Eternal Rain ~僕と彼の場合~

勇黄

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甘雨

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『初めてじゃない?それって…
男としたことあるってこと?』









「………うん。……17の時…。
………僕のこと嫌いになった?」









『そんなことあるわけないよ。』









「ほん、と?」









星斗せいとの目が泳ぐ。









『あぁ…。そんなのどうだっていい。』









栄醐えいご…。」









『キスさせて…。俺の天使…。』








また深くキスをして手を絡め合う。










栄醐えいご星斗せいとの唇を味わいながら
強い嫉妬にかられていた。








(俺の前に星斗せいとに触れたやつがいる…。)










無意識に手に力をいれてしまい
星斗せいとが悲鳴をあげる。










「や!痛…」








星斗せいと! 』









栄醐えいごは片手で星斗せいと
両手首を掴み頭上にひとまとめに
押さえ唇を強く貪った。










「や、だ!…んんっ!ん!
ぅむぅ!んんんんぅ…んはっ!
はぁ…え…ご。」










『…!ごめん星斗せいと………。
痛かったなぁ…ごめんな…

どうだってよくなかった…
俺は嫉妬してる………
嫉妬してるんだ………そいつに…。
星斗せいとを抱いたやつに…
俺より先に…星斗せいとに触れたやつに…』












栄醐えいご………。
僕が……抱いてほしい、って思って
抱かれるのは栄醐えいご
初めてだから…だから…。」










『な…に?それって………
無理やりされたってこと!?』










「…………僕はずっとさみしかった…
だから彼の甘い言葉にのって
しまった。騙されたんだ…。」









星斗せいとはブルブルと震え始める。








「優しくしてくれたのは…
その…腸の洗浄を教えてくれた
ときまでだった…。

それを終えると態度が一変して。

…ハァハァ………客をとらされたんだ…。

それからは気持ち悪いおじさんに
何度も身体中触られて…










『な…んだと………』










「嫌だったけど抵抗できなかったんだ…」









『ハァハァ…なんてこと………。
星斗せいと。俺が上書きしてやる。
俺が忘れさせてやる。
俺がおまえを幸せにしてやる。
ぅぅぅっ………』










栄醐えいご…。ありがとう…。」









ポタポタと星斗せいとの顔に
栄醐えいごの涙が落ちて
星斗せいとの涙と交ざる。









「やっぱり僕を包んでくれていたのは
栄醐えいごの涙雨だ…。」










星斗せいと?』











「小さい頃からずっと同じ夢を
見ていた。僕が膝を抱えて
泣いているとあたたかい雨が
僕を包んで涙を隠してくれる…。」









星斗せいとはぎゅっ、と
栄醐えいごを抱きしめた。









『俺に抱かれたい、って
思ってくれてる…の?』










栄醐えいご…。お願い。
僕を抱いて。忘れさせて…
栄醐えいごでいっぱいにして
他のことは考えられないように…
僕の空白を…うめ…て………。
栄醐えいご栄醐えいご………。」










栄醐えいご星斗せいとの体を
抱き起き上がった。







そしてバスルームに向かい
シャワーを出してその下に立たせた。










あたたかいお湯を出しその下で
しばらく抱き合い涙を流した。








星斗せいとはシャワーの音に隠れて
思いきり声を出して泣いた。









栄醐えいごはそんな星斗せいとの頭を
撫でながら呟く。









『大丈夫…大丈夫………。』 









星斗せいとの泣き声がおさまったところで
栄醐えいごがシャワーをとめ
ボディーソープを手に取ると
星斗せいとも同じように
ボディーソープを手につけた。










お互いに首…肩…とだんだんに
降りていく手に息を弾ませながら
2人同時に胸の突起に触れた。









「んあ…」『あっ…』










愛撫し合う手は止まらない。








突起をつまんだり擦ったり
指で捏ねたり爪ではじいたり
熱い吐息を漏らしながら
時々キスをしあいお互いを慈しんだ。









さらに下に降りた手は下腹部を撫でる。









「ふふ…くすぐったい…。」









泣き笑いの表情を見せる星斗せいと
妖艶に見えて栄醐えいごはカッと熱く
反り勃った下半身が痛むくらいに
疼くのがわかった。











『せ、いと…』










「え…ご…。つらそう…出して…。」











星斗せいと栄醐えいごのものを掴んだ。









『うっ…せ…とっ!ああ!』










星斗せいとは一生懸命に
栄醐えいごを愛撫する。
上下に緩急をつけて擦り
何度もカリを引っかけた。









先端を指でぐりっと攻め
その鈴口や裏筋や陰嚢を何度も撫でる。









「え…ご……。気持ちいい?」








『せ…いと……も…だめ…
ぅぅぅっ、イくっ…っつ!ああ!』










飛び出した白濁は
星斗せいとの顔にかかり
星斗せいとは恍惚の表情で床にへたりこんだ。











荒い呼吸を整えつつ栄醐えいご
力がぬけたように呆然としている
星斗せいとを抱き上げて
シャワーをかけた。









『ごめんな…かかっちゃって…。』










「んーん…。栄醐えいご
気持ち良さそうだったから嬉しい…。」










『髪、洗ってやるからな。』









椅子に星斗せいとを座らせ
壊れそうな大事なものを
洗うように丁寧に洗い流し
シャンプーをした。









『おまえの髪、綺麗だな…
手入れすればもっと綺麗になる。』










星斗せいとは目を瞑り
心地良さそうに頷く。








栄醐えいごは自分もさっと洗い
バスローブを着て星斗せいと
大きなバスタオルでくるんだ。










ドレッシングルームの椅子に
座らせて髪にオイルをつけて
ドライヤーをあてた。










『ほら…サラサラだ。』









「…ほんと。いい、匂い……。」









『これから毎日俺が洗ってやるからな…』









「んつっ…なんで…栄醐えいご
そんな甘い声なの…?」










星斗せいとが大好きだからだよ…』









そういうと栄醐えいご星斗せいと
横抱きにしてベッドに向かった。
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