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可愛い笑顔とパン作りの楽しさ
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慧君まで一緒に動いてくれて…
すごく心強かった。
朝からあんこさんは1度パンを運んで来て「杏」のスペースに立つ店員に、パンの並べ方などを指示していた。
私にも声をかけてくれ、急いでまた戻って行った。
みんなに感謝してるあんこさんの気持ちが、私にも、他のみんなにもストレートに伝わって…
「杏」のチームの思いはひとつになった。
いよいよ開場の時間。
アナウンスと同時に、お客様がやって来た。
『始まる…』
ドキドキと共に「杏」にもいきなり行列が出来た。
ネットなどでの前宣伝のおかげか、あんパンを中心にパンが飛ぶように売れていく。
「杏」でいつも接客してるけど、緊張感は全く違う。
流れ込むように次から次へと止めどなく来てくれるお客様。
私達は丁寧に、かつ、機敏な動きで対応しながら、パンを販売した。
桜の花の塩漬けを飾った「杏」の名物のあんパンに、いちごパウダーを練りこんだ甘酸っぱい風味を楽しめるパンや抹茶の爽やかな香りを楽しむ蒸しパンなどが人気だった。
それに加えて、もちろん、クロワッサン、バゲット、シナモンロール、カレーパン、メロンパン、クリームパン、コロネ、惣菜パン…などの定番商品も売れ行きは好調だった。
あんこさんが考えた他の創作パンもあり、本当にどれにしようか迷う品揃えだ。
あと、食パンは数を限定して、1種類のみ販売した。
それは、東堂製粉所の最高の小麦が感じられる、ふんわり柔らかな食感で「杏」でも出せばすぐに売り切れる人気商品。
どれもこれも、あんこさんの自慢のパンばかりで…
心がこもってて、美味しくないわけが無かった。
嘘みたいな売れ行きに、私はあんこさんの元に状況を報告した。
そしたら、嬉しい悲鳴と共に、あんこさんは「大急ぎでどんどんパンを焼くから!」と張り切って言ってくれた。
慌ただしい向こうの様子が手に取るようにわかって、私は「頑張って…」と応援せずにはいられなかった。
そうしてるうちにパン教室の時間がやって来て…
人の心配ばかりしてる場合じゃなくなった。
すごく心強かった。
朝からあんこさんは1度パンを運んで来て「杏」のスペースに立つ店員に、パンの並べ方などを指示していた。
私にも声をかけてくれ、急いでまた戻って行った。
みんなに感謝してるあんこさんの気持ちが、私にも、他のみんなにもストレートに伝わって…
「杏」のチームの思いはひとつになった。
いよいよ開場の時間。
アナウンスと同時に、お客様がやって来た。
『始まる…』
ドキドキと共に「杏」にもいきなり行列が出来た。
ネットなどでの前宣伝のおかげか、あんパンを中心にパンが飛ぶように売れていく。
「杏」でいつも接客してるけど、緊張感は全く違う。
流れ込むように次から次へと止めどなく来てくれるお客様。
私達は丁寧に、かつ、機敏な動きで対応しながら、パンを販売した。
桜の花の塩漬けを飾った「杏」の名物のあんパンに、いちごパウダーを練りこんだ甘酸っぱい風味を楽しめるパンや抹茶の爽やかな香りを楽しむ蒸しパンなどが人気だった。
それに加えて、もちろん、クロワッサン、バゲット、シナモンロール、カレーパン、メロンパン、クリームパン、コロネ、惣菜パン…などの定番商品も売れ行きは好調だった。
あんこさんが考えた他の創作パンもあり、本当にどれにしようか迷う品揃えだ。
あと、食パンは数を限定して、1種類のみ販売した。
それは、東堂製粉所の最高の小麦が感じられる、ふんわり柔らかな食感で「杏」でも出せばすぐに売り切れる人気商品。
どれもこれも、あんこさんの自慢のパンばかりで…
心がこもってて、美味しくないわけが無かった。
嘘みたいな売れ行きに、私はあんこさんの元に状況を報告した。
そしたら、嬉しい悲鳴と共に、あんこさんは「大急ぎでどんどんパンを焼くから!」と張り切って言ってくれた。
慌ただしい向こうの様子が手に取るようにわかって、私は「頑張って…」と応援せずにはいられなかった。
そうしてるうちにパン教室の時間がやって来て…
人の心配ばかりしてる場合じゃなくなった。
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