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ベルトラム侯爵家の内情
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ギレッセン様がベルトラム侯爵家の次期当主の立場を捨ててロットナー公爵家に養子に入った上でエルマ様を妻にと望んだ話は、ベルトラム侯爵夫妻とミリセント様の知るところとなった。三人の後ろには穏やかな表情で立つティオが、更にその向こうには壁に背を預けて腕を組んで立つヴォルフ様の姿があった。ヴォルフ様、もしかして静観するおつもりですか?
ギレッセン様がエルマ様の前に跪いている姿に女性二人は益々気を荒げたのか表情を険しくしたわ。夫人はギレッセン様に対してそんな冷たい人だとは思わなかった、恩知らずと責め始めた。
「バルドリック様もご存じでしょう? ミリーがどれほど苦労し努力してきたか! 幼い頃から当主になるための勉強ばかりで他の令嬢たちのように楽しむことも禁じられてきたのよ!」
夫人から語られたミリセント様の境遇は確かに気の毒なものだった。他の令嬢のようにお茶会などに出ることも許されず、たまに外に出る時は次期後継者としての態度を求められる小難しいものばかり。そこで失敗すれば叱咤され、更なる勉強が追加されたという。
確かにそれはお気の毒ではあるけれど、それをギレッセン様やエルマ様に訴えるのはおかしいのではないかしら? それは夫である侯爵様にぶつけるべき話だと思うわ。それにエルマ様だって幸せな子ども時代だったとは言い難い。姉中心の生活でエルマ様は常に放っておかれたと聞いているもの。
「エルマ、お願いよ。後継の座はあなたに譲るわ。だからバルだけでも……」
「ミリセント嬢、しつこいですよ。私は貴女を妻にすることはありません」
ミリセント様の申し出をギレッセン様が直ぐに否定した。小気味いいわね。そしてミリセント様の面の皮の厚さは凄いわね、さっきあれだけ拒絶されたのに。
「そんな……でも! ずっと私と一緒にいてくれるって言ったじゃない! いつでも私の味方だと」
「それは君が婚約者だったからだ。だけど君は私を裏切って他の男の手を取った。そんな女を妻にしろと? ああ、昔から笑えない冗談ばかり言っていたけれど出戻ってからは随分と磨きがかかったようですね」
皮肉な物言いに傷ついた表情を浮かべ今にも泣きそうなミリセント様だけど、泣きたいのはギレッセン様の方じゃないかしら。ミリセント様は自分がどれだけギレッセン様を蔑ろにしたのか全く理解していないのね。
「なんて冷たい言い方をなさいますの! 見損ないましたわ、バルドリック様!」
「見損なって下さって結構ですよ。エルマばかりに我慢を強いて蔑ろにするあなた方にどう思われようと一向に構いませんよ」
「エルマが我慢? そんなわけないでしょう? あの子はミリーのお陰で楽をしていたのに」
半泣きのミリセント様に変わって声を上げたのは夫人だったけれど、その声は全くギレッセン様には効いていなかった。それどころか夫人にはエルマ様が我慢をしているという認識は全くなかったらしい。
「自覚がないのですね。どんな時も姉ばかり優先して妹などいないものとして扱っていたのに」
「そんなこと……!」
「していないと? 誕生日のパーティーを開くのはミリセント嬢だけ。エルマには本人の希望も聞かずに贈り物を渡すだけ。エルマが首席を取った時だって誉め言葉一つないのに、ミリセント嬢が二十位以内に入っただけで大騒ぎ。ドレスも何もかもあれほど差をつけていたのに?」
そこまでは知らなかったわ。ミリセント様が優先されているとは聞いていたけれど。エルマ様、やっぱり実家をお出になった方がいいわ。
「そっ、それは……! だってミリーは当主教育が大変だから……!」
「その結果が駆け落ちですか。それでエルマが後継になった後は? 夫人はエルマを尊重していましたか? 私には以前とほとんど変わりなく見えましたが?」
「そ、そんなこと……」
夫人が口籠ったわ。それって自覚があってミリセント様を優遇していたってことよね。もしかして秘かに援助していたのかしら?
「だって、ミリーが可哀相で……」
その後も夫人とギレッセン様の応酬が続いたけれど、聞けば聞くほどエルマ様の不遇が際立つだけだった。ミリセント様はただ母親の陰に隠れて泣いているだけだし、侯爵様はそのやりとりを黙って聞いているだけ。ヒステリックに叫ぶ夫人にギレッセン様が冷たく反論を重ねるものだった。これ、いつまで続けるのかしら? いい加減に聞いているのが辛くなってきたのだけど。
視線をずらすと相変わらず外向きの笑みを浮かべたままのティオと無表情のヴォルフ様が見えたけれど、二人とも動く気配はなかった。ヴォルフ様と視線が合ったけれど首を小さく左右に振られたわ。これは口を出すなってこと?
「とにかく。ミリセント嬢、私はもうあなたの顔も見たくないのです」
「な……!」
「鬱陶しいんですよ、いつもいつも悲劇の主人公気取りで。婚約者に選ばれたから歩み寄ろうと努力しましたが裏切った女にかける情けなどありません」
「え?」
「婚約を白紙にしたいと言って下さった時はこれ以上ないほどに晴れ晴れしい気持ちでした。もうあなたのお守をしなくても済むのだと」
「バ、ルドリック様……」
そろそろ言い合いも聞き飽きたと思った頃、ギレッセン様が辛辣な爆弾を落とした。ミリセント様も夫人も顔色が蒼白だわ。二人はギレッセン様を侮って下に見ていたのでしょうね。穏やかで優しいだけの人だと思われていたけれど今では触れた指先から凍っていきそうなほどの冷気を纏っていた。思わず二の腕をさすってしまったわ。別人のように変わった婚約者の背をエルマ様は黙って見つめていた。
「あ、あなた、本当にバル……ドリック様なの?」
「そうですよ。見てわかりませんか?」
「だ、だって……あまりにも……」
「今までと違う? だったら私の努力は成功していたのですね」
「成功って……」
「ふふ、これが私の本性です。その様な教育を受けましたのでね」
「……は?」
ギレッセン様の変化にミリセント様はまだ混乱したままだった。そんな彼女にバルドリック様は一層冷たい笑みを向けた。その様子をエルマ様はじっと見つめていた。
「何を驚いているのです? 五侯爵家の当主になるのですよ? ただ優しいだけの男が選ばれるわけないではありませんか」
再びいつもの穏やかな笑顔に戻ったギレッセン様だけど、そこにはいつもの優しさは見つけられなかった。どこか禍々しさすら感じるのは気のせいかしら? これが本性って、ずっと猫を被っていたの? それにしたって擬態し過ぎだわ。
「エルマの母親だから、姉だからと今まで大目に見てきましたが……さすがに今回は私の我慢の限度も限界です。閣下、ベルトラム侯爵家から手を引かせていただきたい」
「バ……!!」
「バルドリック様!?」
どうしてそこで驚くのかしら? さっきもそう言っていたわよ。聞こえていなかったのかしら?
「……条件は?」
静かにそう尋ねる侯爵様にギレッセン様が大袈裟にため息をついた。
「食えない方ですね、全く」
「それはお互い様だ。これを利用して大掃除をする気だったのだろう?」
「話が早くて助かります」
「……妻とミリセントは領地の別邸に送る。こちらの許可がない限りそこから出さない。それを破った場合、その時点で廃籍する」
「な!!」
「あなた!!」
まさか自分たちにそんな沙汰が出されるとは思わなかったのか、二人は今までで最も悲壮な叫び声を上げたけれど、侯爵はそれを不快そうに眺めるだけだった。
「不服なら今すぐ離縁するから実家に帰れ。前から言っておいたはずだ、ミリセントを家に上げるなと、エルマがこの家の後継だと。なのに理由を付けて家に入れたのはお前だ」
「だってあなたっ!」
「当主の命に従わない妻など不要だ」
「あ、あなた……」
夫人は顔を青くして侯爵様に手を伸ばしたけれど振り払われてしまった。当主の力は絶対で、その意向に反すれば追い出されても文句は言えない。この国はそういう国なのに夫人は甘えすぎたのね。いえ、もしかしたらこれも侯爵様の計画の一端なのかしら。
「ミリセント、お前もだ。お前は一度はバッヘム家に嫁いだ身。婚姻するとお前が言った時、二度とベルトラム侯爵家に戻ることは許さないと伝えたはずだ。マルレーネが有耶無耶にしたがな」
「そ、んな……お父様……」
ミリセント様が声を震わせてギレッセン様を見上げたけれど、彼は一瞥もしなかった。
ギレッセン様がエルマ様の前に跪いている姿に女性二人は益々気を荒げたのか表情を険しくしたわ。夫人はギレッセン様に対してそんな冷たい人だとは思わなかった、恩知らずと責め始めた。
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夫人から語られたミリセント様の境遇は確かに気の毒なものだった。他の令嬢のようにお茶会などに出ることも許されず、たまに外に出る時は次期後継者としての態度を求められる小難しいものばかり。そこで失敗すれば叱咤され、更なる勉強が追加されたという。
確かにそれはお気の毒ではあるけれど、それをギレッセン様やエルマ様に訴えるのはおかしいのではないかしら? それは夫である侯爵様にぶつけるべき話だと思うわ。それにエルマ様だって幸せな子ども時代だったとは言い難い。姉中心の生活でエルマ様は常に放っておかれたと聞いているもの。
「エルマ、お願いよ。後継の座はあなたに譲るわ。だからバルだけでも……」
「ミリセント嬢、しつこいですよ。私は貴女を妻にすることはありません」
ミリセント様の申し出をギレッセン様が直ぐに否定した。小気味いいわね。そしてミリセント様の面の皮の厚さは凄いわね、さっきあれだけ拒絶されたのに。
「そんな……でも! ずっと私と一緒にいてくれるって言ったじゃない! いつでも私の味方だと」
「それは君が婚約者だったからだ。だけど君は私を裏切って他の男の手を取った。そんな女を妻にしろと? ああ、昔から笑えない冗談ばかり言っていたけれど出戻ってからは随分と磨きがかかったようですね」
皮肉な物言いに傷ついた表情を浮かべ今にも泣きそうなミリセント様だけど、泣きたいのはギレッセン様の方じゃないかしら。ミリセント様は自分がどれだけギレッセン様を蔑ろにしたのか全く理解していないのね。
「なんて冷たい言い方をなさいますの! 見損ないましたわ、バルドリック様!」
「見損なって下さって結構ですよ。エルマばかりに我慢を強いて蔑ろにするあなた方にどう思われようと一向に構いませんよ」
「エルマが我慢? そんなわけないでしょう? あの子はミリーのお陰で楽をしていたのに」
半泣きのミリセント様に変わって声を上げたのは夫人だったけれど、その声は全くギレッセン様には効いていなかった。それどころか夫人にはエルマ様が我慢をしているという認識は全くなかったらしい。
「自覚がないのですね。どんな時も姉ばかり優先して妹などいないものとして扱っていたのに」
「そんなこと……!」
「していないと? 誕生日のパーティーを開くのはミリセント嬢だけ。エルマには本人の希望も聞かずに贈り物を渡すだけ。エルマが首席を取った時だって誉め言葉一つないのに、ミリセント嬢が二十位以内に入っただけで大騒ぎ。ドレスも何もかもあれほど差をつけていたのに?」
そこまでは知らなかったわ。ミリセント様が優先されているとは聞いていたけれど。エルマ様、やっぱり実家をお出になった方がいいわ。
「そっ、それは……! だってミリーは当主教育が大変だから……!」
「その結果が駆け落ちですか。それでエルマが後継になった後は? 夫人はエルマを尊重していましたか? 私には以前とほとんど変わりなく見えましたが?」
「そ、そんなこと……」
夫人が口籠ったわ。それって自覚があってミリセント様を優遇していたってことよね。もしかして秘かに援助していたのかしら?
「だって、ミリーが可哀相で……」
その後も夫人とギレッセン様の応酬が続いたけれど、聞けば聞くほどエルマ様の不遇が際立つだけだった。ミリセント様はただ母親の陰に隠れて泣いているだけだし、侯爵様はそのやりとりを黙って聞いているだけ。ヒステリックに叫ぶ夫人にギレッセン様が冷たく反論を重ねるものだった。これ、いつまで続けるのかしら? いい加減に聞いているのが辛くなってきたのだけど。
視線をずらすと相変わらず外向きの笑みを浮かべたままのティオと無表情のヴォルフ様が見えたけれど、二人とも動く気配はなかった。ヴォルフ様と視線が合ったけれど首を小さく左右に振られたわ。これは口を出すなってこと?
「とにかく。ミリセント嬢、私はもうあなたの顔も見たくないのです」
「な……!」
「鬱陶しいんですよ、いつもいつも悲劇の主人公気取りで。婚約者に選ばれたから歩み寄ろうと努力しましたが裏切った女にかける情けなどありません」
「え?」
「婚約を白紙にしたいと言って下さった時はこれ以上ないほどに晴れ晴れしい気持ちでした。もうあなたのお守をしなくても済むのだと」
「バ、ルドリック様……」
そろそろ言い合いも聞き飽きたと思った頃、ギレッセン様が辛辣な爆弾を落とした。ミリセント様も夫人も顔色が蒼白だわ。二人はギレッセン様を侮って下に見ていたのでしょうね。穏やかで優しいだけの人だと思われていたけれど今では触れた指先から凍っていきそうなほどの冷気を纏っていた。思わず二の腕をさすってしまったわ。別人のように変わった婚約者の背をエルマ様は黙って見つめていた。
「あ、あなた、本当にバル……ドリック様なの?」
「そうですよ。見てわかりませんか?」
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「今までと違う? だったら私の努力は成功していたのですね」
「成功って……」
「ふふ、これが私の本性です。その様な教育を受けましたのでね」
「……は?」
ギレッセン様の変化にミリセント様はまだ混乱したままだった。そんな彼女にバルドリック様は一層冷たい笑みを向けた。その様子をエルマ様はじっと見つめていた。
「何を驚いているのです? 五侯爵家の当主になるのですよ? ただ優しいだけの男が選ばれるわけないではありませんか」
再びいつもの穏やかな笑顔に戻ったギレッセン様だけど、そこにはいつもの優しさは見つけられなかった。どこか禍々しさすら感じるのは気のせいかしら? これが本性って、ずっと猫を被っていたの? それにしたって擬態し過ぎだわ。
「エルマの母親だから、姉だからと今まで大目に見てきましたが……さすがに今回は私の我慢の限度も限界です。閣下、ベルトラム侯爵家から手を引かせていただきたい」
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「バルドリック様!?」
どうしてそこで驚くのかしら? さっきもそう言っていたわよ。聞こえていなかったのかしら?
「……条件は?」
静かにそう尋ねる侯爵様にギレッセン様が大袈裟にため息をついた。
「食えない方ですね、全く」
「それはお互い様だ。これを利用して大掃除をする気だったのだろう?」
「話が早くて助かります」
「……妻とミリセントは領地の別邸に送る。こちらの許可がない限りそこから出さない。それを破った場合、その時点で廃籍する」
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まさか自分たちにそんな沙汰が出されるとは思わなかったのか、二人は今までで最も悲壮な叫び声を上げたけれど、侯爵はそれを不快そうに眺めるだけだった。
「不服なら今すぐ離縁するから実家に帰れ。前から言っておいたはずだ、ミリセントを家に上げるなと、エルマがこの家の後継だと。なのに理由を付けて家に入れたのはお前だ」
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夫人は顔を青くして侯爵様に手を伸ばしたけれど振り払われてしまった。当主の力は絶対で、その意向に反すれば追い出されても文句は言えない。この国はそういう国なのに夫人は甘えすぎたのね。いえ、もしかしたらこれも侯爵様の計画の一端なのかしら。
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