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希望は遥か遠くに見える~希良side~
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亜美…
『僕の夢…もちろんあきらめるつもりはなかったけど、確かにフラフラして中途半端になってたと思う…亜美に言われて…ちょっと目が覚めた』
『希良君…』
『でも、亜美は…僕を過大評価し過ぎなんだ。僕なんかに関わっても…どうしてあげることも出来ない。亜美のことは…大切な友達だと思ってる。お前なら必ず他にも幸せになる道がたくさんあるから…だから、自分の幸せ…考えて』
『私の幸せは…希良君の彼女になることなのに…そんなこと言うのってひどいよ。本当に…ひどい!!希良君のバカっ!』
亜美は…走って行ってしまった。
心が痛かった。
僕が雫さんに、同じこと言われたら…
確かに…
すぐに忘れることなんか出来ないし…
きっと、つらいと思う。
でも、亜美には…
本当に…幸せになってもらいたい。
ずっと一緒に勉強頑張って来て、支え合える友達だったから。
その気持ちに、嘘はないんだ。
俺は、光平のところに戻った。
『亜美にまた告られた?』
小声で聞かれた。
僕は、うなづいて答えた。
『あいつ、あきらめないだろうな。お前のこと本気だからさ』
『ちゃんと好きな人がいるって言った。だから…』
『でもなぁ、亜美はしつこいからな。まあ、お前よりイケメンが現れてくれることを祈るしかないな。ところでさ、希良の好きな人って…どんな人?お前がそこまで好きになる女性…会ってみたいな』
光平の言葉を聞いて思った。
雫さんに…
会いたいって。
1人で行く勇気が出なかったけど、光平と一緒なら…
『光平さ、お腹空いたよな?ちょっと行こう』
『お、おい。待てよ』
慌てて片付けて、席を立つ。
図書館を出て、僕達は「杏」に向かった。
自動ドアを入る。
少し…胸が高鳴る。
ドキドキ…してる。
店内は、4時を回ってるせいかお客さんはまばらだった。
『僕の夢…もちろんあきらめるつもりはなかったけど、確かにフラフラして中途半端になってたと思う…亜美に言われて…ちょっと目が覚めた』
『希良君…』
『でも、亜美は…僕を過大評価し過ぎなんだ。僕なんかに関わっても…どうしてあげることも出来ない。亜美のことは…大切な友達だと思ってる。お前なら必ず他にも幸せになる道がたくさんあるから…だから、自分の幸せ…考えて』
『私の幸せは…希良君の彼女になることなのに…そんなこと言うのってひどいよ。本当に…ひどい!!希良君のバカっ!』
亜美は…走って行ってしまった。
心が痛かった。
僕が雫さんに、同じこと言われたら…
確かに…
すぐに忘れることなんか出来ないし…
きっと、つらいと思う。
でも、亜美には…
本当に…幸せになってもらいたい。
ずっと一緒に勉強頑張って来て、支え合える友達だったから。
その気持ちに、嘘はないんだ。
俺は、光平のところに戻った。
『亜美にまた告られた?』
小声で聞かれた。
僕は、うなづいて答えた。
『あいつ、あきらめないだろうな。お前のこと本気だからさ』
『ちゃんと好きな人がいるって言った。だから…』
『でもなぁ、亜美はしつこいからな。まあ、お前よりイケメンが現れてくれることを祈るしかないな。ところでさ、希良の好きな人って…どんな人?お前がそこまで好きになる女性…会ってみたいな』
光平の言葉を聞いて思った。
雫さんに…
会いたいって。
1人で行く勇気が出なかったけど、光平と一緒なら…
『光平さ、お腹空いたよな?ちょっと行こう』
『お、おい。待てよ』
慌てて片付けて、席を立つ。
図書館を出て、僕達は「杏」に向かった。
自動ドアを入る。
少し…胸が高鳴る。
ドキドキ…してる。
店内は、4時を回ってるせいかお客さんはまばらだった。
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