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あなたの深い優しさ
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『申し訳ありません。実は社長が急な出張になりまして…つい先程、出られました。大変恐縮ですが、持って来て頂いたパンは…私が全部食べるようにと社長から言われまして…』
申し訳なさそうに言う、前田さん。
今日は…
祐誠さんはいないんだ。
何だろう?
このホッとしたようで、残念な気持ちは…
『そうなんですね。前田さんに食べてもらえるなら嬉しいです。店長が一生懸命焼いたパンですから、ぜひ召し上がって下さい』
私は、パンを手渡した。
『ありがとうございます。美山様、少しお時間よろしいでしょうか?ロイヤルミルクティーをいれますので、パン教室について話しませんか?社長にも詳しくアドバイスしておくようにと言われていますので』
前田さんは、メガネを少し動かした。
『本当ですか?それはすごく助かります。こちらこそ、ぜひよろしくお願いします』
私は頭を下げた。
『良かったです。では応接室へどうぞ、美山様』
『あの…その呼び方…何とかならないですか?すごく堅苦しいし、私なんかに様はいらないです。もしくは、下の名前でも…』
『あ、いえ。私は雫さんなどとお呼びすることは出来ません。では、お言葉に甘えて美山さんと…』
雫って言う名前は覚えてくれたんだ。
ちょっと嬉しい。
『はい。それでお願いします。ありがとうございます』
私は微笑んだ。
応接室に入って、ソファに座るよう促され、前田さんはロイヤルミルクティーを出してくれた。
とても高価なカップなんだろうな…
白を基調にして小さく可愛いお花の絵が入った素敵なティーカップ。
それだけでもリッチな気分が味わえた。
『どうぞ、この前と同じものですが』
『良い香りですね。嬉しいです。本当にありがとうございます』
『喜んで頂いて…なによりです』
1口飲んだら、幸せが口の中に広がった。
『ホッとします。何度いただいてもすごく美味しいですね』
申し訳なさそうに言う、前田さん。
今日は…
祐誠さんはいないんだ。
何だろう?
このホッとしたようで、残念な気持ちは…
『そうなんですね。前田さんに食べてもらえるなら嬉しいです。店長が一生懸命焼いたパンですから、ぜひ召し上がって下さい』
私は、パンを手渡した。
『ありがとうございます。美山様、少しお時間よろしいでしょうか?ロイヤルミルクティーをいれますので、パン教室について話しませんか?社長にも詳しくアドバイスしておくようにと言われていますので』
前田さんは、メガネを少し動かした。
『本当ですか?それはすごく助かります。こちらこそ、ぜひよろしくお願いします』
私は頭を下げた。
『良かったです。では応接室へどうぞ、美山様』
『あの…その呼び方…何とかならないですか?すごく堅苦しいし、私なんかに様はいらないです。もしくは、下の名前でも…』
『あ、いえ。私は雫さんなどとお呼びすることは出来ません。では、お言葉に甘えて美山さんと…』
雫って言う名前は覚えてくれたんだ。
ちょっと嬉しい。
『はい。それでお願いします。ありがとうございます』
私は微笑んだ。
応接室に入って、ソファに座るよう促され、前田さんはロイヤルミルクティーを出してくれた。
とても高価なカップなんだろうな…
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『どうぞ、この前と同じものですが』
『良い香りですね。嬉しいです。本当にありがとうございます』
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1口飲んだら、幸せが口の中に広がった。
『ホッとします。何度いただいてもすごく美味しいですね』
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