会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

8.

「ふっ、夕食作りに部屋帰るか」


「琉星がお腹すいてるみたいだもんね」


「にしてもすごい音だな笑そんなにお腹すいてたのかよ琉星笑」


「もぉー笑うなぁ瑠夏ぁー！！」


しょうがないじゃん、お腹の音とか生理現象だし、お茶飲みながらお菓子食べててもお腹すく時だってあるじゃん！！え、そんな事ない？俺だけ？


「琉星にはローストビーフ沢山のせてやるから帰るぞ」


「ほんとぉ！？嬉しぃ～要大好きぃ！！」


「それより早く部屋行くよ琉星」


俺は嬉しさのあまり要に抱きつこうとしたら湊に手をひかれ、玄関まで連れてかれそのまま要の部屋へと歩き出す湊。俺達の後ろを瑠夏と要が何か話しながらついてきている。
この距離なら俺が素で話してもバレないか。


「湊どうした？」


「え？何が？」


「いや湊って要に対してあんな態度で接した事あったっけと思って」


「あーまぁね、なんかムカついたから」


ほうほう、何か事情があるのか。湊が濁して答えたのでこれ以上聞くのはやめた。さっきまでご機嫌だったのが嘘みたいにツンツンしてる湊も可愛い。


「ところで琉星、素直になれない場合どうすればいいと思う？」


「え、何その可愛い質問」


「うるさい」


恥ずかしそうに聞いてくる湊にキュンキュンしてる俺。
今は要の部屋でローストビーフ丼待ち。
瑠夏が要の手伝いをしてくれてるので俺と湊はのんびりくつろいでいた。
のんびりからの湊の質問に萌え死にしそう。