を強固にしようとした先王様と先王の母親の実家でもあるミュンター侯爵家が企んだことだった。ヴォルフ様の祖父に当たる先々代の当主が気の弱い方だったことも先王様たちに利したという。
妻に迎えたナディア様は勝気な性格で王家を最上とする考えの持ち主だったという。元々お義父様との婚姻に不満があったのか全く歩み寄ろうとせず、数年経っても子が出来なかった。王家の血を入れてゾルガー家を支配しようと目論んでいたらしい先王様もさすがに業を煮やし、子作りを厳命してやっと生まれたのがヴォルフ様の異母兄のゲオルグ様だった。
しかしゲオルグ様は身体が弱く大人しい方だった。これではゾルガー家を継げないのではないか、そもそも成人するまで生きられるのかとの声が上がったが、出産の痛みに恐怖を感じたナディア様は頑として子作りを拒否した。さすがにこれでは困るとお義父様は先王様に抗議し、分家から第二夫人を娶る許可を得たという。
だがこれにナディア様は激怒した。第二夫人のメリア様が子爵家の出だったことも気に入らなかったのかもしれない。メリア様を下賤の者と蔑んで屋敷への立ち入りを禁じ、身の危険を感じたメリア様は離れで暮らすことになった。
それでも幼馴染だったお義父様とメリア様の仲は非常に良好で、婚姻して一年で待望の次男が生まれた。だが、次男は生まれて一月ほど経った頃に突然亡くなってしまった。もしかしたらナディア様が手を下したのではないかとの噂も立ったけれど証拠もなかったため、次男は病死として扱われた。
それでもお二人の間には二年後に三男が生まれた。ナディア様を警戒してお義父様はメリア様を里帰りと称して実家のリット家に預け、そうしているうちに四男になるヴォルフ様も生まれた。三人は実家で暮らし、そこにお義父様が通う形で恙なく過ごしていたが、さすがに三男が七歳になるとお披露目や教育が必要だとゾルガー邸の中にある別邸に戻ることになった。それまでナディア様に怪しい動きがなかったため、次男の死は本当に病死だったのだろうとお義父様も思われたのだろう。
だけど悪意は消えていなかった。ヴォルフ様たちが別邸に戻って一月ほど経った頃、ゾルガー邸内に賊が押し入りメリア様と三男が殺されたのだ。王宮に登城していたお義父様はその知らせを聞きつけて慌てて帰宅したが、メリア様と三男は既に事切れていた。
「俺は母親の腕の中で血まみれになっていたらしい」
「っ……!」
想像を超えた惨状に息が詰まった。メリア様はその身を盾にヴォルフ様を守ったけれど、ヴォルフ様は全身をメリア様の血で赤く染め、その顔からは既に表情が消えていたという。悲惨な体験をすると自分を守るためにその記憶や感情に蓋をしてしまうことがあると聞いたことがあるけれど、ヴォルフ様もそんな感じだったのかもしれない。心を落ち着かせるために果実酒を口に含んだ。甘いはずのそれが酷く辛く感じた。
危険を感じたお義父様はそのまま分家にヴォルフ様を託し、三人が亡くなったと公表した。白昼、筆頭侯爵家に賊が押し入り、第二夫人とその子が殺された事件は大いに憶測を呼んだ。襲撃時にお義父様が不在だったこと、警備が厳しいはずのゾルガー邸に易々と賊が入り込んだことなどから内部に手引きした者がいたのではないかとの声が上がった。だが残念なことにこれといった物的証拠がなかった。生け捕りにされた賊は報酬がいい話に誘われただけだといい、王家の騎士団が捜査したにもかかわらず依頼者は最後まで分からなかった。
「犯人は……」
「未だに不明だ。疑わしい者はいたが証拠がなかった」
お義父様の調査でナディア様に疑わしい部分はあったけれど相手は王族。関係が冷め切り修復不可能なほどになっていたため下手に聞き取りも出来なかったという。もし違ったら不敬罪に問われる可能性もあったからだ。それでは先王様の思惑通りになってしまう。先王様とミュンター前当主をよく思わない五侯爵家の当主らに今は耐えろと諭され、憤怒を飲み込んだという。
「俺はそのまま分家で育った。いつか家に帰る日が来るかもしれないと、その時身を守れるようにと護身術を徹底的に叩き込まれた」
分家では厳しい鍛錬と当主になる可能性も考慮してあらゆる分野の教育を受けて育ったという。それでも、どんなに過酷な訓練を課せられてもヴォルフ様の感情は揺れることはなかったらしい。
「身を守る……だからあんなにお強いんですね」
「今も狙われているからな」
「今も……」
確かに仰る通りね。私が知っているだけでも二人の暗殺者が侵入しているもの。暗殺者にも負けない強さと鍛えられた身体は今でも不測の事態に備えているため。ナディア様は亡くなったけれど、ミュンターの前当主がフレディ様を当主にしようとヴォルフ様を狙っているとの噂は私でも知っているわ。それでも証拠がないせいで捕まえることが出来ないとも。あの人が死ぬまで安寧はないってことかしら。
「そんな顔をするな。俺は何とも思っていない」
大きな手が頬を包んだ。固くて温かい手に生を感じる。あの時命を失っていたら私もここにはいなかったし、こんなに心が熱くなることもなかった。そう思ったら生き延びてくれたことへの感謝の思いが溢れた。
「ヴォルフ様、生きていて下さってありがとうございます」
「何だ、いきなり」
「私にもわかりません。でも、ヴォルフ様が生きていることが嬉しいと思ったんです」
「……変な奴だな」
そんな風に仰るヴォルフ様が悲しかった。苦しみや悲しみを感じないということは喜びも楽しみも感じられないということ。胸が熱くなるほどの幸せや心が弾けそうになるほどの喜びを感じられないのは、酷く味気なく寂しいことのように感じるわ。
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