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事後、そして…
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「いやな思いをさせました。こんな形で依頼等したくはなかったのですが…」
「頭をお上げ下さい。王太子殿下ともあろうお方が、ランクSとは言え冒険者等に頭を下げるとは以ての外です」
笑い飛ばしてはくれるが、異世界人の世界は殺しは大罪と聞く。そもそも彼等の国は異世界人の世界の中でも特に治安が良く、戦争は勿論、掠奪処か盗みも殆ど無いんだと。店先に物を放置する店頭販売とか、無人の販売が有るとか、とても信じられない話だ。
「まさか陛下や元帥の強気が、あの様な者の手によるものとは」
「時代…、歴史を創るつもりでおったのかのぅ。気持ちは分からんでもないのじゃがなぁ」
「例えゲーム内でも生命を弄ぶ行為だわ。とても容認出来ないし、理解したくもないわ」
「同感」
「相変わらず口数少ねェな。ま、確かにあの女のやる事は腹に据えかねたがね」
私の前にいる冒険者たち。
異世界人のランクS冒険者『地上の星』。彼等の世界でもTOP級だと聞いている。
「それにしても、聞きしに勝るワンマンアーミーね、彼」
聖女ビーナスが読んでいるのは、例のテイマーの報告。
そう。彼のお陰でミリシア王国も我が国も手玉に取られてしまったのだ。
「フム。ほう。成る程。血は争えぬ、と見るべきかのう」
「そうね。ここ迄抑止力に徹するなんて。必要無ければ引き篭もりたいと言わんばかり。手柄も名誉も求めていないわ。しかも民処か、その暮らしを脅かす事すら拒否する素振りをも見せてる。魔女の子は実力もだけど性格も母譲りなのね」
「求める報酬がチーズケーキって、子供か?いや、子供だよな。確か14って」
「ガキだ」
「多少見せる欲求が食欲ね。それも質より量。フフ、周りの女性がこぞって手作りしてるわ」
「ビーナスも参加するかい?」
「帝国にいたらするかもね。ケーキ造り、多少は腕に覚えあるもの」
やはり気になるので問うてみる。
「貴方達ならば、彼に勝てるか?」
「無理」
「まぁ、プルートはだろうな。従魔さえ居なけりゃ…、それでも厳しいかもな」
「儂も無理じゃな。おそらく魔力量と魔法詠唱速度で太刀打ち出来ん」
「防御は出来ると思う。でもそれだけだわ」
「彼1人を相手にするのも難しいと思えます。しかも従魔がまた。殿下、元々『地上の星』には後2人、魔法剣士と精霊魔法使いがいました。7人揃っておれば何とかできたかもしれません。ですが、彼の戦い振りから見るに、国家の大敵になるとも思えません。我等の相手にはならぬと断言します」
傭兵にさえなってくれなかったのだから。
彼が、王国の、いや人民の敵になれば彼等も動こうが…。
民は無論の事、軍人ですら死者を出さずに事を成している。この程度の負傷等気に留める被害と言えぬ。
魔女譲りの気質もあるだろうが、彼が帝国内で誰の意を受けて動いているかが判ると言うものだ。
法皇キティアラに皇女リスティア。
敵性軍人であろうとも負傷者に手当を施す聖母とも呼ばれる女性達だ。
少なくとも、彼が先制攻撃の尖兵になる事はあるまい。
「国家の大敵にはならぬ…、そうだな。尤も此方の威信は地に落ちつつあるがね。何にせよ、今が退き際だろう。無いとは思うが、彼者が追撃しよう時は貴方達にも支援を頼むかもしれない」
頷く勇者マーズ。
それを同意してくれるだけで万人力だよ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「追撃の徒に成ると思うの?マーズ」
「無いな。マーキュリーに出張ってもらわんといかんが、まずあり得ん」
「同感」
「じゃな。バレンホイムを倒した時も軍そのものには逃げる様求めたらしいしの」
ビーナスの問いを私は否定する。
彼のテイマーは、我等異世界人に近いメンタリティと思える。それ位戦争を忌避している。
「ほんじゃ、ま、行って見て来るわ」
数日後、彼者が帝都に戻った事が確認された。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「は?陞爵って?」
「ミリシアからの連戦。貴方の功績は多大です」
「法皇家一族なのよ、ロディ。前にも言ったわよ、伯爵位でもおかしくないから」
「勘弁して下さいよ」
帝都に戻ったオレを待っていたのは法皇様と皇女殿下。そして、2人手作りのチーズケーキと戦争功績による陞爵の話だった。
「一応、まだ法衣貴族よ。領地賦与も陛下はされたいみたいだけど」
「私もですが、皇太子殿下に宰相閣下も貴方が嫌がるって」
「陞爵も嫌がるって思っては貰えなかったんですか?」
「その辺の大人の事情は分かってもらえるかなぁって」
皇女殿下、絶対面白がってるよね。くっそー、こうなったらやけ食い。
大好物のチーズケーキ、ホール食いだ!
「そんなに食べてると、後で婚約者も持って来るって言ってたわよ」
「アイツのは別腹ですから」
「まぁ!ご馳走様❤︎」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「そんな無理に食べなくても…」
「(ゲプ)いや、カミーユのは幾らでも入るから。何せ1番美味いし(ゲフゥ)」
気持ちはとても嬉しい。
でも、流石にバレバレだよ、ロディ。
見た目にも、ちょっと膨らんだお腹に苦笑しつつ、渾身の快作とも言えるチーズケーキを食べて貰った私は、今、至福の一時を過ごしてる。
「ふぅ~、食った、食った」
あらら。流石に食い倒れかな?
「カミーユ、ね、膝貸してよ」
え?珍しく甘えてきた?
赤面しつつ、ソファの、彼の横に座るとロディが膝に乗っかってきた。
「あーあ、陞爵か。子爵なんて柄じゃないのに」
「あら、法皇様は伯爵にされたいんじゃなかったの?でも、そうなると正室は准男爵家以上じゃないと格が合わなくなるわ。その時は側室でおいてもらえる?」
「カミーユ以外に娶る気は無いよ」
「嬉しいけど、それも大人の、貴族の事情よ、ロディ…きゃっ」
起き上がったロディに押し倒されてしまう。
「そんな事情はいらないよ。この我儘は通させて貰うから」
「…うん、ありがとう、ロディ」
ホント、幸せだよ、私。
「頭をお上げ下さい。王太子殿下ともあろうお方が、ランクSとは言え冒険者等に頭を下げるとは以ての外です」
笑い飛ばしてはくれるが、異世界人の世界は殺しは大罪と聞く。そもそも彼等の国は異世界人の世界の中でも特に治安が良く、戦争は勿論、掠奪処か盗みも殆ど無いんだと。店先に物を放置する店頭販売とか、無人の販売が有るとか、とても信じられない話だ。
「まさか陛下や元帥の強気が、あの様な者の手によるものとは」
「時代…、歴史を創るつもりでおったのかのぅ。気持ちは分からんでもないのじゃがなぁ」
「例えゲーム内でも生命を弄ぶ行為だわ。とても容認出来ないし、理解したくもないわ」
「同感」
「相変わらず口数少ねェな。ま、確かにあの女のやる事は腹に据えかねたがね」
私の前にいる冒険者たち。
異世界人のランクS冒険者『地上の星』。彼等の世界でもTOP級だと聞いている。
「それにしても、聞きしに勝るワンマンアーミーね、彼」
聖女ビーナスが読んでいるのは、例のテイマーの報告。
そう。彼のお陰でミリシア王国も我が国も手玉に取られてしまったのだ。
「フム。ほう。成る程。血は争えぬ、と見るべきかのう」
「そうね。ここ迄抑止力に徹するなんて。必要無ければ引き篭もりたいと言わんばかり。手柄も名誉も求めていないわ。しかも民処か、その暮らしを脅かす事すら拒否する素振りをも見せてる。魔女の子は実力もだけど性格も母譲りなのね」
「求める報酬がチーズケーキって、子供か?いや、子供だよな。確か14って」
「ガキだ」
「多少見せる欲求が食欲ね。それも質より量。フフ、周りの女性がこぞって手作りしてるわ」
「ビーナスも参加するかい?」
「帝国にいたらするかもね。ケーキ造り、多少は腕に覚えあるもの」
やはり気になるので問うてみる。
「貴方達ならば、彼に勝てるか?」
「無理」
「まぁ、プルートはだろうな。従魔さえ居なけりゃ…、それでも厳しいかもな」
「儂も無理じゃな。おそらく魔力量と魔法詠唱速度で太刀打ち出来ん」
「防御は出来ると思う。でもそれだけだわ」
「彼1人を相手にするのも難しいと思えます。しかも従魔がまた。殿下、元々『地上の星』には後2人、魔法剣士と精霊魔法使いがいました。7人揃っておれば何とかできたかもしれません。ですが、彼の戦い振りから見るに、国家の大敵になるとも思えません。我等の相手にはならぬと断言します」
傭兵にさえなってくれなかったのだから。
彼が、王国の、いや人民の敵になれば彼等も動こうが…。
民は無論の事、軍人ですら死者を出さずに事を成している。この程度の負傷等気に留める被害と言えぬ。
魔女譲りの気質もあるだろうが、彼が帝国内で誰の意を受けて動いているかが判ると言うものだ。
法皇キティアラに皇女リスティア。
敵性軍人であろうとも負傷者に手当を施す聖母とも呼ばれる女性達だ。
少なくとも、彼が先制攻撃の尖兵になる事はあるまい。
「国家の大敵にはならぬ…、そうだな。尤も此方の威信は地に落ちつつあるがね。何にせよ、今が退き際だろう。無いとは思うが、彼者が追撃しよう時は貴方達にも支援を頼むかもしれない」
頷く勇者マーズ。
それを同意してくれるだけで万人力だよ。
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「追撃の徒に成ると思うの?マーズ」
「無いな。マーキュリーに出張ってもらわんといかんが、まずあり得ん」
「同感」
「じゃな。バレンホイムを倒した時も軍そのものには逃げる様求めたらしいしの」
ビーナスの問いを私は否定する。
彼のテイマーは、我等異世界人に近いメンタリティと思える。それ位戦争を忌避している。
「ほんじゃ、ま、行って見て来るわ」
数日後、彼者が帝都に戻った事が確認された。
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「は?陞爵って?」
「ミリシアからの連戦。貴方の功績は多大です」
「法皇家一族なのよ、ロディ。前にも言ったわよ、伯爵位でもおかしくないから」
「勘弁して下さいよ」
帝都に戻ったオレを待っていたのは法皇様と皇女殿下。そして、2人手作りのチーズケーキと戦争功績による陞爵の話だった。
「一応、まだ法衣貴族よ。領地賦与も陛下はされたいみたいだけど」
「私もですが、皇太子殿下に宰相閣下も貴方が嫌がるって」
「陞爵も嫌がるって思っては貰えなかったんですか?」
「その辺の大人の事情は分かってもらえるかなぁって」
皇女殿下、絶対面白がってるよね。くっそー、こうなったらやけ食い。
大好物のチーズケーキ、ホール食いだ!
「そんなに食べてると、後で婚約者も持って来るって言ってたわよ」
「アイツのは別腹ですから」
「まぁ!ご馳走様❤︎」
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「そんな無理に食べなくても…」
「(ゲプ)いや、カミーユのは幾らでも入るから。何せ1番美味いし(ゲフゥ)」
気持ちはとても嬉しい。
でも、流石にバレバレだよ、ロディ。
見た目にも、ちょっと膨らんだお腹に苦笑しつつ、渾身の快作とも言えるチーズケーキを食べて貰った私は、今、至福の一時を過ごしてる。
「ふぅ~、食った、食った」
あらら。流石に食い倒れかな?
「カミーユ、ね、膝貸してよ」
え?珍しく甘えてきた?
赤面しつつ、ソファの、彼の横に座るとロディが膝に乗っかってきた。
「あーあ、陞爵か。子爵なんて柄じゃないのに」
「あら、法皇様は伯爵にされたいんじゃなかったの?でも、そうなると正室は准男爵家以上じゃないと格が合わなくなるわ。その時は側室でおいてもらえる?」
「カミーユ以外に娶る気は無いよ」
「嬉しいけど、それも大人の、貴族の事情よ、ロディ…きゃっ」
起き上がったロディに押し倒されてしまう。
「そんな事情はいらないよ。この我儘は通させて貰うから」
「…うん、ありがとう、ロディ」
ホント、幸せだよ、私。
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