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10.ともに、生きる未来
巨人
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夜の闇にまぎれて、モルドの配下の者達が、皇都で暗躍し始めました。
「くくく、発火」
皇都の守りを固める魔導具の封印。
微妙に崩す形で、封印が焼かれていきました。
「闇の眷属よ、この隙間を巧く使え。皇都に混乱を」
ちょっとした隙間のはずなのに、魔の者には充分な大きさでした。少しずつ溢れてきた魔素と言われる闇の眷属が生きる世界を作る物。闇の眷属が出てきやすい状況になりつつあったのです。
この異変に、真っ先に気付いたのは教会。
その対応は流石でした。直ぐに王宮に連絡。封印の再構築を計りました。
「封印されるのは面倒。させん!」
「な? 賊徒共め」
そこへ近衛騎士も到着し、逮捕も時間の問題と思われたその時、
「我が死を糧に! 皇都に混乱を」
モルドの配下の者達は、一斉に自害を図ったのです。
「な? し、しまった!」
彼らの死を以て儀式は完了しました。
ウゥオオオオオオオ!
響く叫び声!
破られた封印から魔素が吹き出し、現れたのは『死の巨人』と呼ばれる闇の眷属。魔素とともに、撒き散らされる死の粉が、人々を眠るように死に誘ったのです。
「いかん! 下がって!」
神官達が神聖魔法を唱えます。
「ホーリー」
数人の神官に唱えられる『ホーリー』。闇の眷属である以上神聖魔法は弱点であるはずでした。
ウゥオオオオオオオ!
「な? き、効いてないのか? 馬鹿な!」
巨人特有の呪文無効化能力。確かに百%ではないのですが、魔法防御が高い為に打ち破る魔力が必要となるのです。
「ホーリーを唱え続けるしかない。百%の無効化などないのだ!」
「ですが、ホーリーは使用魔力が高いです。何度も唱えられる魔法ではありません」
使用魔力 九十のホーリー。普通の平均魔力が三百弱。三回唱えたら終わりです。
「客人に頼るのは心苦しいが、…『光神竜姫』様のお力添えを頼めないか、王宮に連絡せよ」
私達が聞かされたのは、結構経ってからでした。国賓の私達に、避難指示なら兎も角、援軍要請は本当に辛かったのでしょう。
「リスティア、君ならホーリーは何回撃てる?」
「う~ん、一杯です。多分かなり連発できると思います」
あ、回りの目がテンになってる。
「その、リスティア様、具体的には?」
王宮の神官長の、真剣な問い。
「すみません、計算が……。あの、私の魔力、今、…十三万ちょっとなんです」
「は?」
あ、回りが固まった!
「そうか、君のステータスは人外だったね」
あうぅ、婚約者に言われるの、傷付きます。
ふぇ? また抱き締めてくる。
「言い方悪かったね、ごめん」
「もう、みんな見てます。そもそもルーク様? 抱き締めたら万事O.K.って思ってません?」
回りの目が? ちょっと呆られてる?
我に返った神官長が、
「じ、十三万?ですか?」
「計る魔導具ないのですが、『光神銀竜ゼルメイド』様から聞いたので間違いないと思います」
敢えて言います。人間の上限は九九九です。で、魔力の平均三百弱。お母様も八百ちょっとなんです。うん、これも結構人外だよね? 私が言うな?
「でもホーリーじゃなくて、別のを使います」
「は? 別のをと言われると?」
「竜語魔法は無効化されませんから」
ドラゴンそのものは、結構無効化能力を持っています。眠りやマヒ、呪いはかかりません。ならばこそ、ドラゴンは無効化されない攻撃能力を持っています。
「ちょっと威力が強いんですけど…。街中で使うの、不味いかもしれませんが?」
「構いません。壊れた街並みは直せますが、人の被害は。避難は完了しています」
「わかりました。では、ルーク様、行ってきます」
王宮のテラスから、竜変身して飛び立ちます。
ウゥオオオオオオオ!
街並みを破壊する『死の巨人』。その上空に来ました。
「『光神竜姫』様!」
「私が攻撃します。皆さん下がってください」
「あ、し、しかし!」
「威力大きいんです。お願いします。皆さん下がってください」
神官や近衛騎士達が下がります。上空真っ正面に位置して、呪文の詠唱に入ります。
ウゥオオオオオオオ!
死の粉を吐き出す巨人!
「ウィンド・シールド・ストリーム」
風属性竜語魔法Lv3。ブレスを防ぐシールドですが、気流に乗せて任意に返せる魔法。死の粉は、全て巨人に返りました。そのまま纏わりつかせてから、
「真なる炎で全てを焼き尽くす!『ドラゴン・ブレス』」
死の粉ごと、『死の巨人』を一気に焼き払いました。灰も残りません。但し周辺も以下同文。
「凄い! 巨人が一瞬で燃え尽きた…」
「『光神竜姫』様、ばんざーい!」
「まだだ…、我が命を糧に、死の呪いを!!『光神竜姫リスティア』!」
モルドの配下が、自分の胸に短剣を突き立て、その血で呪いを完成させ、私に放ちました。
バチン!
「な……?」
「もう『光神銀竜ゼルメイド』様のステータスに近いのです。呪いはかかりません。無効化されます」
「我が命を使っても効かぬ…、お許しを…、モルド様」
「だから、命を使う必要はありません。『エブリィ・ヒール』」
モルドの配下を含め、全員の治療を行います。
「な? 儂の治療まで…、何故?」
「私、誰も死んでほしくありません。言いましたよ? 命を使う必要はありませんって」
呆然とするモルドの配下を、近衛騎士達が逮捕しました。そのまま連行して行きます。
「生きて償ってください。必ずやり直せます」
甘いのは判ってます。でも、変わらない。信じたい。
モルドの配下の者が連行されていくのを見送って、私は王宮に帰りました。
「お帰り、リスティア」
「ただいまです。ルーク様」
「う~ん、ルーク? そっちも充分規格外になってないか? その辺のお使いの帰りにしか見えないぞ?」
ロディマス殿下のツッコミ、御約束になってきたなぁ。
『光神竜姫』の大活躍。またまた世界中を駆け巡る大ニュースとなりました。
「くくく、発火」
皇都の守りを固める魔導具の封印。
微妙に崩す形で、封印が焼かれていきました。
「闇の眷属よ、この隙間を巧く使え。皇都に混乱を」
ちょっとした隙間のはずなのに、魔の者には充分な大きさでした。少しずつ溢れてきた魔素と言われる闇の眷属が生きる世界を作る物。闇の眷属が出てきやすい状況になりつつあったのです。
この異変に、真っ先に気付いたのは教会。
その対応は流石でした。直ぐに王宮に連絡。封印の再構築を計りました。
「封印されるのは面倒。させん!」
「な? 賊徒共め」
そこへ近衛騎士も到着し、逮捕も時間の問題と思われたその時、
「我が死を糧に! 皇都に混乱を」
モルドの配下の者達は、一斉に自害を図ったのです。
「な? し、しまった!」
彼らの死を以て儀式は完了しました。
ウゥオオオオオオオ!
響く叫び声!
破られた封印から魔素が吹き出し、現れたのは『死の巨人』と呼ばれる闇の眷属。魔素とともに、撒き散らされる死の粉が、人々を眠るように死に誘ったのです。
「いかん! 下がって!」
神官達が神聖魔法を唱えます。
「ホーリー」
数人の神官に唱えられる『ホーリー』。闇の眷属である以上神聖魔法は弱点であるはずでした。
ウゥオオオオオオオ!
「な? き、効いてないのか? 馬鹿な!」
巨人特有の呪文無効化能力。確かに百%ではないのですが、魔法防御が高い為に打ち破る魔力が必要となるのです。
「ホーリーを唱え続けるしかない。百%の無効化などないのだ!」
「ですが、ホーリーは使用魔力が高いです。何度も唱えられる魔法ではありません」
使用魔力 九十のホーリー。普通の平均魔力が三百弱。三回唱えたら終わりです。
「客人に頼るのは心苦しいが、…『光神竜姫』様のお力添えを頼めないか、王宮に連絡せよ」
私達が聞かされたのは、結構経ってからでした。国賓の私達に、避難指示なら兎も角、援軍要請は本当に辛かったのでしょう。
「リスティア、君ならホーリーは何回撃てる?」
「う~ん、一杯です。多分かなり連発できると思います」
あ、回りの目がテンになってる。
「その、リスティア様、具体的には?」
王宮の神官長の、真剣な問い。
「すみません、計算が……。あの、私の魔力、今、…十三万ちょっとなんです」
「は?」
あ、回りが固まった!
「そうか、君のステータスは人外だったね」
あうぅ、婚約者に言われるの、傷付きます。
ふぇ? また抱き締めてくる。
「言い方悪かったね、ごめん」
「もう、みんな見てます。そもそもルーク様? 抱き締めたら万事O.K.って思ってません?」
回りの目が? ちょっと呆られてる?
我に返った神官長が、
「じ、十三万?ですか?」
「計る魔導具ないのですが、『光神銀竜ゼルメイド』様から聞いたので間違いないと思います」
敢えて言います。人間の上限は九九九です。で、魔力の平均三百弱。お母様も八百ちょっとなんです。うん、これも結構人外だよね? 私が言うな?
「でもホーリーじゃなくて、別のを使います」
「は? 別のをと言われると?」
「竜語魔法は無効化されませんから」
ドラゴンそのものは、結構無効化能力を持っています。眠りやマヒ、呪いはかかりません。ならばこそ、ドラゴンは無効化されない攻撃能力を持っています。
「ちょっと威力が強いんですけど…。街中で使うの、不味いかもしれませんが?」
「構いません。壊れた街並みは直せますが、人の被害は。避難は完了しています」
「わかりました。では、ルーク様、行ってきます」
王宮のテラスから、竜変身して飛び立ちます。
ウゥオオオオオオオ!
街並みを破壊する『死の巨人』。その上空に来ました。
「『光神竜姫』様!」
「私が攻撃します。皆さん下がってください」
「あ、し、しかし!」
「威力大きいんです。お願いします。皆さん下がってください」
神官や近衛騎士達が下がります。上空真っ正面に位置して、呪文の詠唱に入ります。
ウゥオオオオオオオ!
死の粉を吐き出す巨人!
「ウィンド・シールド・ストリーム」
風属性竜語魔法Lv3。ブレスを防ぐシールドですが、気流に乗せて任意に返せる魔法。死の粉は、全て巨人に返りました。そのまま纏わりつかせてから、
「真なる炎で全てを焼き尽くす!『ドラゴン・ブレス』」
死の粉ごと、『死の巨人』を一気に焼き払いました。灰も残りません。但し周辺も以下同文。
「凄い! 巨人が一瞬で燃え尽きた…」
「『光神竜姫』様、ばんざーい!」
「まだだ…、我が命を糧に、死の呪いを!!『光神竜姫リスティア』!」
モルドの配下が、自分の胸に短剣を突き立て、その血で呪いを完成させ、私に放ちました。
バチン!
「な……?」
「もう『光神銀竜ゼルメイド』様のステータスに近いのです。呪いはかかりません。無効化されます」
「我が命を使っても効かぬ…、お許しを…、モルド様」
「だから、命を使う必要はありません。『エブリィ・ヒール』」
モルドの配下を含め、全員の治療を行います。
「な? 儂の治療まで…、何故?」
「私、誰も死んでほしくありません。言いましたよ? 命を使う必要はありませんって」
呆然とするモルドの配下を、近衛騎士達が逮捕しました。そのまま連行して行きます。
「生きて償ってください。必ずやり直せます」
甘いのは判ってます。でも、変わらない。信じたい。
モルドの配下の者が連行されていくのを見送って、私は王宮に帰りました。
「お帰り、リスティア」
「ただいまです。ルーク様」
「う~ん、ルーク? そっちも充分規格外になってないか? その辺のお使いの帰りにしか見えないぞ?」
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