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第16章…体育祭
体育倉庫
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オレと美希は体育倉庫に来ていた。
周りには人がいなくてさっきまでの体育祭の熱狂がウソのように静まり返っていた。
オレは体育倉庫のドアを開け、誰にも見られていないことを確認し中に入ってそっとドアを閉めた。
跳び箱や平均台などの体育用具が揃っていて、倉庫内は薄暗い。
「……っ」
美希は昼よりもさらにブラジャーが透けていた。
薄暗くてもハッキリわかるブラジャーの色と形を見てオレは一気に情欲が頂点まで行く。
あれだけ体育祭で暴れまくってどっと疲れているはずなのにアレはありえないくらい元気いっぱいになっていた。まあ、美希とのイチャイチャは別腹だよな。
美希はご褒美をあげると言っていた。この薄暗い体育倉庫で2人きり……間違いなくこれからあんなことやこんなことを……
美希にも聞かれそうなくらい心臓が激しく動く。
「……なあ、美希。いいのか?」
「何がですか?」
「オレ、1位になれなかったんだぞ。ご褒美もらっちゃっていいのか?」
「いいんですよ。竜先輩とてもかっこよかったですから。私は竜先輩の走りを見れてとても満足しています。リレーで2人抜きましたよね? あれすごかったです。
2人抜いたんだから竜先輩は実質1位です!」
「……? ん? いや、3位だけど……」
実質1位ってなんだ? 3位は3位だぞ? なんなら第2走者の区間1位ですらないぞ? 1位の奴間違いなくオレより遥かに速かったんだから。
「いいんです! 私が1位だと言ったら1位なんです!」
「そ、そうか。ありがとう」
1位じゃないのに1位と言ってくれた。そこまで美希に認めてもらえてオレは今日精一杯頑張った甲斐があったというものだ。
「というわけで、ご褒美です! どうしたいですか? 私のこと、好きにしちゃっていいですよ?」
美希は両手を広げ、オレの欲望のすべてを受け入れるポーズをした。
オレはゴクリと喉を鳴らす。
「……じゃあ、遠慮なく」
オレは美希の身体をギュッと抱きしめた。
「あ……すいません、好きにしてと言っといて何なんですが……その、汗臭いですよ?」
「全然。めっちゃいい匂い……」
運動後だからか美希の身体はいつもより暖かく、いい匂いがより一層ふわふわと感じられる。美希のフェロモンでオレは狂うほどに酔いしれる。
「オレの方こそ汗臭くないか? 一応制汗スプレーはしたけど……」
「いえ、竜先輩の匂い落ち着きます」
「そうか、よかった……」
とにかくただ抱きしめるだけの時間を続ける。これだけでも十分、疲れた身体を癒してくれる……
「……竜先輩……その……なんか、当たってます……」
「……ごめん」
「いえ……謝る必要はないですけど……」
もともと男の大事な部分が膨らんでいたが、美希の華奢で柔らかい身体を直接肌で感じ、さらに限界を超えて大きく膨張しきっていた。
美希の真っ赤に染まった顔。少し潤んだ瞳。ウブな反応。オレをもっともっと滾らせていく。
「オレ……今日はずっと我慢してた」
「えっ……?」
「美希の体操服姿がとても可愛くて、とてもエロくて……興奮して、我慢するの大変だった」
透けたブラジャーも、汗でちょっと濡れた髪も、火照ったほっぺたも、体操服ならではの色気を放っている。
発情しすぎてクラクラしてきた。何もかもがたまらなく愛しい。
そのまま唇を重ねた。
「んっ……」
わざと淫らな水音がするように、美希のぷっくりとした唇に吸い付く。チュッチュッと美希の柔らかい唇の感触を隅々まで堪能する。
美希の口内に舌を入れると、美希もそれに応じて舌を絡ませてくれる。
オトナの濃厚なキス……息をするのも忘れるほどに気持ちいい。
「―――ぷはぁ……」
唇を離す。糸を引いてプッツリと切れる。
糸を引くほどお互いの唾液をねっとり絡ませたのがわかって、脳が沸騰するほどの興奮の波に襲われた。
今度は美希の背後に回り、後ろから豊かな乳房を鷲掴みにしてやわやわと揉む。
強めに揉んだり、優しく揉んだり、緩急をつけて美希の胸の感触をじっくりと楽しむ。
ブラジャーが透けてた豊満な乳房……ずっと気になって仕方なかった。
今はオレの手のひらの中。今まで溜まりに溜まりまくっていた分を解放するように、美希の乳を好き放題堪能する。
「っ……ふぁ……っ」
美希の口から甘い声が漏れる。美希の反応のすべてが、オレを官能の渦に巻き込んでいく。
美希の胸を揉みながら、首の後ろにあるうなじを見つめる。
そういえば、美希のうなじをこうして近くで見るのって初めてだ。普段の美希は長い髪を束ねてないから、うなじは見えない。
……すげえ色っぽい。
美希のうなじにキスして、右サイドに結ばれた髪にも、丁寧に口づけする。
体操服越しに胸を揉まれる美希の白い女体が少しずつほんのりと桜色に染まっていく。
オレはもう我慢の限界だった。ズボンを突き破りそうなくらい勃起したアレが、早く美希とひとつになりたいと悲鳴を上げていた。
「美希……そこの壁に手をついて、お尻をこっちに向けてくれ」
「はい……」
美希はオレのお願いに素直に応じ、コンクリートの壁に両手をついて、オレに向かってお尻を突き出す。
ぷりんっ
紺色の短パンに包まれた、プリプリしてる美希の可愛いお尻。ピチッと引き締まっているのに、ちょっとだけ尻肉がはみ出している感じが素晴らしい。
エロくて最高級のお尻を目の当たりにして、手を出さずにはいられなくなる。
美希のお尻にそっと手のひらをのせて、優しく撫でる。短パン越しに撫でてみても、ピチピチの感触が手に伝わってくる。
なんなんだこの肌触りは。男のケツとはなぜここまで違うんだ。弾力があって、柔らかい。最高。女の子のお尻最高。
じわりじわりと興奮が増していったオレは、少し調子に乗って、サワサワと可愛いお尻を触りまくる。
「ぁ……竜、先輩……」
尻を触られて感じたのか、美希は息を荒くしながら顔をオレの方に向け、身体をくねらせる。
なんという悩殺ポーズ。男の本能を炎上させるように煽ってくる。
「……は、恥ずかしい……」
恥ずかしがる美希がぷりんぷりんとお尻を揺らす。それは誘っているようにしか見えなかった。
「美希、すごく可愛い……」
「い、言わないでください……」
火が出そうなほど真っ赤な顔を逸らして恥ずかしがる美希の反応もたまらなく可愛い。
ダメだ、今のオレは本当にダメだ。
美希しか見えない。美希しか感じることができない。オレの五感すべてが、美希以外のすべてを遮断している。オレの世界には美希しかいないしそれ以外何もいらない。
頭が壊れるくらい欲情したオレは壁に手をつきながら腰を曲げて立っている美希に背後から覆い被さる。それはまるで動物の交尾のような体勢でなんとはしたない姿だ。でもだからこそ興奮が燃え上がりさらなる情欲を煽った。
体操服の中に手を入れ、ブラジャーをグイッと上にずらす。
支えるものがなくなった豊満な乳房がポロンと揺れて零れた。
光にも負けない速さで後ろから乳房を鷲掴みにして、指を巧みに動かしながらゆっくりと揉む。
「ぁ……っ!」
美希の甘い嬌声が鼓膜に響く。
重力に従い下に零れる乳。最も乳のボリュームを感じる形態。手のひらいっぱいに広がる柔らかく弾む感触。吸い付いてくるむにゅむにゅ感に手の動きが暴走する。
上の体操服を脱がさず、手だけ中に突っ込んで揉んでいるから目では乳房の様子は見えない。手の触覚だけが乳房の姿を捉えている。
見えないからこそ興奮する部分もある。素っ裸にするのもいいが服の中を思う存分弄るというのも素晴らしいエロスだ。
もうヤるしかない。何が起きても絶対にヤる。絶対に犯す。
体育倉庫、誰もいない。ヤらない理由などどこにもない。
自分もズボンを脱ごうと手をかける。
しかしそこで重要なことを忘れてることに気づいた。
「あっ……!」
「どうしました?」
「ゴムがない……」
体育祭にコンドームを持参してるわけがなかった。オレは絶望する。
これじゃ避妊ができない……セックスできない……生でヤるわけにもいかないし……
ショックを受けていると、美希は脱げた短パンのポケットの中から何かを取り出した。
「ゴムならありますよ、はい」
美希から手渡されたものは、正真正銘のコンドームだった。
「え!? なんで持ってんの!?」
「えっと、愛美の彼氏がすごいエッチな人で、ゴムをいっぱい愛美に持たせてるらしくて、こんなにいっぱいいらないということで私にも分けてくれたんです。それで今日こんなこともあろうかと持ってました」
「そ……そうなのか……」
宮澤さんの彼氏マジでありがとう。この恩は一生忘れない。
というわけで無事にオレは美希と繋がって思う存分愛し合った。
1回戦も2回戦も、時間を忘れるくらいじっくりと濃厚に。
美希を求める欲望は底が知れない。いや、底なんてない。
オレのどうしようもない劣情を美希の愛がたっぷりと受け止めてくれた。
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