会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

16.

「うわ、肌白」


「こりゃあ会長も抱きたくなるわな」


「や、め…離し…」


触られ部分が気持ち悪くて鳥肌がたつ。
やばい、やばい、気持ち悪い！！くそ、こんな縄なければ余裕で勝てんのに！！外れろよクソ！！


「会長と週５でやってるって噂だぜ？」


「まぢかこいつの尻ガバガバか？笑」


「かもしれねぇな笑」


…おい、ちょっと待て、今聞き捨てならない言葉が聞こえたんだが？

週５で俺と会長がやってる？

は？俺は会長に抱かれたことなんて1度もないんですけど！？
そもそも誰にも抱かれたことないんですけど！？どこからそんな噂ながれてるわけ！？まず言い始めたの誰！？


「ズボンも脱がしちゃおうぜ」


1人が俺のベルトに手をかける。

ぎゃーやめてやめて！！誰か助けて！！俺の処女のピンチ！！いや、冗談言ってる場合じゃなくて本当にピンチ！！
瑠夏ぁ～湊ぉ～俺、ピンチ！！


ドンッ！

突然大きな音がしてドアが壊れた。


「そこまでだ」


「全員動くなよ？痛い思いしたくなければな？」


「チッ、生徒会と風紀かよ…」


「めんどくさいなぁ～」


「琉星大丈夫か？」


「かい、ちょう様ぁ？」


ドアを壊したのは会長と委員長らしい。


た、助かったよおぉ！！会長ナイスタイミング！！
俺はまだ純潔だぁぁぁ！！うん？色々とおかしい？

若干頭の中がパニックな俺に要が近づいてくる。


「怪我はないか？」


「あ、あるような～ないようなぁ」


「あ？どっちだ」


「ありまぁす～！！」


肩が痛いですとてつもなく！！あと蹴られた背中も痛いです！！だからそんなに睨まないでぇ！？