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本編
荷物と不審物
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ちょいと確認しよう。
別に大したことじゃない。ただの確認だ。
俺の記憶が正しければ、確か学校が一度終わって、春休みとかいうやや長めの休み始まり、俺とシエルが夏の時のようにアーネの家に厄介になる、ああそうだ思い出した。確かにそう言う話だった。
持ち物は前回と同じように必要最低限。というか元々大して荷物を持っていないから、少し大きめのバッグに俺とシエル二人分の荷物がぴったり収まったのもよく覚えている。隙間も一切なく綺麗に収まった荷物を見て、「これ出すの大変そうだよな」なんて思ってたのをよく覚えてますとも。えぇ。
それをアーネん家の特製馬車に積んで、今は丁度、前回も泊まった南の第一都市アークリームの同じ宿屋にいる訳だが。
あぁ、別にそれが問題なのではない。というか、かなり好調に来ていて、前来た時より幾分早く着いたぐらいだし。
とにかくそれで合ってるよな?別に変なことやったりしてないよな?
『まあ、俺が起きてる間に何かやった感じじゃなかったな。そもそもお前、なんだかんだ言って結局荷物は髪の中にしまってただろ』
知ってる。シャルに言われるまでもなく。だからこそ異常なわけなんだが。
うだうだとここまで言ってきたが、何を言いたいのかというと。
俺たちが宿屋に着いてから、荷物を何気なくベッドに投げた時のこと。中で物がズレる感覚がした。
ついさっきも言ったが、荷物は隙間もなくぴったりとバッグに収まっていた。ついでに言うと、中身はほとんど衣服。よっぽど隙間がなければそうズレるものでもない。
『一、誰か別のバッグを間違えて持ってきた。二、シエルかアーネあたりが何かの理由で荷物を抜いた。三、物好きなド変態がお前たちの荷物をごっそり盗んだ。どれが好みの答えだ?』
「個人的にゃ一だな。それが一番平和的に解決できる」
その場合、見知らぬどちら様の方も被害にあってるわけだが。
まぁでも、魔獣の皮をなめして作ったバッグなんて間違えて持ってく奴そうそういると思えないけどな。
アーネは別部屋、シエルはそっちの方に遊びに行ってるし……ふむ。
『開けるか?』
「じゃなきゃお話が進まないしな。それにこれが万が一、火薬をしこたま積んだ爆弾だったりそんな感じの危険物だったりするとまずいし」
『もうかなりぞんざいに扱ってるけど大丈夫か?ベッドにぶん投げてたけど』
「だったら爆弾のかわりにティーセットでも入ってる事を祈っとこう。それぐらいならここの宿屋の主人が困る程度で済む」
『いや、お前が片付けろよ』
「第一都市のゴミ処分の区別知らんから嫌。面倒だし」
なんて言いながら。
一応銀剣を構えながら、一気にバッグを開いた。
んで…まぁ。
結論から言うなら、どっちかってーと爆弾寄りのブツが入ってた。
別に大したことじゃない。ただの確認だ。
俺の記憶が正しければ、確か学校が一度終わって、春休みとかいうやや長めの休み始まり、俺とシエルが夏の時のようにアーネの家に厄介になる、ああそうだ思い出した。確かにそう言う話だった。
持ち物は前回と同じように必要最低限。というか元々大して荷物を持っていないから、少し大きめのバッグに俺とシエル二人分の荷物がぴったり収まったのもよく覚えている。隙間も一切なく綺麗に収まった荷物を見て、「これ出すの大変そうだよな」なんて思ってたのをよく覚えてますとも。えぇ。
それをアーネん家の特製馬車に積んで、今は丁度、前回も泊まった南の第一都市アークリームの同じ宿屋にいる訳だが。
あぁ、別にそれが問題なのではない。というか、かなり好調に来ていて、前来た時より幾分早く着いたぐらいだし。
とにかくそれで合ってるよな?別に変なことやったりしてないよな?
『まあ、俺が起きてる間に何かやった感じじゃなかったな。そもそもお前、なんだかんだ言って結局荷物は髪の中にしまってただろ』
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ついさっきも言ったが、荷物は隙間もなくぴったりとバッグに収まっていた。ついでに言うと、中身はほとんど衣服。よっぽど隙間がなければそうズレるものでもない。
『一、誰か別のバッグを間違えて持ってきた。二、シエルかアーネあたりが何かの理由で荷物を抜いた。三、物好きなド変態がお前たちの荷物をごっそり盗んだ。どれが好みの答えだ?』
「個人的にゃ一だな。それが一番平和的に解決できる」
その場合、見知らぬどちら様の方も被害にあってるわけだが。
まぁでも、魔獣の皮をなめして作ったバッグなんて間違えて持ってく奴そうそういると思えないけどな。
アーネは別部屋、シエルはそっちの方に遊びに行ってるし……ふむ。
『開けるか?』
「じゃなきゃお話が進まないしな。それにこれが万が一、火薬をしこたま積んだ爆弾だったりそんな感じの危険物だったりするとまずいし」
『もうかなりぞんざいに扱ってるけど大丈夫か?ベッドにぶん投げてたけど』
「だったら爆弾のかわりにティーセットでも入ってる事を祈っとこう。それぐらいならここの宿屋の主人が困る程度で済む」
『いや、お前が片付けろよ』
「第一都市のゴミ処分の区別知らんから嫌。面倒だし」
なんて言いながら。
一応銀剣を構えながら、一気にバッグを開いた。
んで…まぁ。
結論から言うなら、どっちかってーと爆弾寄りのブツが入ってた。
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