【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです

幕間 Ⅲ

女神

 私はグランガイア。
 この世界を、女神として守り教え導く者です。

 七年前、一人の異世界の女性に世界を変える一石となってほしいと転生してもらいました。

 うん！予想以上の存在になってきた。

 「予想以上？あれだけの身体と能力を与えておいてですか？」

 あら？光神銀竜？どうしたの？
 私の友と言える古代神竜の一体。私の代行として神の裁きを行うこともある竜。

 「あの子ですよね、私の分身たる銀竜を一体化させたのは？」

 あぁ、そういえばそうでしたね。

 「人の身に何の冗談かと思いましたが、成る程。なかなか面白い事になってますね」

 軽く非難してません？私、女神ですよ？

 「いえいえ、面白いと言っているのです。女神グランガイア、私もこの子に実に興味が湧いてきました。フム。見守ってみましょう、リスティア=ミリュー。フフフ、このまま健やかに育ってください」

 フ～ン、あの光神銀竜が？人の子を見守る？
 本当にあの子面白いな！

 うん！我ながらいいことしたな！

 って、誰か突っ込んでください！

 応え、あるわけない。ま、いいか。

 リスティア！あなたは世界を変える一石。
 このまま健やかに穏やかに。あなたはあなたのままで。