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第3章…ご褒美
いっぱい鍛えている
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というわけで仕切り直して、オレは美希に言われた通り上半身裸になった。もちろんズボンはちゃんと履いてるぞ。何があってももう下は脱がないぞ。
とはいえ、好きな女の子が目の前にいると考えると上半身裸だけでもかなり恥ずかしくなってくるな。
一体これから何をするんだろうか……ご褒美って何なんだ? オレの中は緊張と期待でいっぱいだった。
「…………」
ジーッ……
「あ……あの……桐生?」
美希はオレの上半身をジーッと見つめてくる。腹から肩までじっくりと。
好きな女の子の前で上半身裸になるだけでも恥ずかしいってのに、そんなに見つめられたら照れる。
ああ、美希の瞳も可愛い、美しい。どんな宝石よりも輝いている。
美希の視線を感じる度に心臓の鼓動が速くなっていき、また顔が熱くなってきて、全身まで熱くなって汗をかいてきた。
「竜先輩、とても逞しくてステキですね」
「へっ!?」
急に言われてオレはマヌケな声を出してしまった。心なしか美希の表情が妖艶になってるような気がした。その表情に吸い込まれるように夢中になる。
ヤバイなこれ。表情だけで射精させられそうって思うくらい可愛すぎる。
「その身体を見るだけでわかりますよ。竜先輩がいつも練習頑張ってて一生懸命鍛えていることが。
一見ヒョロそうに見えるけど程よく筋肉がついていて引き締まってて、とてもかっこいいですよ竜先輩」
「えっ……え!? えっと、その……そ、そうかな、ハハハ……」
て、照れる照れる!! なんか急に美希に褒められまくって困惑と歓喜が入り混じって頭が爆発しそうだ。
ヤバイ、デレデレドキドキしすぎて上手く喋れん。コミュ障かってんだもっと余裕持って離せねーのかオレ。
「あの、腕の筋肉触らせてもらってもいいですか?」
「!?!?!?」
触る!? 美希が!? オレに!?
「ダメですか?」
「いやっ!! ダメじゃない!! いいっ!! いいよ!!」
「ふふっ、ありがとうございます」
オレはお前にベタ惚れなんだよお前になら何されても幸せなんだよ!! 美希が望むならなんでもする!!
ダメなわけねーだろ! コミュ障発動して上手く喋れないオレでも触ってもOKの意志だけは強く示した。
「では、失礼します」
美希の手がオレの身体に近づく。
ドキドキしすぎて心臓が破裂しそうだ。
スッ スリスリ
「!!!!!!」
しなやかで柔らかい美希の手が、オレの右腕に触れた。上腕二頭筋をスリスリと優しく撫でてきた。
ドキーンって心臓が跳ね上がって全身硬直した。
ああ、憧れの美希の手が、オレの身体に! 利き腕で投げる方の腕を……野球で一番大切な場所を、美希が触れて撫でてくれている。オレ今死んでも悔いはない。
「わあ、すごーい! 硬いですね、すごい筋肉です」
「ッ……!!!!!!」
ちょっ、美希がオレに触って硬いとか言ってるよ。もういやらしい言葉にしか聞こえない。
ちょっと別の部分も硬くなりそうなんだけど。ピクッて大きく反応してしまった。ヤバイ勃ちそうだ。何考えてんだよオレ、やめろ。いくらなんでも童貞すぎるだろ。
好きな女の子に触られるって思った以上に童貞には刺激が強すぎるな……大丈夫かオレ、死ぬんじゃないのか? しかしそれでもいい、美希になら殺されても構わないかもとか思ってしまうオレは本当に末期だ。
「……うーん……」
「ッ……」
美希……まだ触るのか? いや嬉しいけどドキドキする時間が長くて心臓が大変なんだが。
オレの右腕をじっくり見て、撫でたり軽く揉んだりして……美希の手の動きはまるで診察、触診してるみたいだ。
「……竜先輩」
「な、なんだ?」
「竜先輩の筋肉、とてもご立派ではあるのですが……だいぶ疲れが溜まってますね」
「えっ? ああ、まあ……試合で投げたばっかりだし……」
「それもありますけど、これは慢性的な疲労です。疲労が蓄積したまま抜け切っていません。竜先輩、ちゃんと休んでいますか?」
「いや、休んでる場合じゃない。オレは補欠だしレギュラー取るためにもっと練習しないと……」
「ダメですよちゃんと休む時は休まないと。身体を休めて回復するのも練習のうちです。今のままでは十分なパフォーマンスを発揮できませんしケガのリスクも高まります。
これ以上負担をかけないでください。めっ、ですよ!」
ドキッ
『めっ』!?
『めっ』って……可愛い。可愛すぎる!! 怒ってる美希も超可愛い……!!
怒られてこんなに幸せな気持ちになったの生まれて初めてだ……親に怒られる時も先生に怒られる時も監督に怒られる時も不快でしかなかったのに。
オレのためにここまで言ってもらえてすごく嬉しい……美希の優しさに涙しそうになった。
「ありがとう桐生、これからは気をつけるよ。
……それで、そろそろ教えてくれないか。ご褒美って一体何なの?
もしかして、筋肉を触ってもらったのがご褒美なのか?」
「そんなわけないじゃないですか、それはただのチェックです。竜先輩の身体の疲労状態を確認するために上半身裸になってもらいました。思った通り、いや思った以上に竜先輩は疲労が溜まってました」
下半身の方もいろいろ溜まってるんだけどそっちも診察してくれないかな、なんて最低なことを考えてしまった。
頭の中をピンクにするのいいかげんやめろ。美希はそんないかがわしいことするような女の子じゃないから。清楚で優しくてマネージャーの仕事も真面目に一生懸命こなしてくれる女神で天使の女の子だから美希は。
「それで、ご褒美というのはマッサージです!」
「マッサージ?」
「はい、そんなお疲れの竜先輩のために全力でマッサージしてあげます。
安心してください、痛くはありませんから。私マッサージのやり方めっちゃ練習してます。竜先輩に喜んでもらえる自信があります。
レギュラーの先輩たちに何度かマッサージさせていただきましたけどすごく好評でしたよ。みんな元気になれたって言ってました」
なるほど、マッサージか。確かに男に喜んでもらえるご褒美だな。エロいことしか考えてないオレは反省するべきだぞ。
それにしてもレギュラーになると美希にマッサージしてもらえるのか……オレ補欠だから知らなかったなぁ。すごくやる気出てきたよ。何が何でも絶対にレギュラーになって美希のマッサージをもっと受けたい。
とはいえ、好きな女の子が目の前にいると考えると上半身裸だけでもかなり恥ずかしくなってくるな。
一体これから何をするんだろうか……ご褒美って何なんだ? オレの中は緊張と期待でいっぱいだった。
「…………」
ジーッ……
「あ……あの……桐生?」
美希はオレの上半身をジーッと見つめてくる。腹から肩までじっくりと。
好きな女の子の前で上半身裸になるだけでも恥ずかしいってのに、そんなに見つめられたら照れる。
ああ、美希の瞳も可愛い、美しい。どんな宝石よりも輝いている。
美希の視線を感じる度に心臓の鼓動が速くなっていき、また顔が熱くなってきて、全身まで熱くなって汗をかいてきた。
「竜先輩、とても逞しくてステキですね」
「へっ!?」
急に言われてオレはマヌケな声を出してしまった。心なしか美希の表情が妖艶になってるような気がした。その表情に吸い込まれるように夢中になる。
ヤバイなこれ。表情だけで射精させられそうって思うくらい可愛すぎる。
「その身体を見るだけでわかりますよ。竜先輩がいつも練習頑張ってて一生懸命鍛えていることが。
一見ヒョロそうに見えるけど程よく筋肉がついていて引き締まってて、とてもかっこいいですよ竜先輩」
「えっ……え!? えっと、その……そ、そうかな、ハハハ……」
て、照れる照れる!! なんか急に美希に褒められまくって困惑と歓喜が入り混じって頭が爆発しそうだ。
ヤバイ、デレデレドキドキしすぎて上手く喋れん。コミュ障かってんだもっと余裕持って離せねーのかオレ。
「あの、腕の筋肉触らせてもらってもいいですか?」
「!?!?!?」
触る!? 美希が!? オレに!?
「ダメですか?」
「いやっ!! ダメじゃない!! いいっ!! いいよ!!」
「ふふっ、ありがとうございます」
オレはお前にベタ惚れなんだよお前になら何されても幸せなんだよ!! 美希が望むならなんでもする!!
ダメなわけねーだろ! コミュ障発動して上手く喋れないオレでも触ってもOKの意志だけは強く示した。
「では、失礼します」
美希の手がオレの身体に近づく。
ドキドキしすぎて心臓が破裂しそうだ。
スッ スリスリ
「!!!!!!」
しなやかで柔らかい美希の手が、オレの右腕に触れた。上腕二頭筋をスリスリと優しく撫でてきた。
ドキーンって心臓が跳ね上がって全身硬直した。
ああ、憧れの美希の手が、オレの身体に! 利き腕で投げる方の腕を……野球で一番大切な場所を、美希が触れて撫でてくれている。オレ今死んでも悔いはない。
「わあ、すごーい! 硬いですね、すごい筋肉です」
「ッ……!!!!!!」
ちょっ、美希がオレに触って硬いとか言ってるよ。もういやらしい言葉にしか聞こえない。
ちょっと別の部分も硬くなりそうなんだけど。ピクッて大きく反応してしまった。ヤバイ勃ちそうだ。何考えてんだよオレ、やめろ。いくらなんでも童貞すぎるだろ。
好きな女の子に触られるって思った以上に童貞には刺激が強すぎるな……大丈夫かオレ、死ぬんじゃないのか? しかしそれでもいい、美希になら殺されても構わないかもとか思ってしまうオレは本当に末期だ。
「……うーん……」
「ッ……」
美希……まだ触るのか? いや嬉しいけどドキドキする時間が長くて心臓が大変なんだが。
オレの右腕をじっくり見て、撫でたり軽く揉んだりして……美希の手の動きはまるで診察、触診してるみたいだ。
「……竜先輩」
「な、なんだ?」
「竜先輩の筋肉、とてもご立派ではあるのですが……だいぶ疲れが溜まってますね」
「えっ? ああ、まあ……試合で投げたばっかりだし……」
「それもありますけど、これは慢性的な疲労です。疲労が蓄積したまま抜け切っていません。竜先輩、ちゃんと休んでいますか?」
「いや、休んでる場合じゃない。オレは補欠だしレギュラー取るためにもっと練習しないと……」
「ダメですよちゃんと休む時は休まないと。身体を休めて回復するのも練習のうちです。今のままでは十分なパフォーマンスを発揮できませんしケガのリスクも高まります。
これ以上負担をかけないでください。めっ、ですよ!」
ドキッ
『めっ』!?
『めっ』って……可愛い。可愛すぎる!! 怒ってる美希も超可愛い……!!
怒られてこんなに幸せな気持ちになったの生まれて初めてだ……親に怒られる時も先生に怒られる時も監督に怒られる時も不快でしかなかったのに。
オレのためにここまで言ってもらえてすごく嬉しい……美希の優しさに涙しそうになった。
「ありがとう桐生、これからは気をつけるよ。
……それで、そろそろ教えてくれないか。ご褒美って一体何なの?
もしかして、筋肉を触ってもらったのがご褒美なのか?」
「そんなわけないじゃないですか、それはただのチェックです。竜先輩の身体の疲労状態を確認するために上半身裸になってもらいました。思った通り、いや思った以上に竜先輩は疲労が溜まってました」
下半身の方もいろいろ溜まってるんだけどそっちも診察してくれないかな、なんて最低なことを考えてしまった。
頭の中をピンクにするのいいかげんやめろ。美希はそんないかがわしいことするような女の子じゃないから。清楚で優しくてマネージャーの仕事も真面目に一生懸命こなしてくれる女神で天使の女の子だから美希は。
「それで、ご褒美というのはマッサージです!」
「マッサージ?」
「はい、そんなお疲れの竜先輩のために全力でマッサージしてあげます。
安心してください、痛くはありませんから。私マッサージのやり方めっちゃ練習してます。竜先輩に喜んでもらえる自信があります。
レギュラーの先輩たちに何度かマッサージさせていただきましたけどすごく好評でしたよ。みんな元気になれたって言ってました」
なるほど、マッサージか。確かに男に喜んでもらえるご褒美だな。エロいことしか考えてないオレは反省するべきだぞ。
それにしてもレギュラーになると美希にマッサージしてもらえるのか……オレ補欠だから知らなかったなぁ。すごくやる気出てきたよ。何が何でも絶対にレギュラーになって美希のマッサージをもっと受けたい。
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