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第2章 戦争の足音

15. 戦争の行末

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 夜襲は大成功に終わった。
 人的損害こそ1/4だが、飛竜騎士団と獣魔兵器部隊という、主力が壊滅してしまったのだ。今回の戦争の勝敗は決したと言っていい。

 明けて状況を確認し、戦勝気分となるリーオー、ザルダン、ライカー連合国軍。

 一方、被害状況がわかるにつれて深刻になっていくミルザー法王国。
 「飛竜騎士団が…、全滅。こうも一方的に? しかも何故だ? トライギドラスがファイアブレス? 彼奴は一体? あのトライギドラスは獣魔兵器なのか? 」
 呆然自失の呈で報告を受ける法王国軍の総指揮官サイ=ハナー侯爵。ダイザイン王国を下し、自信満々で軍団を率いてきた。実際、ライカー王国軍が来るまでは勝ち戦だったのだ。
 ライカー王国軍、いや『法敵』たるテイマー1人のせいで敗戦が決まって…、違う、まだ挽回できる!ハナー侯爵は残存勢力をまとめだした。
 「騎馬隊と歩兵はまだやられてはおらん。正規兵はまだほとんど残っておるのだ」
 士気が目に見えて落ちているのが全く見えていない?いや、見ない?ハナー侯爵が1人吠える形で、軍の再編が進んだ。


 夜襲を終え、帰ってきたライカー王国軍先鋒部隊は、拍手喝采で皆に迎えられた。
 「ご苦労様、アラン。そしてロック君! 君のお蔭で飛竜騎士団が壊滅した。稀に見る大勝利だ」
 「いえ。皆のお蔭です。ドランもジンライもスライもリルフィンも」
 仲間の頑張りを強調するロック。
 「君もだろう? 弓兵を1人で殲滅したって聞いたよ」
 「ドランのお蔭で、ほとんど麻痺していましたから」
 「周りを見てごらん。この奇襲の1番手柄は、誰に聞いても君だよ」
 笑顔のアルナーグ辺境伯の言。周りの冒険者や貴族、軍人も、皆が一様に頷いている。
 「本当に、よくやってくれた。心から礼を言う。ありがとう」

 この一報は、直ぐ様各国にもたらされた。

 リーオー王国やザルダン帝国にとって、待ちに待った吉報=勝ち戦の報告であり、王城や宮殿は戦勝に沸いた。
 ミルザー法王国にとっては、信じられない大敗。今後の戦争の行末、国家の存亡すら関わってしまいそうな負け戦の報告に、王宮は大騒ぎとなる。
 その原因が『法敵』たるテイマーにあると知り、法王国の怨嗟は益々高まったのである。

 ライカー王国も、この戦勝報告に王城は沸いた。
 だが、その報告の中に宰相の密約の事が記されていた。『貴族派』で王城に残っているダイエル公爵は、直ぐ様、宰相ラーデウス公爵を詰問した。
 最初は否定していた宰相だったが、『宰相派』の副将ノルク伯爵から国軍司令バルバド伯爵へ、同様の報告がなされていた事で旗色が悪くなっていく。事は勝敗に直結する分、バルバド伯爵も『宰相派』より国軍の立場を優先せざるを得ず、しかも宰相1人の密約である為、誰もラーデウス公爵の味方をしなかったのだ。

 「此度は、件のテイマーのお蔭で勝つ事が出来た。でなくば、飛竜騎士団によって完膚無きまで叩きのめされたかもしれぬ。宰相、御身も騙された被害者やもしれぬが、この責、決して小さくはないぞ」
 王妃サリアの追求により、宰相ラーデウス公爵の責任を問う声が大きくなる。流石に宰相辞任までは誰も求めないものの、罰金と謹慎は免れぬ事になる。『宰相派』の威光と影響力は綻び始めたのだった。


 王城のやり取りは、割りと早く戦場にも届いた。
 ウィリス王太子は宰相の謹慎と罰金刑に苦笑して、事の次第をノルク伯爵とライカー公爵に話したのだった。
 「ちっ。どうせなら宰相辞任となれば良かったものを。少し手緩いのでは?」
 「と言ってもね。叔父上、次の宰相は誰にいたしますか?」
 「フム。1番あの地位に近いのは?」
 「4公爵で役付きでないのは叔父上だけですよ? 宰相としてどうですか?」
 「王の従兄弟である私が、その地位にあるのは不味い気がするな。となると侯爵位の者…。タラン侯爵か? いや、まだ経験不足だ。国政は任せられぬ。むう、現宰相に今少し頑張ってもらうしかないのか」
 「ですね。経験で言えばアルナーグ辺境伯を推してもとは思いますが?」
 「彼を辺境から動かすのは国防上好ましくはありません」
 「ノルク伯爵。それは『宰相派』として『貴族派』の者が中央に来て欲しく無い、その意味もあるのかな?」
 「全く無いとは言いませんが、国軍に関わる者としては、彼には国境を治めていて欲しいのですよ」
 「うん。卿が国軍司令の右腕である事を政治より優先してくれる事、とても頼もしく思うよ。さて、戦場に話を戻そうか。ここから法王国に挽回される事は無いと思うけど、彼等は退く気を見せないね?」
 「正規兵騎馬隊が、丸々残っていますから。かと言って、彼等から攻めてくるとは思いませんが」
 「長対陣されても面倒です。一気に片を付けたいのですがね。それこそ、ロック君達が攻め込めば終わると思いますが」
 「これ以上、彼のみに手柄を立てさせたくは無い、か。くだらんプライドを持ちおってからに」

 国軍とは、つまりは近衛師団であり、通常王都の警護がその仕事となる。戦争の場合、出兵するのは参加する貴族自身の兵がほとんどだ。
 初日の夜襲でほぼ事が決してしまったが、あの時の兵はロックやアラン等冒険者達、すなわち傭兵志願兵のみで構成されていた。
 彼等だけが手柄を立て、貴族が手柄を1つも立てていないのは大問題だと『貴族派』から参戦しているリスカー子爵が吠え、他の貴族も同意した。
 飛竜騎士団を殲滅したロック、獣魔兵器部隊を殲滅した先鋒部隊と、それを指揮したアラン。
 これからどう頑張っても、この2人の手柄を超える事は無いと言えるのだ。ならばこそ、もうこの2人には控えてもらい、後の戦は貴族に任せてもらう!
 王太子といえど、この貴族の要望を無視する事は出来なかった。
 「今攻めているのはリスカー子爵と?」
 「ラフシモンズ男爵です」
 「ほう。押しているのは、そのせいか」
 高いプライドがあり、色々面倒もある貴族だが、リスカーもラフシモンズも、軍事面に関しては決して無能ではなく、連携して優勢に戦を進めていた。
 「面倒なご仁だが、少なくとも安心して見ていられますよ」
 「全くだな」

 少しずつジリ貧になっていくミルザー法王国軍は、下がりきった士気を高めるべく連日気勢を揚げて戦に挑んでいた。
 そこへ待ちに待った援軍が届く。

 獣魔兵器試作3式02号と2式19号。

 リザードマンを核としてアースドラゴンと掛け合わせたと思える個体。羽根は無いものの、巨大な竜人に見える、とてつもない威圧感の獣魔兵器。
 もう1人は熊型。やはり猛禽類の羽根を持ち2回りはデカイ体格。今回は手に鉤爪は無く、熊本来のパワーを生かす形になっていた。
 対トライギドラスとも言える獣魔兵器。法王国軍の士気は格段に上がった。

 それを、少し離れた森から見ている鳥が1羽。
 勿論、レトパト=レツである。
 ファーガスン侯爵がいれば、レトパトの警戒をしていただろうが、結局前回偵察されていた事も法王国軍に知られる事はなかった。テイマー及びテイムされた従魔の事について詳しい者が、現地の法王国軍の中に居なかったのである。


 「成る程。そんな援軍が来たか。フム、でかい竜人タイプ、か」
 「竜人を核にしたのか? いったいどうやって?」
 「…多分、リザードマンにアースドラゴンを掛け合わせた者…。そんな印象。AかB? 本当にドランを意識してると思う」
 そう述べるロック。アルナーグ辺境伯に連れられて、直接連合国軍本陣で報告していた。
 「互角かい? 君のトライギドラスは勝てる?」
 「ドランはA+。多分大丈夫」
 「そう言えば、君のトライギドラスは普通じゃなかったね? 獣魔兵器という訳では無いのだろう?」
 「殿下。テイムされた従魔のみが稀に持てるスキルがあります。私もギルドマスターから知らされて驚いたのですが」
 皆がアルナーグ辺境伯に注目する。
 「『捕食』。文字通り相手のスキルを食い盗ってしまうそうです」
 「『捕食』…、では?」
 「はい。僕の従魔ではドランとスライが持っています」
 どよめきが広がる。
 「オーガから腕…前足のパワーを上げてぶちかます『パワークラッシュ』。ファイアドレイクから火を吹く『ファイアブレス』。ポイズントードから毒を突き刺す『毒の爪』。今、この3つを食い盗っています」

 電光ブレスと風属性魔法を持っているトライギドラス。これだけでも敵にしたくない魔物だというのに、また厄介なスキルを会得している! しかも、まだ種類が増える見込みがある?

 「稀に持てるスキル…。それを偶々トライギドラスが持っていた? 敵ならば考えたくもない状況だが、それが味方か! フム、笑いが止まらんな」

 ウィリス王太子の言葉に同意する一同。

 「ポイズントードを食べたって、毒は大丈夫だったのか?」
 別の貴族が訊ねる。
 「竜種なので状態異常無効。ドランにとっては、只の『美味しいカエルさん』」

 毒を持つ、厄介なCランクの魔物のポイズントードなのだが、子供らしい表現につい和んでしまう。
 「な、成る程」
 「君に、また手柄を立ててもらう事になるな! 頼むよ、ロック君」


 早速、獣魔兵器を前面に押し出してくる法王国軍。

 熊型は兎も角、竜人型の威圧感はとてつもないもので、相対する兵士も冒険者も腰くだけになり、また、その絶大なパワーのせいで吹き飛ばされ、全く相手にならなかった。
 偶々だが、最初に接敵したのがザルダン帝国軍だというのも不幸といえる。1番魔物相手が苦手な軍が当たってしまったのだ。
 
「おおー! 我が法王国の錬金術は世界一だ!」
「この竜人型が量産されれば、法王の悲願も達成できるぞ!」

 勢い付く法王国軍。
 対して帝国軍は、後退りながら遠巻きにして獣魔兵器の進行を遅らせるしかなかった。

 グググ…、グァアアア!
 「ファイアブレスです! 下がってください!!」
  声と同時に放たれる炎!
 正面の兵士が必死に逃げ、割れるように二手に別れたので、ケガは兎も角死者は出なかったようだ。

 「ギャアアアア!」
 「パルルルル【何だ?】」
 「ピルルルル【トカゲか?】」
 「プルルルル【やるか?】」

 声のする方。トライギドラスに乗った少年の姿。

 「来たか?『法敵』め」
 「リザードマンは魔物じゃない! 亜人の筈! どうして、そんなに残酷になれる!?」
 「黙れ!『法敵』よ、天罰を受けよ!」

 トライギドラスから降りると、
 「『モンスターハウス』、出て来て! ジンライ、スライ!」
 空間が開き、アイスフォックスとナイツスライムが現れる。

 「ドラン、ジンライ。あのリザードマンを足止めして。まずは、あの熊さんを倒す。スライ、少し持たせて」
 「わかりました。大丈夫です。あれ位なら時間稼ぎは何とでも」

 熊型に相対するスライ。剣を構えて牽制する。
 その間、ロックも剣を抜くと魔力を溜め始めた。

 「ギャアアアアア!」
 吠えて、自らを鼓舞するとトライギドラスに立ち向かう竜人型。ドランは大地に降りると、
 「パルルルル【行くぜ!】」
 砲台宜しく、電光ブレスを竜人型に放つ。

 バリバリバリバリ!

 3つの口から放たれる電光!
 アースドラゴンも入っている為麻痺攻撃は無効だ。意に介さず向かう竜人型。そこへ氷魔法『アイスアロー』が飛び交う!

 「ギャアア」

 竜種にとって氷魔法は相性が悪い。大きくないとはいえ、喰らい続ければダメージは積もっていく。

 「グァアアア!」

 ジンライに向き直るとファイアブレスを吐く竜人型。
 そのブレスに、トライギドラスからのファイアブレスがぶち当たる!
 「ギャアアア!」
 至近距離で当たったファイアブレスは大爆発を起こす。竜人型の手前だったので、爆発のダメージは竜人型に向かう。

 熊型の強烈な張り手に爪攻撃。
 だが、スライの剣戟も負けてはいない。互角に切り結んでいる。
 「ロック様!」
 「お待たせ! スライ、下がって」

 剣を振りかぶりつつ、ロックが飛び込むように斬りつけていく。
 「バカめ。剣等で獣魔兵器が…、な、何ぃ?」

『神竜牙』が眩く輝いている。その刄がキラッキラッ!数度輝いたかと思うと、
 「ガァアアアア!」
 熊型の悲鳴? 両腕が飛ばされている!!
 「魔力を蓄えた『神竜牙』は、ミスリルだって断つ事が出来るんだ!」
 反す刀で熊型の首を撥ね飛ばす!

 ズズーン

 腕と首を失い、熊型は崩れ落ちる。

 「ドラン! ぶちかませ!!」

 舞い上がるトライギドラス! 
 「パルルルル【喰らいやがれ】」
 「ピルルルル【俺様渾身!】」
 「プルルルル【ズドーン!】」
 上空からぶちかます形で、竜人型に前足を叩き付ける! スキル『パワークラッシュ』だ!

 「グゲ? ギャアアア!」
 受け止め切れず吹き飛ぶ竜人型。
 その倒れ込むところに飛び込み、上段から袈裟斬りにするロック。
 「ハッ!」
 輝く刀身は、竜の身体であっても何の抵抗もなく、竜人型の身体を斜めから真っ二つに切り裂いてしまう。

 「な、そ、そんな!」
 目の前で見たのに信じられない?
 無敵とも思えた獣魔兵器が、あっという間に2体、切り裂かれて倒されてしまった。

 「す、凄い!」
 「『輝竜』! やはりあの子供は竜だ! 人間じゃない!我々は神竜を『法敵』にしてしまった?」

 味方は驚嘆し、敵は恐怖する。
 持っている剣は確かに凄い。だが剣技がそれ以上だ! 『輝竜』の異名は、そこにいる全ての者に刷り込まれてしまった。

 「く、くそ。このまま終われるか! その『法敵』を殺せ!!」
 法王国軍の指揮官が吼える!だが、とてもロックに立ち向かおうと思う兵士等いなかった。

 「我々が、それをさせると思いますか?」
 「な、グワッ!」
 吼えた指揮官の前に直ぐ様進むスライ。
 ナイツスライムの剣戟は、最早熟練の剣士だ!

 指揮官を失った法王国軍は、有象無象に過ぎない。
 従魔達の攻撃と、勢い付いた連合国軍により壊滅する。

 騎馬部隊や兵士もほとんど失った法王国軍は、もう軍としての体裁を保てなかった。

 「こんな、こんなバカな? たった1人のテイマーのせいで、ここまで大敗する? 彼奴は本当に神竜?『輝竜』なのか? 我々は竜の子供に戦いを挑んだのか?」
 最早ハナー侯爵は呆然自失状態だ。

 「ここまでだね。敗軍をまとめ降参したまえ、ハナー侯爵。終戦協定に入ってもいいのではないか? これ以上の法王国軍の無駄死には、我々としても本意では無い」
 「わかった…。法王国軍司令官ハナー侯爵の名で、この戦争、降伏する」
 ライカー王国王太子ウィリスが連合国軍の名で降伏勧告し、ハナー侯爵は受け入れた。

 終戦は、即、互いの本国に通達される。
 連合国軍の大勝利!法王国軍は完膚無きまでに叩きのめされてしまった。

 苦戦、もしかすると敗戦と思えたザルダン帝国は、ここ数日の逆転劇に狂喜乱舞する。
 敗戦=魔物落ちの可能性があった獣人の国、リーオー王国も勝利での終戦に、国中がお祭り騒ぎとなった。

 その一方、ここまでの大敗による終戦となったミルザー法王国は、当然軍司令官のハナー侯爵の責任を問う声が高まっていた。
 ダイザイン王国征服の偉業も吹き飛ぶ大敗。
 今後の終戦協定でダイザインの王国復活も取り沙汰されかねない事態に、遠征軍の地位は、英雄から犯罪者へと堕ちてしまったのである。

 「殿下…」
 「飛竜騎士団を壊滅させ、試作3式も寄せ付けず、か。ここまでの大敗の要因になっては、彼の者は法王国の宿敵・怨敵となってしまったな。ファーガスン侯爵、ライカー王国は終戦協定を何処まで要求すると思う」
 「多分賠償金請求のみ、かと。彼の王国が1番当事者から遠い処におりますから」
 「ドワーフの王国復活は?」
 「おそらく『見ざる言わざる聞かざる』を通すでしょう。この辺りが落とし処です」
 「よし。侯爵、共に来てくれ。法王国代表として私が出向けるよう父法王に頼む」
 「わかりました」
 ライズ=ミルザー王太子は、決意を胸に、だが、どうしても無言で天を仰いでしまうのだった。


 言うまでもなくライカー王国も、戦勝にお祭り騒ぎとなった。特に、冒険者の主力となったアゥゴーの街のギルドは、大勝利の報に狂喜乱舞したのである。

 「終わったのね。大勝利か。良かった」
 「これであの子達も帰って来るわね。フフ、姉として心配だったんじゃない?」
 「そうね。とても強いって信じてはいるんだけどね」

 日常?の護衛依頼が終わり、アゥゴーの街に帰って来たコミリア達『竜の息吹』は、街の賑わいで戦勝を知ったのだった。
 ギルドに帰り、依頼終了の手続きをしていた時に、ギルド幹部のリックから、おおよその詳細を聞いたのである。
 「それじゃロックが?」
 「あぁ、偵察をこなし獣魔兵器を薙ぎ倒し、ほとんど勝利を決定付ける活躍だったみたいだ」
 「それは凄いわ」
 「多分帰ってきたら戦勝パレードだな。英雄誕生ってヤツだ」
 「それ、あの子嫌がると思うわよ?」
 クスクス!!

 とんでもない事を簡単にする癖に、目立つ事を苦手にしているロックを思い、吹き出してしまうコミリア。
 だが、表舞台が思いっきり彼を目立たそうとしていたのだった。
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