会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

4.

「では一緒に選びに行きましょう？」


「あれ、翔ちゃんもまだ決めてなかったのぉ？」


「はい、その…琉星様が皆様の輪の中にはいられていなかったので少し様子を見ていました」


もしかして俺が仲間外れにされているのかと思って心配してくれてたの？？
何それ可愛い、なんていい子！！もー大好き！！


「ごめんねぇ～翔ちゃん、大丈夫だよぉ」


「ならよかったです」


「誤解も解けたしぃ～武器どんなのがいいかなぁ？」


「琉星様、武器ではなく水鉄砲です」


「えぇ～どっちも同じじゃない？」


翔ちゃんと話していると、水族館以来会っていなかった要が目の前に立っていた。


「要…」


「琉星、準備できたか？」


「あ、えっと…まだかなぁ？」


久しぶりに要と会ってなんとなく気まずい俺。

母さんに聞いた話だと、俺はあの日要の車に送ってもらい部屋まで運んでもらった後も起きず、お礼もしないで要が帰る時も寝こけてたらしい。考えると俺普通に失礼だよな？

母さんは要と仲良くなれたみたいで嬉しそうだったけど。
なんならあんな素敵な子が将来(義理の)息子になるのねとか勝手に言ってた。その言葉に対して俺はノーコメントだがな。

まぁそんな感じで一応メールではお礼とか謝罪とか母さんの事とか色々伝えたけど、直接会って伝えてはいないので要に対しての罪悪感は消えていない。