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{第七十五話} ドッグタグ
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おじさんが「連絡しておく」といっていたが、おじさんが連絡したところで何が変わるんだ?
そんな事を考えながら、少し待っていると裏から別のおねえさんが出てきた。
「こんにちわ、私はここも組合の組合長をしているシェリー・ストークスです。シェリーとお呼び下さい。京一さんから用件は聞きましたので、今回は特別にそちらの方を登録します」
そちらの方?隣を見ると姫様が立っていた。いつの間に?!
「お願いします」
「では、こちらを」
渡されたドッグタグはさっきの入り口のおじさんが持っていた銀色とは違い銅色だ。
「これでお二人とも正式に登録が出来ましたので、ダンジョンに関する説明をします。まずは、ドッグタグの色に関してですが、今の所は二十階層到達するごとに「金」「銀」「銅」とランクが上がっていきます。地下ダンジョンが攻略されていって階層が増えていけば、三十階ごとなどに増えていくかもしれませんが」
「なるほど、ちなみに何でドッグタグがあると到達した階層が分かるんだ?」
謎だよな、魔法か何かかな?
「まずは階層ごとの入り口に京一さんがゲートを設置してあります。そのゲートをドッグタグを持ってくぐるとドッグタグにその階に到達したことが記録されます」
普通に現代技術だったんだが?
「そのゲートは何回まで設置してあるんだ?」
「京一様が到達した四十九階層までです」
「ちなみに、このドッグタグを無くすと?」
「このドッグタグの裏にはシリアルコードが記載されていて、見つかった場合はそのシリアルコードから持ち主が特定出来ます。もちろん見つからなかった場合は再発行が可能です。再発行は登録よりお金が掛かるので無くさないようにしてください」
「登録する時にお金がかかるのか?」
聞いてないぞ?オレと姫様でいくらになるんだ?
「はい、登録する時に一万ギル。再発行は二万ギルが手数料として掛かります」
結構高いな、だもさっきの換金所の会話を聞くかぎり、一回ダンジョンに潜るだけで取り返せそうだ。
二万ギルをシェリーに渡そうとすると断られた。
「登録料は結構です」
「何故です?」
オレが質問したその瞬間、入り口の扉が勢い良く開いた。
そこには、おじさんがかっこつけて立っていた。
「何故かって?それはな、この組合は俺は経営しているからな!」
納得したわ、おじさんがゲートを設置したの事もそうだが登録する時に用紙と一緒にボールペンを渡された時も違和感があったんだよな。
おじさんが中に入ると近くに居た冒険者が挨拶している。
「久しぶりだな」
「おう、目標の二十五階は突破したのか?」
「キョウイチじゃないか!」
「何だお前か、嫁さんと仲直りしたのか?」
どうやらおじさんは、他の冒険者からずいぶんと慕われているようだ。
「どうしておじさんがここに?」
「面倒くさくて放置していたダンジョン攻略を再開しようと思ってな。あと、攻略した階層にゲートの設置。今日はしないと思うが」
尚更何をしに来たのか謎だが、おじさんの事だからくだらない理由があるに違いない。
例えば、オレが居るしちょうどいい久しぶりに冒険者組合に行くからかっこつけて登場したかったと言った所だろう。
そんなものさ、なにせおじさんだからな。
おじさんは「鉱山」と「郵便局」「冒険者組合」のトップとかイカれてるな。
オレの根拠の無い直感だと、おじさんがトップを勤める組織がまだある気がするな。
「そう言う事だから、昌は彼女を連れてダンジョンに潜って来い。俺はここで皆と飲んでるから!」
「はいはい、オレはダンジョンに潜ってくるよ」
他の冒険者達とビール片手にワイワイガヤガヤしているおじさんに手を振って、階段を下りた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
首から提げたドッグタグを入り口の男に見せ、入場料である五千ギルを渡しダンジョンの中へ。
ダンジョンと聞いたら崩れたレンガの壁や床がある所を進んでいくものだと思っていたが、ここは完全にザ・洞窟だ。
土や砂利、小石が見える床や壁が何処までも続き、いたるところに分かれ道があり地図がないと迷子になってもおかしくない。
コレは左側に松明を刺しながら進んでいかないと地上に帰れなくるやつですわ。
溶岩にダイブしないように気をつけないとな、全ロスはキツイしダイヤのフル装備を失う悲しみは計り知れないだろうし、そこにエンチャントしたピッケルやシャベルが含まれてた時は等分畑を耕して現実逃避するな。
そんなとあるゲームを連想させるような洞窟だった。
この洞窟は皆が攻略していったからか、壁には松明が刺されているお陰で最低限の明るさが保たれている。
洞窟の横幅は5m程度で、天井高まで7mと言ったところだろうか。
一階層だからか、結構歩き回ってるがモンスターと一匹も出会わない。
暇を持て余したオレは地面に転がっていた小石を蹴り飛ばした。
転がった小石は角から出てきた何者かに当たった。
その何者かがこちらに気づき、近づいてきた。
「すいません...はっ!?」
近づいてきた何者かは、身長がとても高く5m以上はあるだろう。
自身の身長はある大きな剣を引きずり、足にはひずめがあり、尻尾を生やし頭には角を二本生やしていた。
このあたりで分かる人には分かるだろう、オレの目の前に立っている何者かはミノタウロスだ。
鼻から白い煙を勢い良く噴射し、確実にオレに敵対している。
「コレはヤバいな...」
ミノタウロスが腕に力を入れたのが分かった。
さっきまで引きずっていた大剣を両手で持ち大きく振り上げた。
この状況で姫様第一と言う冷静な判断を出来たのは奇跡と言えるだろう。
急いでGOSをシールドでドーム状にオレ達を覆う様に展開した。
大きく振り下ろした大剣がGOSのシールドに当たり、金属音が当たりに響いた。
GOSにはキズ一つ付いていないが、ミノタウロスの方は手がしびれてたようだ。
鉄で鉄を思いっきり叩いたようなものだからな。
「ミイ!おじさんに連絡!」
「すいません、地下ダンジョンには電波が届かないんです」
ショップ街の時点でスマホの電波が弱くなってたから、この地下ダンジョンまでは届かないよな。
おじさんに連絡出来ないとなるとオレ一人でこの状況をどうにかしないといけないのか。
結構奥まで潜ったからすぐにはダンジョンから出ることは出来ないから、ここをオレ一人で抑えている間に姫様に逃げてもらうわけには行かない。
姫様一人ではモンスターに出会った時に守ることが出来ない、それにミイに護衛を任せるのは例えミニサイズから普通の子供サイズにしたとしても荷が重過ぎる。
ネラなら頼めたんだがな。
そんな事を考えながら、少し待っていると裏から別のおねえさんが出てきた。
「こんにちわ、私はここも組合の組合長をしているシェリー・ストークスです。シェリーとお呼び下さい。京一さんから用件は聞きましたので、今回は特別にそちらの方を登録します」
そちらの方?隣を見ると姫様が立っていた。いつの間に?!
「お願いします」
「では、こちらを」
渡されたドッグタグはさっきの入り口のおじさんが持っていた銀色とは違い銅色だ。
「これでお二人とも正式に登録が出来ましたので、ダンジョンに関する説明をします。まずは、ドッグタグの色に関してですが、今の所は二十階層到達するごとに「金」「銀」「銅」とランクが上がっていきます。地下ダンジョンが攻略されていって階層が増えていけば、三十階ごとなどに増えていくかもしれませんが」
「なるほど、ちなみに何でドッグタグがあると到達した階層が分かるんだ?」
謎だよな、魔法か何かかな?
「まずは階層ごとの入り口に京一さんがゲートを設置してあります。そのゲートをドッグタグを持ってくぐるとドッグタグにその階に到達したことが記録されます」
普通に現代技術だったんだが?
「そのゲートは何回まで設置してあるんだ?」
「京一様が到達した四十九階層までです」
「ちなみに、このドッグタグを無くすと?」
「このドッグタグの裏にはシリアルコードが記載されていて、見つかった場合はそのシリアルコードから持ち主が特定出来ます。もちろん見つからなかった場合は再発行が可能です。再発行は登録よりお金が掛かるので無くさないようにしてください」
「登録する時にお金がかかるのか?」
聞いてないぞ?オレと姫様でいくらになるんだ?
「はい、登録する時に一万ギル。再発行は二万ギルが手数料として掛かります」
結構高いな、だもさっきの換金所の会話を聞くかぎり、一回ダンジョンに潜るだけで取り返せそうだ。
二万ギルをシェリーに渡そうとすると断られた。
「登録料は結構です」
「何故です?」
オレが質問したその瞬間、入り口の扉が勢い良く開いた。
そこには、おじさんがかっこつけて立っていた。
「何故かって?それはな、この組合は俺は経営しているからな!」
納得したわ、おじさんがゲートを設置したの事もそうだが登録する時に用紙と一緒にボールペンを渡された時も違和感があったんだよな。
おじさんが中に入ると近くに居た冒険者が挨拶している。
「久しぶりだな」
「おう、目標の二十五階は突破したのか?」
「キョウイチじゃないか!」
「何だお前か、嫁さんと仲直りしたのか?」
どうやらおじさんは、他の冒険者からずいぶんと慕われているようだ。
「どうしておじさんがここに?」
「面倒くさくて放置していたダンジョン攻略を再開しようと思ってな。あと、攻略した階層にゲートの設置。今日はしないと思うが」
尚更何をしに来たのか謎だが、おじさんの事だからくだらない理由があるに違いない。
例えば、オレが居るしちょうどいい久しぶりに冒険者組合に行くからかっこつけて登場したかったと言った所だろう。
そんなものさ、なにせおじさんだからな。
おじさんは「鉱山」と「郵便局」「冒険者組合」のトップとかイカれてるな。
オレの根拠の無い直感だと、おじさんがトップを勤める組織がまだある気がするな。
「そう言う事だから、昌は彼女を連れてダンジョンに潜って来い。俺はここで皆と飲んでるから!」
「はいはい、オレはダンジョンに潜ってくるよ」
他の冒険者達とビール片手にワイワイガヤガヤしているおじさんに手を振って、階段を下りた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
首から提げたドッグタグを入り口の男に見せ、入場料である五千ギルを渡しダンジョンの中へ。
ダンジョンと聞いたら崩れたレンガの壁や床がある所を進んでいくものだと思っていたが、ここは完全にザ・洞窟だ。
土や砂利、小石が見える床や壁が何処までも続き、いたるところに分かれ道があり地図がないと迷子になってもおかしくない。
コレは左側に松明を刺しながら進んでいかないと地上に帰れなくるやつですわ。
溶岩にダイブしないように気をつけないとな、全ロスはキツイしダイヤのフル装備を失う悲しみは計り知れないだろうし、そこにエンチャントしたピッケルやシャベルが含まれてた時は等分畑を耕して現実逃避するな。
そんなとあるゲームを連想させるような洞窟だった。
この洞窟は皆が攻略していったからか、壁には松明が刺されているお陰で最低限の明るさが保たれている。
洞窟の横幅は5m程度で、天井高まで7mと言ったところだろうか。
一階層だからか、結構歩き回ってるがモンスターと一匹も出会わない。
暇を持て余したオレは地面に転がっていた小石を蹴り飛ばした。
転がった小石は角から出てきた何者かに当たった。
その何者かがこちらに気づき、近づいてきた。
「すいません...はっ!?」
近づいてきた何者かは、身長がとても高く5m以上はあるだろう。
自身の身長はある大きな剣を引きずり、足にはひずめがあり、尻尾を生やし頭には角を二本生やしていた。
このあたりで分かる人には分かるだろう、オレの目の前に立っている何者かはミノタウロスだ。
鼻から白い煙を勢い良く噴射し、確実にオレに敵対している。
「コレはヤバいな...」
ミノタウロスが腕に力を入れたのが分かった。
さっきまで引きずっていた大剣を両手で持ち大きく振り上げた。
この状況で姫様第一と言う冷静な判断を出来たのは奇跡と言えるだろう。
急いでGOSをシールドでドーム状にオレ達を覆う様に展開した。
大きく振り下ろした大剣がGOSのシールドに当たり、金属音が当たりに響いた。
GOSにはキズ一つ付いていないが、ミノタウロスの方は手がしびれてたようだ。
鉄で鉄を思いっきり叩いたようなものだからな。
「ミイ!おじさんに連絡!」
「すいません、地下ダンジョンには電波が届かないんです」
ショップ街の時点でスマホの電波が弱くなってたから、この地下ダンジョンまでは届かないよな。
おじさんに連絡出来ないとなるとオレ一人でこの状況をどうにかしないといけないのか。
結構奥まで潜ったからすぐにはダンジョンから出ることは出来ないから、ここをオレ一人で抑えている間に姫様に逃げてもらうわけには行かない。
姫様一人ではモンスターに出会った時に守ることが出来ない、それにミイに護衛を任せるのは例えミニサイズから普通の子供サイズにしたとしても荷が重過ぎる。
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