23 / 36
第二章 上条真也の話
2-1 君を見つけた
しおりを挟む
甘い匂いと甘い声。
僕の下で喘ぐ颯君に、僕は暴力的な愛を持っている。
***
小さな時から物語を読むのが好きだった。
お姫様と王子様が出会うような物語を読むのが好きだった。
成長し、アルファとオメガの間に運命の番というものが存在すると聞いた時、僕の相手はどこにいるのだろうと考えた。
皆は『運命の番』はそれこそ物語の中と同じものだよと言った。
現実には起こり得ないことだって。
でも僕は信じた。
僕にはきっと運命の相手がいる。僕はその子を見つけだして、ずっと一緒に幸せに暮らすんだと。
僕の家は代々アルファ同士で見合い結婚をし子供を作ってきたのだという。
父親もその兄弟も皆そうだし、僕より6歳と4歳年上の兄もそうなるのだと言われていた。
実際兄たちは早々に見合い相手と数度顔を合わせ、問題なく結婚した。
見合いだからと言っても嫌々というわけではなく、兄たちはそれなりに仲良くやっている。
時たま子供を連れてうちに帰ってくる様子を見ていると、そう思う。
僕も当然そうなるはずだった。
中学生になっても僕は運命の相手がどこかにいることを信じていたし、それこそ絶対に会えるとも信じていた。
だけれど見合い相手は着々と選ばれていて、両親に連れられて行った先に相手の女性がいることもままあった。
両親は僕が運命の物語を好きなのを理解していて、相手の女性と『偶然出逢った』というのを装うことすらあった。
中学三年の春、父親に真正面から見合いの話を持ってこられた。
相手の女性は僕より年上で、海洋生物に興味をもって研究している人だと言った。
いくら運命を信じていようとも逃げ出すことは出来ず、僕は実際に彼女と会った。
好きなことを一生懸命説明してくれる彼女は可愛らしく好感があった。きっとセックスをして子供を作ることだって出来るだろうと思った。
運命が見つからずどうしようもないのなら、彼女と結婚するのもいいだろう。
幼いころから信じ続けている運命を今後も信じ続けることは出来るけど、現実はそれとしてこなさなければならないことを理解していた。
「少しだけ散歩をしてくる」とその場を離れた。
ふと、博物館が目に留まる。
何とはなしにそこに入って、吹き抜けの3階から下を歩く人々を見ていた。
こんなにたくさんの人の中から僕は、アルファの女性だけを選び相手をする。仕事でもきっとアルファの人たちと接する機会が多いのだろう。こんなにたくさんの人がいるのに、自分の世界はやたらと狭い。
もしできるのならば、ベータやオメガと共に働くことは出来ないかなと考えていた。
オメガには逆に嫌われて避けられてしまうかもしれないけれど、何とかうまくやることは出来ないのかな。
もっと抑制剤が研究されれば、アルファだのオメガだの言わずに共に歩めるようになるのだろうか。それならば僕はその研究をする道に進もうか。
どこを見るでもなく手すりにもたれかかり思考を巡らせた。
その視界に、違和感を覚える。
僕の目は勝手に特定の人物を追っているようだった。
それに気づき、目を凝らす。
列を成す学生服の集団が教師に従い話を聞いていた。
「僕の番」
運命の相手だ、と思った。
教師の話を聞いているのかいないのか俯く彼を、間違いなく運命だと思った。
こっそりその姿を写真に撮る。
今捕まえてしまおうか、突然話しかけたらさすがに怖がられ逃げ出してしまうだろうか。
彼の声が聴きたい、彼の匂いを嗅ぎたい。彼が欲しい。
頭がおかしくなっていくのがわかる。
そんなに視力がいいはずも無いのに、撮影した画像よりも彼の顔を鮮明に脳裏に焼き付けた。
身体に巡り始める欲を抑えようと緊急抑制剤を噛み砕く。
運命を信じていた僕は、主治医に強い薬を貰っていた。
「もし万が一目の前に運命の相手が現れた時にも、理性のある紳士的な対応をしたい」
そう思って、絶対に欲を抑えられる強い薬を貰った。
一般的なオメガの発情期に対抗するものより強い薬。
連続しては飲めない。何度も使うものではないと主治医は言った。
強い薬で眩暈が起こる。
倒れないようにぐっと手すりを掴んだ。
回る世界でそれでもこの目は彼を見ようとしていた。
指先が痺れ、こみ上げる吐き気に、この薬は物理的に自分を動かなくさせるものだなと笑った。
『どこにいるんだ。帰ってこい』
父親からのメッセージに、『運命の番を見つけた』と返す。
彼が移動するまで僕の目は離れず、吐き気と眩暈に座り込んだまま父親が僕を捕まえに来るのを待った。
「運命の番を見つけた、だからあの女性と結婚はしない」
両親を前に宣言をした。
何を馬鹿なことをと返されたが、その後のお見合いに僕は一切参加しなかった。
偶然を装われた出会いからも僕は即立ち去り、自分で彼のことを調べ始めた。
制服で学校がわかった。
あの日校外学習として来ていたのが、僕と同じ中学三年生だということも分かった。
そこまでわかってしまえば簡単なことで、僕は彼の名前も住所もすぐに手に入れた。
撮った写真を拡大して部屋に飾り、毎日それに向かって呼びかけた。
「颯君、早く会いたいなぁ」
彼の家に行こうかとも考えたが、彼の両親はベータで、特に母親の方があまりアルファにいいイメージを持っていないということがわかっていた。
彼の母親は彼がオメガだということを悲観し、その未来にあるアルファを敵対視していた。
優しい母親の愛なのだと思う。
だから僕は颯君と直接知り合おうと考えた。
彼はベータとオメガの住まう町から基本出ていかない。
アルファの僕がそこで偶然を装うのは難しいことだった。
父親に頼むことにした。
社会見学の一環として編入したいという表向きを携えたお願い。
父親は僕のことを理解していて「番がそこにいるのか」と言った。
分かっているのなら否定する必要もない。
「僕の番だ。僕が捕まえる。誰にも邪魔はさせない」
両親は悩んでいたが、兄が面白半分に支援してくれた。
先に結婚し子供を持っていた長男の直之兄さんが特に。
次男の辰巳兄さんは「真也は昔から運命を信じてたからね」と言った。
物心ついてから僕の書き記した将来の夢は全て『運命の番と一緒に幸せに暮らす』とある。
父親は折れ、高校の一時だけならと認めてくれた。
父親の望む高校に行き、求められる成績を修め、その上で一時だけなら良い。
そして、オメガとはいえ相手も一人の人間なのだから無理はさせるなと言った。
「オメガが本能でアルファを誘うとしても、それはあくまで本能だ。その子の意思はまた別にあるだろう」
父親の言ったことを僕は深く考えることになる。
オメガのことをもっと調べなければ、と思った。
そして自分の、アルファのことも知らなければ。でなければ彼を傷つけることになってしまうかもしれない。
オメガはその性に悩まされるのが常だというが、一体どういうものなのか。
発情期や抑制剤についても学ぶことになった。
番はその先にある。その前を知らなければならない。
颯君は男性だ。
『男オメガは早くから強い性抑制剤を使用するため、身体発育不全を起こす。メスの子宮に該当するものがまっとうに育たず、そのため着床率の低下と不育症も引き起こしやすい。
オスとしての生殖能力もオメガ性の発現(発情期)によって阻害され、多くが造精機能障害を起こす』
颯君との子供は望めないに等しいということがわかった。
僕の夢は番と一緒に幸せになること。彼が幸せになれればいい。問題は子供ではない。
でも発情期に強く僕を求めてくれたらどれだけいいだろう、と思考が飛びそうになって慌てて戻す。
肝心の番になったオメガはどうなるのだろうか。
『無差別にアルファを求めることは無くなるが、番相手に強く反応する』
これだ、と思った。
まさに僕の望むそのものだ。
これなら本当に僕だけの番として、僕が幸せにしてあげられる。
今すぐにでも颯君の元に行って噛んでしまいたかった。
その瞳に僕だけを映して、僕だけにその声を聞かせてくれたらいい。
考えただけで体が疼く。早く彼を捕まえたい。
でも父親は言った。
「本能と意思は別なのだ」と。
だから僕はまず彼と仲良くなるところから始めないといけない。
僕の下で喘ぐ颯君に、僕は暴力的な愛を持っている。
***
小さな時から物語を読むのが好きだった。
お姫様と王子様が出会うような物語を読むのが好きだった。
成長し、アルファとオメガの間に運命の番というものが存在すると聞いた時、僕の相手はどこにいるのだろうと考えた。
皆は『運命の番』はそれこそ物語の中と同じものだよと言った。
現実には起こり得ないことだって。
でも僕は信じた。
僕にはきっと運命の相手がいる。僕はその子を見つけだして、ずっと一緒に幸せに暮らすんだと。
僕の家は代々アルファ同士で見合い結婚をし子供を作ってきたのだという。
父親もその兄弟も皆そうだし、僕より6歳と4歳年上の兄もそうなるのだと言われていた。
実際兄たちは早々に見合い相手と数度顔を合わせ、問題なく結婚した。
見合いだからと言っても嫌々というわけではなく、兄たちはそれなりに仲良くやっている。
時たま子供を連れてうちに帰ってくる様子を見ていると、そう思う。
僕も当然そうなるはずだった。
中学生になっても僕は運命の相手がどこかにいることを信じていたし、それこそ絶対に会えるとも信じていた。
だけれど見合い相手は着々と選ばれていて、両親に連れられて行った先に相手の女性がいることもままあった。
両親は僕が運命の物語を好きなのを理解していて、相手の女性と『偶然出逢った』というのを装うことすらあった。
中学三年の春、父親に真正面から見合いの話を持ってこられた。
相手の女性は僕より年上で、海洋生物に興味をもって研究している人だと言った。
いくら運命を信じていようとも逃げ出すことは出来ず、僕は実際に彼女と会った。
好きなことを一生懸命説明してくれる彼女は可愛らしく好感があった。きっとセックスをして子供を作ることだって出来るだろうと思った。
運命が見つからずどうしようもないのなら、彼女と結婚するのもいいだろう。
幼いころから信じ続けている運命を今後も信じ続けることは出来るけど、現実はそれとしてこなさなければならないことを理解していた。
「少しだけ散歩をしてくる」とその場を離れた。
ふと、博物館が目に留まる。
何とはなしにそこに入って、吹き抜けの3階から下を歩く人々を見ていた。
こんなにたくさんの人の中から僕は、アルファの女性だけを選び相手をする。仕事でもきっとアルファの人たちと接する機会が多いのだろう。こんなにたくさんの人がいるのに、自分の世界はやたらと狭い。
もしできるのならば、ベータやオメガと共に働くことは出来ないかなと考えていた。
オメガには逆に嫌われて避けられてしまうかもしれないけれど、何とかうまくやることは出来ないのかな。
もっと抑制剤が研究されれば、アルファだのオメガだの言わずに共に歩めるようになるのだろうか。それならば僕はその研究をする道に進もうか。
どこを見るでもなく手すりにもたれかかり思考を巡らせた。
その視界に、違和感を覚える。
僕の目は勝手に特定の人物を追っているようだった。
それに気づき、目を凝らす。
列を成す学生服の集団が教師に従い話を聞いていた。
「僕の番」
運命の相手だ、と思った。
教師の話を聞いているのかいないのか俯く彼を、間違いなく運命だと思った。
こっそりその姿を写真に撮る。
今捕まえてしまおうか、突然話しかけたらさすがに怖がられ逃げ出してしまうだろうか。
彼の声が聴きたい、彼の匂いを嗅ぎたい。彼が欲しい。
頭がおかしくなっていくのがわかる。
そんなに視力がいいはずも無いのに、撮影した画像よりも彼の顔を鮮明に脳裏に焼き付けた。
身体に巡り始める欲を抑えようと緊急抑制剤を噛み砕く。
運命を信じていた僕は、主治医に強い薬を貰っていた。
「もし万が一目の前に運命の相手が現れた時にも、理性のある紳士的な対応をしたい」
そう思って、絶対に欲を抑えられる強い薬を貰った。
一般的なオメガの発情期に対抗するものより強い薬。
連続しては飲めない。何度も使うものではないと主治医は言った。
強い薬で眩暈が起こる。
倒れないようにぐっと手すりを掴んだ。
回る世界でそれでもこの目は彼を見ようとしていた。
指先が痺れ、こみ上げる吐き気に、この薬は物理的に自分を動かなくさせるものだなと笑った。
『どこにいるんだ。帰ってこい』
父親からのメッセージに、『運命の番を見つけた』と返す。
彼が移動するまで僕の目は離れず、吐き気と眩暈に座り込んだまま父親が僕を捕まえに来るのを待った。
「運命の番を見つけた、だからあの女性と結婚はしない」
両親を前に宣言をした。
何を馬鹿なことをと返されたが、その後のお見合いに僕は一切参加しなかった。
偶然を装われた出会いからも僕は即立ち去り、自分で彼のことを調べ始めた。
制服で学校がわかった。
あの日校外学習として来ていたのが、僕と同じ中学三年生だということも分かった。
そこまでわかってしまえば簡単なことで、僕は彼の名前も住所もすぐに手に入れた。
撮った写真を拡大して部屋に飾り、毎日それに向かって呼びかけた。
「颯君、早く会いたいなぁ」
彼の家に行こうかとも考えたが、彼の両親はベータで、特に母親の方があまりアルファにいいイメージを持っていないということがわかっていた。
彼の母親は彼がオメガだということを悲観し、その未来にあるアルファを敵対視していた。
優しい母親の愛なのだと思う。
だから僕は颯君と直接知り合おうと考えた。
彼はベータとオメガの住まう町から基本出ていかない。
アルファの僕がそこで偶然を装うのは難しいことだった。
父親に頼むことにした。
社会見学の一環として編入したいという表向きを携えたお願い。
父親は僕のことを理解していて「番がそこにいるのか」と言った。
分かっているのなら否定する必要もない。
「僕の番だ。僕が捕まえる。誰にも邪魔はさせない」
両親は悩んでいたが、兄が面白半分に支援してくれた。
先に結婚し子供を持っていた長男の直之兄さんが特に。
次男の辰巳兄さんは「真也は昔から運命を信じてたからね」と言った。
物心ついてから僕の書き記した将来の夢は全て『運命の番と一緒に幸せに暮らす』とある。
父親は折れ、高校の一時だけならと認めてくれた。
父親の望む高校に行き、求められる成績を修め、その上で一時だけなら良い。
そして、オメガとはいえ相手も一人の人間なのだから無理はさせるなと言った。
「オメガが本能でアルファを誘うとしても、それはあくまで本能だ。その子の意思はまた別にあるだろう」
父親の言ったことを僕は深く考えることになる。
オメガのことをもっと調べなければ、と思った。
そして自分の、アルファのことも知らなければ。でなければ彼を傷つけることになってしまうかもしれない。
オメガはその性に悩まされるのが常だというが、一体どういうものなのか。
発情期や抑制剤についても学ぶことになった。
番はその先にある。その前を知らなければならない。
颯君は男性だ。
『男オメガは早くから強い性抑制剤を使用するため、身体発育不全を起こす。メスの子宮に該当するものがまっとうに育たず、そのため着床率の低下と不育症も引き起こしやすい。
オスとしての生殖能力もオメガ性の発現(発情期)によって阻害され、多くが造精機能障害を起こす』
颯君との子供は望めないに等しいということがわかった。
僕の夢は番と一緒に幸せになること。彼が幸せになれればいい。問題は子供ではない。
でも発情期に強く僕を求めてくれたらどれだけいいだろう、と思考が飛びそうになって慌てて戻す。
肝心の番になったオメガはどうなるのだろうか。
『無差別にアルファを求めることは無くなるが、番相手に強く反応する』
これだ、と思った。
まさに僕の望むそのものだ。
これなら本当に僕だけの番として、僕が幸せにしてあげられる。
今すぐにでも颯君の元に行って噛んでしまいたかった。
その瞳に僕だけを映して、僕だけにその声を聞かせてくれたらいい。
考えただけで体が疼く。早く彼を捕まえたい。
でも父親は言った。
「本能と意思は別なのだ」と。
だから僕はまず彼と仲良くなるところから始めないといけない。
3
お気に入りに追加
353
あなたにおすすめの小説
アルファとアルファの結婚準備
金剛@キット
BL
名家、鳥羽家の分家出身のアルファ十和(トワ)は、憧れのアルファ鳥羽家当主の冬騎(トウキ)に命令され… 十和は豊富な経験をいかし、結婚まじかの冬騎の息子、榛那(ハルナ)に男性オメガの抱き方を指導する。 😏ユルユル設定のオメガバースです。
次男は愛される
那野ユーリ
BL
ゴージャス美形の長男×自称平凡な次男
佐奈が小学三年の時に父親の再婚で出来た二人の兄弟。美しすぎる兄弟に挟まれながらも、佐奈は家族に愛され育つ。そんな佐奈が禁断の恋に悩む。
素敵すぎる表紙は〝fum☆様〟から頂きました♡
無断転載は厳禁です。
【タイトル横の※印は性描写が入ります。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。】
12月末にこちらの作品は非公開といたします。ご了承くださいませ。
近況ボードをご覧下さい。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
恋した貴方はαなロミオ
須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。
Ω性に引け目を感じている凛太。
凛太を運命の番だと信じているα性の結城。
すれ違う二人を引き寄せたヒート。
ほんわか現代BLオメガバース♡
※二人それぞれの視点が交互に展開します
※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m
※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
オメガ社長は秘書に抱かれたい
須宮りんこ
BL
芦原奏は二十九歳の若手社長として活躍しているオメガだ。奏の隣には、元同級生であり現在は有能な秘書である高辻理仁がいる。
高校生の時から高辻に恋をしている奏はヒートのたびに高辻に抱いてもらおうとするが、受け入れてもらえたことはない。
ある時、奏は高辻への不毛な恋を諦めようと母から勧められた相手と見合いをする。知り合った女性とデートを重ねる奏だったが――。
※この作品はエブリスタとムーンライトノベルスにも掲載しています。
【完結】恋愛経験ゼロ、モテ要素もないので恋愛はあきらめていたオメガ男性が運命の番に出会う話
十海 碧
BL
桐生蓮、オメガ男性は桜華学園というオメガのみの中高一貫に通っていたので恋愛経験ゼロ。好きなのは男性なのだけど、周囲のオメガ美少女には勝てないのはわかってる。高校卒業して、漫画家になり自立しようと頑張っている。蓮の父、桐生柊里、ベータ男性はイケメン恋愛小説家として活躍している。母はいないが、何か理由があるらしい。蓮が20歳になったら母のことを教えてくれる約束になっている。
ある日、沢渡優斗というアルファ男性に出会い、お互い運命の番ということに気付く。しかし、優斗は既に伊集院美月という恋人がいた。美月はIQ200の天才で美人なアルファ女性、大手出版社である伊集社の跡取り娘。かなわない恋なのかとあきらめたが……ハッピーエンドになります。
失恋した美月も運命の番に出会って幸せになります。
蓮の母は誰なのか、20歳の誕生日に柊里が説明します。柊里の過去の話をします。
初めての小説です。オメガバース、運命の番が好きで作品を書きました。業界話は取材せず空想で書いておりますので、現実とは異なることが多いと思います。空想の世界の話と許して下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる