会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

6.

「それより琉星、朝食は食べるか？」


「食べるぅ～」


「わかった、作るから着替えてこい」


「はーい」


……あれ？何か忘れてるような…まぁいっかー。

着替え着替え～。
にしても要ハイスペックすぎてお母さんだ。

面倒見のいいオカン属性受けよきよき！！
双子がもちろん攻め！！


「琉星、着替えたら湿布貼り変えるぞ」


「ん～昨日湿布貼って寝てたっけ～？」


足首を確認すると湿布が貼ってあった。
ついでに肩と背中も。

いつの間に。


「寝てたから湿布貼っといたぞ」


お母さんぁんんん！！

今まで心の中で失礼な事思ってホントにすみませんでしたー！！


「着替え終わったならここに座れ」


「は～い」


大人しく椅子に座る。

手際よく要が湿布を貼り替えてくれた。
足首はまだ腫れが酷い。

湿布冷たい、ヒリヒリするー。


「終わったぞ、熱はないか？」


「ないと思う～」


ちょっとだるいかな～って感じはするけど。
でも食欲はあるから大丈夫大丈夫ー！

それに今熱を出したらBLウォッチングができないからね！！
なんたって今日は新入生歓迎会2日目だから！！

楽しみ楽しみ！！


「無理はするなよ？」


「わかった～」


「リビング行くからおんぶしてやる」


「歩けるからいらないよ～」


そんなやりとりをしながら要が作ってくれた朝ごはんを食べる。

それから要と一緒に登校した。

……今更だけど要と俺の距離感1日でだいぶ近づいてない？