27 / 90
5.白き聖女の伝説
祝福
しおりを挟む
『ルーク王太子殿下、聖女リスティア嬢とご婚約』
謁見の後、すぐ王宮発表がありました。
って配布羊皮紙が出来てるの、何故? 陛下?
あ、カイルとチェレンも褒美貰ったんです。公爵家を通してという形で。関係ない、かわりないって言いたいけど、現状二人は私の付き家臣扱いなので。
謁見が終わり謁見の間から出てきた時、私、まだぼーっとしてて。二人に祝福されて何か赤くなってしまいました。だって殿下と婚約だよ?私なんかでいいのかな?
「父上もだけど、何より私が望んだのだ。その、無理強いしてしまったかもしれないけど」
え?殿下?ここ控えの間ですよ?
「いえ!あの!無理強いなんて、そんなことないです」
あ、殿下?ホッとしてる?
「殿下を嫌いな女性なんてこの国にはおりません。私も殿下に憧れお慕いする乙女の一人です。公爵令嬢らしくはありませんけど」
ちょ?そこ!何頷いてるの?
あれ?殿下も納得してるし?
「そうだね。でもそれがリスティア嬢であり私の好きな女性なんだ。これからもよろしく」
「はい、王太子殿下」
「うん!そこは名前で呼んで欲しいな。ダメかい?」
うわぁ、赤くなっちゃう。え?名前?あ、あの。がんばれ、私!
「はい、ルーク様」
殿下、笑顔素敵です。可愛いって言ったら不敬罪かな?
「じゃ、また学校で」
「はい、ルーク様」
とにかく謁見は終わりました。日常に戻ります。
「お嬢!無理‼︎」
「公爵令嬢+王太子妃。何やるにしてもこれまで以上に『規格外』言われると思います」
言うの、ほとんどチェレンだよ?
王宮を出てびっくり?
街はお祭り騒ぎです。何か街中から祝福されているようです。えへへ、ありがとうございます。
別宅に戻り学校の制服に着替えます。流石に王宮へは公爵令嬢らしき白を基調としたドレス。カイルとチェレンは、黒いタキシード姿でした。
で、昼から登校。馬車を用意してたら王族の馬車が内に来ました。あれ?殿下?
「別々に行ったら多分一人で取り囲まれると思ったのでね。一緒に行った方がお互い良さそうな気がするんだ」
「お心遣い感謝致します、でん…、ルーク様」
「ハハハ、言い難いかな?うん!まぁ、慣れてくれるとうれしいよ」
「はい、ルーク様」
「あんな女の子らしいお嬢!初めて見た」
「カイル?私、雷撃魔法覚えたんだからね。わかってる? 火、水、風属性複合型魔法Lv3だよ?」
「だよ?じゃなくて。俺死ぬから」
もちろん学校もお祭り騒ぎ、祝福ムード一色です。
私達、一緒に登校して来たので騒ぎは一段と大きくなりました。
「殿下!おめでとうございます」
「リスティア様、おめでとうございます」
ホント、一人で囲まれてたら大変でした。感謝します、ルーク様。
あ、ローラ?それと、シャーロット?
「「殿下、リスティア様、ご婚約おめでとうございます」」
「「ありがとう」ございます」
「リスティア様が同じ立場になられたこと、本当にうれしいですわ」
「シャーロット様、色々教えてくださいませ」
許婚者持ちって何かと制約と世間の目があるのです。
その日は授業になりませんでした。
先生方までお祭り騒ぎってどうなの?
秘かな、ある場所から私達を見る者がいました。
例の黒いローブの男。
「まさか神聖魔法を使えるとは。女神の代理とでもいうのか? リスティア=ミリュー! くくく、けけけけけけけけけけ!次はこうはいきませんよ」
「次は?」
「妹だけが脚光を浴びる。兄はどんな心境かな?くくく、けけけけけけけけけけ!」
お兄様に魔の手が伸びようとしていました。
謁見の後、すぐ王宮発表がありました。
って配布羊皮紙が出来てるの、何故? 陛下?
あ、カイルとチェレンも褒美貰ったんです。公爵家を通してという形で。関係ない、かわりないって言いたいけど、現状二人は私の付き家臣扱いなので。
謁見が終わり謁見の間から出てきた時、私、まだぼーっとしてて。二人に祝福されて何か赤くなってしまいました。だって殿下と婚約だよ?私なんかでいいのかな?
「父上もだけど、何より私が望んだのだ。その、無理強いしてしまったかもしれないけど」
え?殿下?ここ控えの間ですよ?
「いえ!あの!無理強いなんて、そんなことないです」
あ、殿下?ホッとしてる?
「殿下を嫌いな女性なんてこの国にはおりません。私も殿下に憧れお慕いする乙女の一人です。公爵令嬢らしくはありませんけど」
ちょ?そこ!何頷いてるの?
あれ?殿下も納得してるし?
「そうだね。でもそれがリスティア嬢であり私の好きな女性なんだ。これからもよろしく」
「はい、王太子殿下」
「うん!そこは名前で呼んで欲しいな。ダメかい?」
うわぁ、赤くなっちゃう。え?名前?あ、あの。がんばれ、私!
「はい、ルーク様」
殿下、笑顔素敵です。可愛いって言ったら不敬罪かな?
「じゃ、また学校で」
「はい、ルーク様」
とにかく謁見は終わりました。日常に戻ります。
「お嬢!無理‼︎」
「公爵令嬢+王太子妃。何やるにしてもこれまで以上に『規格外』言われると思います」
言うの、ほとんどチェレンだよ?
王宮を出てびっくり?
街はお祭り騒ぎです。何か街中から祝福されているようです。えへへ、ありがとうございます。
別宅に戻り学校の制服に着替えます。流石に王宮へは公爵令嬢らしき白を基調としたドレス。カイルとチェレンは、黒いタキシード姿でした。
で、昼から登校。馬車を用意してたら王族の馬車が内に来ました。あれ?殿下?
「別々に行ったら多分一人で取り囲まれると思ったのでね。一緒に行った方がお互い良さそうな気がするんだ」
「お心遣い感謝致します、でん…、ルーク様」
「ハハハ、言い難いかな?うん!まぁ、慣れてくれるとうれしいよ」
「はい、ルーク様」
「あんな女の子らしいお嬢!初めて見た」
「カイル?私、雷撃魔法覚えたんだからね。わかってる? 火、水、風属性複合型魔法Lv3だよ?」
「だよ?じゃなくて。俺死ぬから」
もちろん学校もお祭り騒ぎ、祝福ムード一色です。
私達、一緒に登校して来たので騒ぎは一段と大きくなりました。
「殿下!おめでとうございます」
「リスティア様、おめでとうございます」
ホント、一人で囲まれてたら大変でした。感謝します、ルーク様。
あ、ローラ?それと、シャーロット?
「「殿下、リスティア様、ご婚約おめでとうございます」」
「「ありがとう」ございます」
「リスティア様が同じ立場になられたこと、本当にうれしいですわ」
「シャーロット様、色々教えてくださいませ」
許婚者持ちって何かと制約と世間の目があるのです。
その日は授業になりませんでした。
先生方までお祭り騒ぎってどうなの?
秘かな、ある場所から私達を見る者がいました。
例の黒いローブの男。
「まさか神聖魔法を使えるとは。女神の代理とでもいうのか? リスティア=ミリュー! くくく、けけけけけけけけけけ!次はこうはいきませんよ」
「次は?」
「妹だけが脚光を浴びる。兄はどんな心境かな?くくく、けけけけけけけけけけ!」
お兄様に魔の手が伸びようとしていました。
20
お気に入りに追加
1,984
あなたにおすすめの小説
【完結】神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅
散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー
2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。
人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。
主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる