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あなたとひとつになる夜

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「今愛莉が言ったこと、全部間違い。俺の想いと全然ズレてる。俺は、お前の全部が好きなんだ。好きで好きでたまらない。お前じゃなきゃ……ダメなんだ」


「瑞……」


「愛莉……好きだよ、愛してる」


「……私も……瑞が……好き」


瑞の顔を見て、瑞の吐息を感じ、瑞の温もりに包まれて……
私は、ようやくちゃんと言えた。


「愛莉……」


「ごめんね。今まで、ずっと想ってくれてたのに。幼なじみの頃からこんな私を……なのに、私がはっきりしなくて、グズグズ悩んで。でもね、ちゃんとわかったよ。私は瑞が好き、大好きなんだって」


私の言葉に微笑みながらも、瑞の瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。


そして……
次の瞬間、私の唇に瑞の唇が重なった。
柔らかく、少し湿った感触をとても気持ち良いと思った。


「愛莉を愛してる俺と、俺を愛してくれた愛莉。2人でひとつになろう。もう……絶対に離れない」


「……私も瑞と離れたくない。ずっと一緒にいたい」


「愛莉、俺の彼女になって」


「うん、私、瑞の彼女になりたい。瑞は……私の彼氏になってくれる?」


「もちろんだ。俺は、愛莉の彼氏。ずっと……そうなりたかった。2人の想いが重なること、それが俺の1番切実な願いだったから」


「嬉しい。ねえ、瑞……」


「ん?」


「私のこと、彼女として抱いてほしい」


「ああ。そうするつもりだ。今夜は……眠らせない」


甘く囁く瑞の顔は、国宝級に美しい。
見ていてため息がこぼれる。
この硝子のように透き通った肌、強く触れると壊れてしまいそうで……


悩ましげに見つめてから、瑞は、その唇をさらに激しく私の唇に押し当てた。
舌を滑り込ませ、それを上手く動かし、私の舌に何度も絡ませる。


瑞から漏れ出す息は男の色気をまとい、私の体に熱くかかった。


「……愛莉の体、エロい。いっぱい感じさせてやるから。我慢できないくらいに……」
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