円城寺家のイケメン探偵～脅迫状に込められた思い～

演劇部に届いた脅迫状

4

赤田さん…


自分宛に来た脅迫状だもんね。


こんな可愛い女の子には刺激が強すぎるよ…


探偵小説の中なら脅迫状なんて当たり前だし、ワクワクする展開なんだけど…


実際となると、やっぱり…怖い。


『私からもお願いします。凛音お兄様。必ず文化祭までに解決して下さい』


初音ちゃんが凛音に頼むなんて…


可愛いとこもあるんだな。


『赤田さん…しばらく不安だろう。よければいつでもここに来ればいいよ。初音もいるから。良子さんも』


『良子さん？』


赤田さんが首を傾げる。


『うちのばあやです。私やみんなの身の回りの世話をしてくれてるんです。本当に…いつでも…どうぞ…』


『初音さん…そんな風に言ってくれてありがとう。同じ学校に初音さんがいてくれて本当に良かった…』


赤田さんの可愛い笑顔にポっと頬を赤らめる初音ちゃん。


友達って…なんかいいな。


『じゃあ、明日早速優愛高校に行ってみよう』