会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

16.

-琉星side-


「ううぅ…ひんどい…ヒベントがぁ…」


俺は今まですっかり忘れていた。

会長は非常識な俺様ではない=突然相手にキスはしないという事だ。

そう、会長達と初めて対面した時、俺は嫌われる為に媚びを売っていた…のだが。

あれから１ヶ月。

いじめも悪口もなかった、媚びを売っても嫌な顔すらされなかった。

副会長の笑顔は引き攣ってたけど。

…俺嫌われるような行動しかして無かったったんだけどなー。

会長が1番俺に絡んでくるのが未だに謎だ。ってことはぶりっ子の演技意味ない気がする…まぁそれは今はおいとこう。

そして結論が出た、生徒会の人達は人を見た目で判断しないらしい。

……イベント起きないじゃんんん！！！

瑞希と会長のキスシーンすら見れないなんて……。

ちゃんと教育受けてるお坊ちゃん達なんだな！？！？

ううぅ…イベント見れないし、喉痛いしで死んでる俺。
ちーん。


「みな、湊ぉぉ～ほれの腐ライフがぁ…」


「はぁ？何言ってるの？それより生徒会来るけどいいの？」


「ほえぇ？？」


な、なんだって？？
どういう事だい、瑞希と生徒会の会話途中からを聞いてなかったよよ。


「「りゅーちゃんー！！僕達も瑞希と一緒にご飯食べてもいいー？？」」


「ぐはっ！」


いきなり双子にタックルされた。

い、痛いぜ双子…。
俺は今、心も喉も大ダメージなんだ。
ついでに今のタックルで体にも大ダメージ。