137 / 155
抱きしめたかっただけだった
5
しおりを挟む「わーい!カレーだー!わっ、サラダとスープまで!」
「皆手際がいいからね。ご飯も炊けたし皆テーブルの上片付けてねー」
店長が指示して私たちはお皿を運ぶ。
今日は朝からボード三昧でお風呂にも入れて美味しそうなカレーが出てきて楽しすぎる!
熱々のカレーを堪能したあとは私たちで後片付けをして、その間に男性陣がお風呂に入る感じに。
まあ後片付けと言っても手際のいい彼らだから、そんなに洗い物は残ってなかった。
「うちらがやってたらまだ食べれてなかっただろうね」
「うん。何気ここの男の人たち、スペック高いかもね」
「ね」
なんとなく何でもやれてしまう男性陣に引け目を感じつつ、全て終わる頃には皆も風呂から上がってきて部屋からカードゲームやらボードゲームを大量に持ってきていた。
メンズは冷蔵庫からお酒も取り出してさっそく盛り上がっている。
「何からやりたい?トランプとUNO、あとは最近流行ってるゲームを宮下が持ってきたみたい」
「こんだけ人数いると何がいいだろうなー」
わいわいテーブルにゲームを広げながら順番にやっていくことに。
仲のいい人たちがこれだけ集まると私はすごく楽しくて、何をしてても笑えてきてしまう。
そんな感じで類くんの事を少し忘れていたけど、類くんはお酒を飲みつつ一応皆の輪の中にいてくれていた。
「楽しい?類くん」
「普通」
「お酒、そんなに飲みすぎちゃだめだからね」
歓迎会の時のように飲みすぎてしまうと、類くんは何をしでかすかわからないし。
注意して見てないとなと私は思う。
それでも前よりは類くんも他のメンズと話すようになっていたし、まあ優斗とは相変わらずだけど他の人とは笑って喋ってる場面もあって少し安心していた。
夜も深まり日付を越えて新年を迎える。
その瞬間は意外とあっさりしたもので、皆時計を見ていなかったから気づいたのは数分過ぎてからだった。
「あ、年越しだ」
「あけおめー」
「ことよろー」
緩く挨拶を交わし、それからもゲームは続けられて女子達はお眠の時間。
男子はまだお酒が足りないようで飲みまくっていて、類くんもうとうとしながら少しずつ飲んでる感じ。
大丈夫かなと思いつつ私も疲れていたから、女子達と部屋に戻りベットに潜り込んだ。
今日はよく眠れそうだな…、と思い一瞬で寝てしまい、でも途中でトイレに行きたくなって目を覚ます。
ジュース飲みすぎたかな、と眠い目を擦りながら1階に降りるとまだ明かりは付いていた。
が、静かだし皆寝てるのかなと思いトイレに行って、水を飲もうとキッチンに続くドアを開けると優斗が水を飲んでいた。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが集団お漏らしする話
赤髪命
大衆娯楽
※この作品は「校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話」のifバージョンとして、もっと渋滞がひどくトイレ休憩云々の前に高速道路上でバスが立ち往生していた場合を描く公式2次創作です。
前作との文体、文章量の違いはありますがその分キャラクターを濃く描いていくのでお楽しみ下さい。(評判が良ければ彼女たちの日常編もいずれ連載するかもです)
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
エクササイズマシン発表会
リビドー360
恋愛
ひょんなことから新型のエクササイズマシンのプレゼンをすることになった女子大生のリホと、リホの幼馴染でちょっとエッチな発明家のワタル。 プレゼン会場では大勢の観衆が見守る中、ワタルがマシンに細工した数々のエロエロな仕掛けがリホを襲う。 80年代のちょっとエッチな少年漫画をオマージュし、そこに少し過激度を加えたお話です。 パクリじゃないよ!インスパイアだよ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる