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あなたに抱かれて……

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「ダメダメっ、もう、我慢……できな……い」


「わかったよ……愛莉、一緒に……」


私はどうしようもなく淫らな声を出し、背中をそらせながら、瑞と共に絶頂の瞬間を迎えた。


瑞の腰の動きがゆっくりと止まり、2人はそのままの体勢で熱いキスを交わした。


「とても……良かった。愛莉の体は最高だ。他の誰にも触れさせたくない。愛莉を俺だけのものに……したい」


瑞の温かい眼差しに、なぜか涙が溢れる。


「愛莉……どうした?   大丈夫?」


今の顔は優しい幼なじみの表情だ。


「う、うん。ごめんね、私……何て言ったらいいのか……」


もちろん嫌だったわけもなく、瑞に抱かれたことは嬉しかった。
体の相性も嘘みたいに合ってるとわかったし、セフレなんていう簡単な仲ではないことは確かだった。


だけど、なぜか瑞を「好きだ」とは言えなかった。見た目や身分の差を感じてること、あんなに仲の良い幼なじみだったことも……まだ私の中で整理できていない問題がたくさんある。


今日のことは後悔はしていない、でも私達2人の関係はいったい何なのか?
今の自分には、どう答えを出せばいいのかわからなかった。
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