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友情でつながる未来
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萌佳は、顔を両手で覆ってまた泣いた。
『だったら…茅野君には、本当に申し訳ないことをしたよね。でも…私は萌佳を許すよ。萌佳が総支配人を好きなのに、それを知らなかったにせよ、嬉しそうに萌佳に同居のこととか話して。逆の立場なら、たまらないよ。苦しくて泣きたくて、どうしようもなかったと思うから…』
萌佳は私を見て、ぐちゃぐちゃに濡れた顔を更にまた涙で濡らした。
もう、涙が枯れてしまうじゃないかってくらい、いっぱい泣いた。
『ごめんなさい…本当にごめんなさい…一花、ごめん…ごめん…』
『…茅野君には一緒に謝ろう。茅野君なら、絶対に許してくれるよ』
『…わかった…』
私は一花の頭を撫でて、そして、笑顔で言った。
『ずっと苦しませてごめんね。これからは前だけ向いて、励まし合って仕事頑張ろ』
萌佳も泣きながら笑顔を作って、何度もうなづいていた。
私は、萌佳とまた仲良く出来ることに心の底から嬉しかった。
溢れ出す涙は、友情の証。
きっと2人の未来は明るい…
そう信じずにはいられなかった。
萌佳は、すぐに茅野君にもちゃんとわけを言って謝った。
思った通り、茅野君は優しく萌佳を許した。
本当に、素晴らしい青年だと思った。
私は、絢斗にも全てを話した。
萌佳が、総支配人にも謝りたいって言って、ホテルの会議室で3人で話すことになった。
『総支配人、本当に…いろいろと申し訳ありませんでした』
『…島田さんが一花と茅野君にしたことは、本当なら許されることじゃない。もし大切な2人に何かあったら、私は…』
絢斗…
『はい、私、どうかしてました。本当に…2人には取り返しのつかないことをしたと思ってます。まずは警察に行って全て話して…』
『待って!茅野君は許してるんだよ。もちろん私も。当然、被害届も出さないから』
『だったら…茅野君には、本当に申し訳ないことをしたよね。でも…私は萌佳を許すよ。萌佳が総支配人を好きなのに、それを知らなかったにせよ、嬉しそうに萌佳に同居のこととか話して。逆の立場なら、たまらないよ。苦しくて泣きたくて、どうしようもなかったと思うから…』
萌佳は私を見て、ぐちゃぐちゃに濡れた顔を更にまた涙で濡らした。
もう、涙が枯れてしまうじゃないかってくらい、いっぱい泣いた。
『ごめんなさい…本当にごめんなさい…一花、ごめん…ごめん…』
『…茅野君には一緒に謝ろう。茅野君なら、絶対に許してくれるよ』
『…わかった…』
私は一花の頭を撫でて、そして、笑顔で言った。
『ずっと苦しませてごめんね。これからは前だけ向いて、励まし合って仕事頑張ろ』
萌佳も泣きながら笑顔を作って、何度もうなづいていた。
私は、萌佳とまた仲良く出来ることに心の底から嬉しかった。
溢れ出す涙は、友情の証。
きっと2人の未来は明るい…
そう信じずにはいられなかった。
萌佳は、すぐに茅野君にもちゃんとわけを言って謝った。
思った通り、茅野君は優しく萌佳を許した。
本当に、素晴らしい青年だと思った。
私は、絢斗にも全てを話した。
萌佳が、総支配人にも謝りたいって言って、ホテルの会議室で3人で話すことになった。
『総支配人、本当に…いろいろと申し訳ありませんでした』
『…島田さんが一花と茅野君にしたことは、本当なら許されることじゃない。もし大切な2人に何かあったら、私は…』
絢斗…
『はい、私、どうかしてました。本当に…2人には取り返しのつかないことをしたと思ってます。まずは警察に行って全て話して…』
『待って!茅野君は許してるんだよ。もちろん私も。当然、被害届も出さないから』
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