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Eternal Rain ~僕と彼の場合~外伝
Eternal Rain ~俺と彼の場合~⑳
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少し息を切らしながら
ダイアモンドヘッドを登る。
頂上まで休まずに行くと
星斗はバテバテで最後は
咲鞍さんにおんぶされてた。
『ちょい!寛!
おまえのペースが早いんだよ!
はぁ…はぁ…。』
えーご、ごめんね、と
星斗が申し訳なさそうに謝ってる。
[だって、せっかくだから日の出
ゆっくり見たいじゃないですか!]
俺は我ながら子供っぽいな、と
思いながら叫んだ。
【ふぅ…。かなり明るんできた…】
落ち着いた声で天士が言う。
朝日を一緒に見つめ
4人が同じ方向を向いた。
「うわぁ~…綺麗だねぇ…」
星斗が涙まじりに言い
みんながうなずく。
そっ、と横にいた
天士の手を握ると
ちょっとビックリしたように
でも嬉しそうな顔で指を絡ませられた。
[幸せ、だな。]
【うん。】
気がつくと咲鞍さんと手を繋いだ
星斗が俺の手を握ってきて
4人が繋がる。
それぞれが微笑みあい視線を交わした。
「んふふ!嬉しいね!」
『あはは!そうだな!』
[ああ。]
【うんうん!】
みんなが笑顔になる。
下山はゆっくりと景色を見ながら。
雄大な景色に心が洗われるようだ。
咲鞍さんは写真を撮りまくり…
俺達もそれなりに雄大な
景色をバックにお互いを写真に
おさめたり自撮りしたりした。
(咲鞍さんは景色というより
ほぼ星斗を撮ってた感じだったけど。)
ホテルへ戻ると8時30分。
朝食に名物だというアサイーボウルや
サンドイッチなどを食べて
部屋で少し休んだあと
俺は天士とシュノーケリングに出掛けた。
海に入ると天士は
とても泳ぎがうまく
綺麗なホームで泳ぐ。
フィンを着けて泳ぐ姿が
とてもかっこよくて扇情的だった。
俺はあまり得意ではなく
最初はまごついたけれど…
まぁ、なんとか天士に手をひかれ…。
魚を追いかけたり海ガメに遭遇したり
とても楽しく過ごし船に戻ると
天士のキラキラの笑顔が
俺を熱くする。
【寛!海、とっても綺麗だった!
楽しかったね!】
[ああ。…天士泳ぎ得意だったんだな。]
【中高と水泳の選手だったんだ。
寛は…ちょっとバタバタしてたね!ふふ…。】
[ばかやろっ!笑うなっ…
俺は野球ばっかだったからな…]
【寛の投げてる姿見てみたい!】
[長いことやってないからなぁ…。]
話をしながらホテルに戻ると
ホテルのプライベートビーチに
星斗達の姿がある。
俺が声をかけようとしたら
天士に止められた。
【いい雰囲気だからそっと
しといてあげよう?】
[あ………そっか…。
俺こういうとこわからないんだよな…。]
【寛らしくて
そういうところも俺は好きだよ。】
そう言うと俺の肩に手をまわす。
[っつ…。天士…。
す、素で言うなっ…ばかやろう…]
天士はふふっと笑った。
部屋へ戻りシャワーを浴びたあと
ベッドで眠ってしまった
天士の顔を愛おしく
みつめて俺も眠りに落ちていった。
気がつくと天士に
頭を撫でられている。
俺はぼんやりと天士と
出会った時のことを思い出していた。
あの時、俺は殴られて
部屋に入れられて…
もう、ダメだ、って思った。
意識を失う一瞬手前で
ドアが開けられて
俺はまた引き戻された。
そのドアからの光を背に入ってきた
男は涙と汗でぐしゃぐしゃの顔で。
でもとても綺麗で整った顔で…
後光が差して見えたんだ。
[…………天士。]
【あ、起きた?もう起こそうと
思いながら眠ってる寛が
可愛くてつい。】
[ばっ!ばかやろ!
可愛くなんかねぇから!]
【ふふふ…。あ、ねぇ。
ごはん、行こう。】
[え、あ…もうそんな時間…。]
俺たちはホテル内のレストランに急ぐ。
もう星斗たちは来ていた。
「こっちー!」と手をふり明るい
笑顔の星斗の顔に
ほっとして合流する。
『天士。プライベートビーチ
よかったぞ~!な、星斗。』
コクコクと赤い顔でうなずく
星斗に咲鞍さんは
ナチュラルな動作で星斗に
キスをし愛おしそうに頭を撫でる。
ふと天士を見ると
自分の唇を少しつきだし指差して
俺を見ていて…。
俺は声を出さずにばかやろう、と
言った。
天士は大笑いしていていて
その顔を睨みシーフードを食べる。
【あとでみんなで行こう?】
[ああ。そうだな。]
星斗と咲鞍さんも頷く。
食事のあとプライベートビーチに出た。
トロピカルジュースを注文し
飲みながら砂浜に腰かける。
4人で今日の報告をしあった。
俺たちがシュノーケリングに
行っている間、星斗たちは
フラを観に行ったらしい。
咲鞍さんが身ぶり手振りで
話してくれてかなりおもしろくて
腹を抱えて笑った。
俺のシュノーケリングでの
バタバタぶりも暴露されて…。
ま、笑いのネタになったならいいか…。
こんな楽しい日々がやってくるなんて
本当に想像できなかったな…。
いろいろあったなぁ…と
俺は物思いにふける。
『おい、寛。大丈夫か?』
[…!?咲鞍さん…。あれ?2人は?]
『ジュースのおかわり
買いに行ったよ。
どうしたんだ?ぼぅっとして。』
[あ、いや…俺。こんな幸せな日々が
くるなんて想像できてなくて。
星斗や咲鞍さん、そして天士に
会えたおかげです。
ありがとうございます。]
『お?やけに素直だな?はは!
俺も天士にちゃんとした
パートナーができて安心したよ。
ありがとな。
寛とも仲良くなれたし。
改めて俺の友達をよろしく頼むよ?』
[咲鞍さん…。はいわかっています。
咲鞍さんも…。
星斗を頼みますよ?
それからこれからも…その…。
俺とも友達、でいてください、ね。]
おう!任せとけ!と豪快に笑い
親指をたてる咲鞍さん。
[ふふっ…やっぱちょっと
オヤジくさいですよね…。]
『こら!寛!
気にしてるとこなんだから…
ははは!』
[あはは!そんなとこも
いいんじゃないですか?星斗は。]
そ、そうか?とまんざらでも
ないように笑って
おまえもツンデレしてやれよ?
と言われた。
[つ、ツンデレする、って
なんなんですか!ふっ…]
そうしてじゃれあっていたら
星斗の声。
「あれぇ?2人で楽しそうだね!
ジュース買ってきたよ~。
………。なに話してたの?」
いろいろとな、と咲鞍さんは
星斗の肩を抱き砂浜に座った。
俺は天士からジュースを受け取り
2人で自撮りで写真を撮る。
【栄醐と仲よさそうだったよ?】
[友達、だからな。]
【………。そっか。ふふ。】
天士は嬉しそうに笑った。
星斗達はもう2人の世界で
イチャイチャしてるので
俺は少し離れようと天士の手をとる。
波打ち際まで手をひいて行くと
寄せては返す波の音が心地いい。
しばらく2人で黙って
海を見つめていた。
【ねぇ、寛。】
天士が手を強く握ってくる。
[…ん?]
【………抱いてほしい、な…。】
[っつ…。部屋に戻ろうか。]
天士は頷いた。
今度は天士に手をひかれ
大急ぎで部屋に戻り
シャワーを浴びて入れ替わりに
シャワーに入った天士をベッドで待つ。
【寛…。お待たせ…。】
背中に天士がひっついてきた。
[おつかれさま…。]
【ん…。………はや、く…。】
天士は背中に唇を這わせてくる。
俺はされるままに
しばらくそれを感じていた。
天士の手が後ろから
俺の尖りに触れる。
[んっ…天士っ!んむぅ…んっ………]
俺は身を捩り、天士を下にして
唇に吸いついた。
【んっ…。んん…はぁっ…むぅ…】
俺は思う存分に天士の口中を
味わったあと天士の耳に唇を寄せる。
[はぁ…天士愛してる。]
びくっと震える天士は涙を流した。
【ああっ…寛………。】
尖りをまさぐり赤く勃ったそこを
舐めて甘噛みすると天士は
反り返って喘ぐ。
昼間見たあの綺麗な海の中で
泳ぐ天士を思いだし熱くなった。
[天士、綺麗だよ…人魚みたい。]
尖りを吸いあげながら
天士のものを握る。
【あっ!ああっ…んっ!
………はぁっ、あ!】
天士の悦ぶところを
攻めたててさらにのけ反らせる。
海の中の光景と重なって
海を泳いでいるような高揚感。
[天士…綺麗だ…綺麗…。んむっ…。]
また唇を奪う。
天士は涙を流しながら
首を横にふった。
【んっっ…う、むぅ…あ!ィくっ…!】
ビクビクと震える体を抱きしめ
涙を舐めとると天士は
俺の手の中に白濁を零した。
【あ、はぁっはあっ…
寛………きて。】
[ダメだ、ほぐさないと…]
手を拭いフィンドムを指につけ
ローションをかけて
ナカに入っていくと
そこは収縮して絡みついてきて…。
【あああっ…も、いいからっ。
はやくっ!寛…。】
[つぅ…天士。ばかやろう…
ダメだ……ちゃんとしないと…]
指を増やしじゅうぶんに
ナカを柔らかくする。
勃ちあがって先走りを零している
自身にコンドームをつけた。
天士がしがみついてくる。
足を抱えあげてローションを足し
そこに自身を押し当てると
ぐっと背中に爪をたてられるのを
感じながらゆっくりと
ナカに侵入していった。
【んっ…ん…んんん…あああっ…
寛………っはぁっ…】
[天士っ…。すごいっ…
絡み、ついてっ…あぁ…]
俺は抽挿を繰り返しながら
すべて繋がりたくて肘をついて
天士に顔を寄せる。
すると天士が紅潮した顔で
荒い息をしながら噛みつくような
キスをしてきた。
夢中で舌を絡めあう。
【んむっ…かぁ………んっ!あああ!】
激しく腰を打ちつけると
高く鳴く天士の喘ぎと
息づかいが耳に届きさらに熱くなる。
ぐっ、と体を起こし体勢を変えた。
対面座位になり天士の胸に
顔を埋め抱きしめる。
[天士…天士……天士…。]
俺の髪を優しい手が撫でてきて
たまらなくなって抱く手に
力をこめると天士は自ら動き出した。
【あ、あっ…んっ、んっ…
んあああっ!寛っ…】
また押し倒して腰を打ちつけていく。
[も、…ああっ………う!!]
【はぁ、はぁっ、あっ!!】
天士のナカで果て
胸に倒れこむと耳に囁かれた。
【寛…お、れは…何があっ、ても…
寛を愛してる。
それだけは揺るがないから。
だからっ…寛…一生一緒にいて…】
[…そんなのあたりまえだ。
俺も揺るがない。
他の人なんてありえない。]
【寛…。】
[愛してるよ。]
そう言って天士を抱きしめ
啄むようにキスをする。
天士がはにかむように笑った。
[そうやって笑ってて。
それだけでいいから。]
【あ、りがとう…。寛は
ツンデレよろしくね…ふふふ。】
[ば、ばかやろう…よろしく、って
なんだよ?ばかやろう!
こうしてやるっ!]
天士の脇腹をくすぐれば
身を捩って逃げる愛しい笑い声で
満たされる。
【あはっ!くすぐったい!
やめて!ふふふっ!】
[シャワー行くぞ。]
俺は天士を抱き上げた。
ダイアモンドヘッドを登る。
頂上まで休まずに行くと
星斗はバテバテで最後は
咲鞍さんにおんぶされてた。
『ちょい!寛!
おまえのペースが早いんだよ!
はぁ…はぁ…。』
えーご、ごめんね、と
星斗が申し訳なさそうに謝ってる。
[だって、せっかくだから日の出
ゆっくり見たいじゃないですか!]
俺は我ながら子供っぽいな、と
思いながら叫んだ。
【ふぅ…。かなり明るんできた…】
落ち着いた声で天士が言う。
朝日を一緒に見つめ
4人が同じ方向を向いた。
「うわぁ~…綺麗だねぇ…」
星斗が涙まじりに言い
みんながうなずく。
そっ、と横にいた
天士の手を握ると
ちょっとビックリしたように
でも嬉しそうな顔で指を絡ませられた。
[幸せ、だな。]
【うん。】
気がつくと咲鞍さんと手を繋いだ
星斗が俺の手を握ってきて
4人が繋がる。
それぞれが微笑みあい視線を交わした。
「んふふ!嬉しいね!」
『あはは!そうだな!』
[ああ。]
【うんうん!】
みんなが笑顔になる。
下山はゆっくりと景色を見ながら。
雄大な景色に心が洗われるようだ。
咲鞍さんは写真を撮りまくり…
俺達もそれなりに雄大な
景色をバックにお互いを写真に
おさめたり自撮りしたりした。
(咲鞍さんは景色というより
ほぼ星斗を撮ってた感じだったけど。)
ホテルへ戻ると8時30分。
朝食に名物だというアサイーボウルや
サンドイッチなどを食べて
部屋で少し休んだあと
俺は天士とシュノーケリングに出掛けた。
海に入ると天士は
とても泳ぎがうまく
綺麗なホームで泳ぐ。
フィンを着けて泳ぐ姿が
とてもかっこよくて扇情的だった。
俺はあまり得意ではなく
最初はまごついたけれど…
まぁ、なんとか天士に手をひかれ…。
魚を追いかけたり海ガメに遭遇したり
とても楽しく過ごし船に戻ると
天士のキラキラの笑顔が
俺を熱くする。
【寛!海、とっても綺麗だった!
楽しかったね!】
[ああ。…天士泳ぎ得意だったんだな。]
【中高と水泳の選手だったんだ。
寛は…ちょっとバタバタしてたね!ふふ…。】
[ばかやろっ!笑うなっ…
俺は野球ばっかだったからな…]
【寛の投げてる姿見てみたい!】
[長いことやってないからなぁ…。]
話をしながらホテルに戻ると
ホテルのプライベートビーチに
星斗達の姿がある。
俺が声をかけようとしたら
天士に止められた。
【いい雰囲気だからそっと
しといてあげよう?】
[あ………そっか…。
俺こういうとこわからないんだよな…。]
【寛らしくて
そういうところも俺は好きだよ。】
そう言うと俺の肩に手をまわす。
[っつ…。天士…。
す、素で言うなっ…ばかやろう…]
天士はふふっと笑った。
部屋へ戻りシャワーを浴びたあと
ベッドで眠ってしまった
天士の顔を愛おしく
みつめて俺も眠りに落ちていった。
気がつくと天士に
頭を撫でられている。
俺はぼんやりと天士と
出会った時のことを思い出していた。
あの時、俺は殴られて
部屋に入れられて…
もう、ダメだ、って思った。
意識を失う一瞬手前で
ドアが開けられて
俺はまた引き戻された。
そのドアからの光を背に入ってきた
男は涙と汗でぐしゃぐしゃの顔で。
でもとても綺麗で整った顔で…
後光が差して見えたんだ。
[…………天士。]
【あ、起きた?もう起こそうと
思いながら眠ってる寛が
可愛くてつい。】
[ばっ!ばかやろ!
可愛くなんかねぇから!]
【ふふふ…。あ、ねぇ。
ごはん、行こう。】
[え、あ…もうそんな時間…。]
俺たちはホテル内のレストランに急ぐ。
もう星斗たちは来ていた。
「こっちー!」と手をふり明るい
笑顔の星斗の顔に
ほっとして合流する。
『天士。プライベートビーチ
よかったぞ~!な、星斗。』
コクコクと赤い顔でうなずく
星斗に咲鞍さんは
ナチュラルな動作で星斗に
キスをし愛おしそうに頭を撫でる。
ふと天士を見ると
自分の唇を少しつきだし指差して
俺を見ていて…。
俺は声を出さずにばかやろう、と
言った。
天士は大笑いしていていて
その顔を睨みシーフードを食べる。
【あとでみんなで行こう?】
[ああ。そうだな。]
星斗と咲鞍さんも頷く。
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フラを観に行ったらしい。
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腹を抱えて笑った。
俺のシュノーケリングでの
バタバタぶりも暴露されて…。
ま、笑いのネタになったならいいか…。
こんな楽しい日々がやってくるなんて
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いろいろあったなぁ…と
俺は物思いにふける。
『おい、寛。大丈夫か?』
[…!?咲鞍さん…。あれ?2人は?]
『ジュースのおかわり
買いに行ったよ。
どうしたんだ?ぼぅっとして。』
[あ、いや…俺。こんな幸せな日々が
くるなんて想像できてなくて。
星斗や咲鞍さん、そして天士に
会えたおかげです。
ありがとうございます。]
『お?やけに素直だな?はは!
俺も天士にちゃんとした
パートナーができて安心したよ。
ありがとな。
寛とも仲良くなれたし。
改めて俺の友達をよろしく頼むよ?』
[咲鞍さん…。はいわかっています。
咲鞍さんも…。
星斗を頼みますよ?
それからこれからも…その…。
俺とも友達、でいてください、ね。]
おう!任せとけ!と豪快に笑い
親指をたてる咲鞍さん。
[ふふっ…やっぱちょっと
オヤジくさいですよね…。]
『こら!寛!
気にしてるとこなんだから…
ははは!』
[あはは!そんなとこも
いいんじゃないですか?星斗は。]
そ、そうか?とまんざらでも
ないように笑って
おまえもツンデレしてやれよ?
と言われた。
[つ、ツンデレする、って
なんなんですか!ふっ…]
そうしてじゃれあっていたら
星斗の声。
「あれぇ?2人で楽しそうだね!
ジュース買ってきたよ~。
………。なに話してたの?」
いろいろとな、と咲鞍さんは
星斗の肩を抱き砂浜に座った。
俺は天士からジュースを受け取り
2人で自撮りで写真を撮る。
【栄醐と仲よさそうだったよ?】
[友達、だからな。]
【………。そっか。ふふ。】
天士は嬉しそうに笑った。
星斗達はもう2人の世界で
イチャイチャしてるので
俺は少し離れようと天士の手をとる。
波打ち際まで手をひいて行くと
寄せては返す波の音が心地いい。
しばらく2人で黙って
海を見つめていた。
【ねぇ、寛。】
天士が手を強く握ってくる。
[…ん?]
【………抱いてほしい、な…。】
[っつ…。部屋に戻ろうか。]
天士は頷いた。
今度は天士に手をひかれ
大急ぎで部屋に戻り
シャワーを浴びて入れ替わりに
シャワーに入った天士をベッドで待つ。
【寛…。お待たせ…。】
背中に天士がひっついてきた。
[おつかれさま…。]
【ん…。………はや、く…。】
天士は背中に唇を這わせてくる。
俺はされるままに
しばらくそれを感じていた。
天士の手が後ろから
俺の尖りに触れる。
[んっ…天士っ!んむぅ…んっ………]
俺は身を捩り、天士を下にして
唇に吸いついた。
【んっ…。んん…はぁっ…むぅ…】
俺は思う存分に天士の口中を
味わったあと天士の耳に唇を寄せる。
[はぁ…天士愛してる。]
びくっと震える天士は涙を流した。
【ああっ…寛………。】
尖りをまさぐり赤く勃ったそこを
舐めて甘噛みすると天士は
反り返って喘ぐ。
昼間見たあの綺麗な海の中で
泳ぐ天士を思いだし熱くなった。
[天士、綺麗だよ…人魚みたい。]
尖りを吸いあげながら
天士のものを握る。
【あっ!ああっ…んっ!
………はぁっ、あ!】
天士の悦ぶところを
攻めたててさらにのけ反らせる。
海の中の光景と重なって
海を泳いでいるような高揚感。
[天士…綺麗だ…綺麗…。んむっ…。]
また唇を奪う。
天士は涙を流しながら
首を横にふった。
【んっっ…う、むぅ…あ!ィくっ…!】
ビクビクと震える体を抱きしめ
涙を舐めとると天士は
俺の手の中に白濁を零した。
【あ、はぁっはあっ…
寛………きて。】
[ダメだ、ほぐさないと…]
手を拭いフィンドムを指につけ
ローションをかけて
ナカに入っていくと
そこは収縮して絡みついてきて…。
【あああっ…も、いいからっ。
はやくっ!寛…。】
[つぅ…天士。ばかやろう…
ダメだ……ちゃんとしないと…]
指を増やしじゅうぶんに
ナカを柔らかくする。
勃ちあがって先走りを零している
自身にコンドームをつけた。
天士がしがみついてくる。
足を抱えあげてローションを足し
そこに自身を押し当てると
ぐっと背中に爪をたてられるのを
感じながらゆっくりと
ナカに侵入していった。
【んっ…ん…んんん…あああっ…
寛………っはぁっ…】
[天士っ…。すごいっ…
絡み、ついてっ…あぁ…]
俺は抽挿を繰り返しながら
すべて繋がりたくて肘をついて
天士に顔を寄せる。
すると天士が紅潮した顔で
荒い息をしながら噛みつくような
キスをしてきた。
夢中で舌を絡めあう。
【んむっ…かぁ………んっ!あああ!】
激しく腰を打ちつけると
高く鳴く天士の喘ぎと
息づかいが耳に届きさらに熱くなる。
ぐっ、と体を起こし体勢を変えた。
対面座位になり天士の胸に
顔を埋め抱きしめる。
[天士…天士……天士…。]
俺の髪を優しい手が撫でてきて
たまらなくなって抱く手に
力をこめると天士は自ら動き出した。
【あ、あっ…んっ、んっ…
んあああっ!寛っ…】
また押し倒して腰を打ちつけていく。
[も、…ああっ………う!!]
【はぁ、はぁっ、あっ!!】
天士のナカで果て
胸に倒れこむと耳に囁かれた。
【寛…お、れは…何があっ、ても…
寛を愛してる。
それだけは揺るがないから。
だからっ…寛…一生一緒にいて…】
[…そんなのあたりまえだ。
俺も揺るがない。
他の人なんてありえない。]
【寛…。】
[愛してるよ。]
そう言って天士を抱きしめ
啄むようにキスをする。
天士がはにかむように笑った。
[そうやって笑ってて。
それだけでいいから。]
【あ、りがとう…。寛は
ツンデレよろしくね…ふふふ。】
[ば、ばかやろう…よろしく、って
なんだよ?ばかやろう!
こうしてやるっ!]
天士の脇腹をくすぐれば
身を捩って逃げる愛しい笑い声で
満たされる。
【あはっ!くすぐったい!
やめて!ふふふっ!】
[シャワー行くぞ。]
俺は天士を抱き上げた。
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