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脅迫状の犯人の告白

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『わ、わかりました』


半分泣きながら、赤田さんは携帯を取り出した。


しばらくして…


中島さんが部室にやってきた。


『まだ学校にいてくれて助かったよ』


『記者さん…いったい何なんですか?また取材ですか…?』


怪訝な表情で中島さんが言った。


『僕達は…新聞記者じゃない。僕は…円城寺 凛音「探偵」だよ。こっちが「助手」の…』


『伊藤 紬です。ごめんね、嘘ついてて』


私は頭を下げた。


『…円城寺って…』


小川君も中島さんも驚いた顔をした。


『真由。こちらは円城寺 初音さんのお兄様。凛音様よ。私が…依頼したの。脅迫状の件を…』


『…菜摘…』


『中島さん。あなたは…この脅迫状の存在も、そして、この花も…知ってますね?』


『これは…』


少しの沈黙。


『中島さん、良かったら…もう全部話して。あなたの苦しみを…ここにいるみんなで背負うから。大丈夫、安心して…』


私は、中島さんの肩に…触れた。


その瞬間…


「いつもの感覚」がやってきた。


赤田さんにはたいして何も感じなかったのに、今度は…


とてつもなく切ない感覚が私を襲った。


『中島さん…泣いてる』


一緒に立ってる相手はボヤけて見えない。


やっぱり私の能力は「ポンコツ」だ。


だけど…


それは間違いなく佐々木先生だと確信出来る。


どうしてだかわからないけど、そんな気がして仕方ないから…


今、中島さんは泣いてないのに「泣いてる…」なんて言った私の言葉に、3人は意味がわからないみたいだった。


でも、凛音はニッコリ笑ってうなづいてくれた。


『大丈夫…みんなあなたの味方だから』


もう1度、私は中島さんに話すよう促した。


『私…佐々木先生に…脅されてました』


可哀想に、声が震えてる。


『何を言われたの?大丈夫?ここで話せる?』


凛音は、中島さんが女の子だから…自然に私に話の主導権を渡した。
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