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新しい生活と親友の恋

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「うん、まあ。琴音に勇気もらったのに、それでもなかなか言えてなかったからね。いつまでも逃げてちゃいけないって。でも…やっぱり撃沈した。『碧君じゃダメ』って」


碧の苦笑いが聞こえた。


「あ、あ…」


「でも、俺も諦めなかったよ。もう、これが最初で最後の告白になると思ったから。自分の人生かけて伝えようと思った」


その言葉にキュンとした。


自分の人生かけて…って、碧、すごくカッコいい。


「龍聖は琴音が好きだからどうにもならない。絵麻のことは俺がちゃんと幸せにするからって。押して押して…俺、かなり情けなかった」


「そんなことないよ。すごく素敵だよ、その告白」


「そう言われたら照れるけどね。絵麻はね、俺が『好きだ』って言ったらすごくびっくりしてたよ。全然気づかなかったって。『一生龍聖君を好きな気持ちは変わらない、それでもいいの?』って…絵麻に聞かれた」


「う、うん」


「もちろんいいって言ったらね、OKもらえた」


「うわぁ、すごいじゃない!」


碧の嬉しそうな声に、私まで幸せな気持ちになった。


「まあ、付き合っても、すぐにフラレる可能性もあったし、手放しで喜べなかったけど…でも何とか今も続いてる」


「本当に良かったね。好きな人といられて碧も幸せなんだね」


「…うん、そうだね。絵麻がいつも近くにいてくれることがまだ信じられないけど、やっぱりすごく嬉しいよ。結婚のことも、絵麻は前向きに考えてくれてるんだ。たぶん、龍聖を好きな気持ちはずっと変わらないだろうけど」


「大丈夫だよ。碧の良さを知ったら、絵麻ちゃん、碧だけを見てくれるようになるから。最高に素敵な人だって…必ずわかってくれる」


「いつかそんな日が来たらいいけどね。何か、絵麻、最近あんまりわがまま言わないんだよ。ちょっと調子狂うけどね。絵麻の優しいとこ、いっぱい見れて幸せだよ。だからさ、琴音も絶対幸せでいてね。俺は…琴音と龍聖が幸せじゃないと嫌だから」
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