1 / 2,028
本編
初めましてと滑り込み
しおりを挟む
この世界では、生き物は、まず二種類に分けられる。一つ目は知性があるかどうか。あるならヒト種、ないなら動物。
自分の事を話すつもりなので、まぁ、動物はさておき、ヒト種について話してく。
そこからさらに分かれて、白い髪と浅黒い肌と赤い目がある場合は、妖魔族。
逆に、それ以外の髪色、肌色なら、おめでとう、純粋なヒト種だ。
…もっとも、肌色が浅黒いヒト種もいるし、髪が白いヒト種ももちろんいる。逆もまたしかり。例外もいるけれど、両方揃うヒト種は、妖魔族こと、通称、魔族に分類される。
自分の容姿は、尋常じゃなく長い白髪に黒い目、身長は平均的な男より少しばかり小さい程度だが、まぁ、本当に少しだけ。女としては大きいな、ぐらいで、肌は髪と同じで、だいぶん白い。
詰まるところ、普通のヒト種だ。
ちなみに服装は、王都についた時に買った適当な服と、その上から昔から愛用している、2回りほど大きいコートを着て、上からベルトを巻いてる。
このベルトってのは腰に巻くためのヤツじゃなくて、武器を吊るすための物だ。
そして、今向かっているのは、ヒト種の都からだいぶん、いや、僻地と言ってもいいほど離れた『学校』に向かっている。
向かっているというか…追い立てられているというか…。
端的に言うと、入学試験だ。
内容は、『馬鹿みたいに離れた王都から、早いモン勝ちで学校についたヤツが入学!あ、あと、定員は30人だから!』とのこと。ちなみにこれ、試験官(?)のセリフそのまま。
嘘誇張盛り抜きで、丸3日かかったし。許すまじあの試験官…!『食料とか武器とか、全部今から買いに行くとかナシだから!』とか言われて、食べるモンまったくなかった自分は動物を狩って食べてたけど、その間にほかの受験者がどんどん抜いてくから焦るし、自分の武器は他人より何倍もデカイ!拷問かと思った…。
自分の受験番号が、485で、後ろにズラッとまだいたから、倍率がおかしい数字だよな…。
そろそろどんな学校か説明した方がいいかな?
『聖女直属英雄育成学校』
つまり、聖女様を守る英雄を育てる学校だ。まんまだな。
とか何とか解説してる間に学校が見えてきた。アレだよな?アレじゃない訳ないな。
何も無いド田舎にひたすらデカイ校舎とか、見れば一発でわかるわ。
校門の前には…あ、あのクソ試験官!一発殴りたいが、我慢して、ゴールするか!
「「ゴール!」」
「痛ったァ!」
んん?今なんか右手がどこかの試験官の顔面に突き刺さった気がしないでもなかったが、まぁ気にすることないか!
それより問題は…
「やった!入学できた!?何位?30位!?ぎりぎりじゃない!」
とか隣でほざいてるこの女の方。
「ん?アンタ誰?あ、もしかして、31位の方ですかー?ごめんなさいねぇ、私の方が早くって!」
おい、今なんていいやがった?
自分の事を話すつもりなので、まぁ、動物はさておき、ヒト種について話してく。
そこからさらに分かれて、白い髪と浅黒い肌と赤い目がある場合は、妖魔族。
逆に、それ以外の髪色、肌色なら、おめでとう、純粋なヒト種だ。
…もっとも、肌色が浅黒いヒト種もいるし、髪が白いヒト種ももちろんいる。逆もまたしかり。例外もいるけれど、両方揃うヒト種は、妖魔族こと、通称、魔族に分類される。
自分の容姿は、尋常じゃなく長い白髪に黒い目、身長は平均的な男より少しばかり小さい程度だが、まぁ、本当に少しだけ。女としては大きいな、ぐらいで、肌は髪と同じで、だいぶん白い。
詰まるところ、普通のヒト種だ。
ちなみに服装は、王都についた時に買った適当な服と、その上から昔から愛用している、2回りほど大きいコートを着て、上からベルトを巻いてる。
このベルトってのは腰に巻くためのヤツじゃなくて、武器を吊るすための物だ。
そして、今向かっているのは、ヒト種の都からだいぶん、いや、僻地と言ってもいいほど離れた『学校』に向かっている。
向かっているというか…追い立てられているというか…。
端的に言うと、入学試験だ。
内容は、『馬鹿みたいに離れた王都から、早いモン勝ちで学校についたヤツが入学!あ、あと、定員は30人だから!』とのこと。ちなみにこれ、試験官(?)のセリフそのまま。
嘘誇張盛り抜きで、丸3日かかったし。許すまじあの試験官…!『食料とか武器とか、全部今から買いに行くとかナシだから!』とか言われて、食べるモンまったくなかった自分は動物を狩って食べてたけど、その間にほかの受験者がどんどん抜いてくから焦るし、自分の武器は他人より何倍もデカイ!拷問かと思った…。
自分の受験番号が、485で、後ろにズラッとまだいたから、倍率がおかしい数字だよな…。
そろそろどんな学校か説明した方がいいかな?
『聖女直属英雄育成学校』
つまり、聖女様を守る英雄を育てる学校だ。まんまだな。
とか何とか解説してる間に学校が見えてきた。アレだよな?アレじゃない訳ないな。
何も無いド田舎にひたすらデカイ校舎とか、見れば一発でわかるわ。
校門の前には…あ、あのクソ試験官!一発殴りたいが、我慢して、ゴールするか!
「「ゴール!」」
「痛ったァ!」
んん?今なんか右手がどこかの試験官の顔面に突き刺さった気がしないでもなかったが、まぁ気にすることないか!
それより問題は…
「やった!入学できた!?何位?30位!?ぎりぎりじゃない!」
とか隣でほざいてるこの女の方。
「ん?アンタ誰?あ、もしかして、31位の方ですかー?ごめんなさいねぇ、私の方が早くって!」
おい、今なんていいやがった?
0
お気に入りに追加
232
あなたにおすすめの小説
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
カードで戦うダンジョン配信者、社長令嬢と出会う。〜どんなダンジョンでもクリアする天才配信者の無双ストーリー〜
ニゲル
ファンタジー
ダンジョン配信×変身ヒーロー×学園ラブコメで送る物語!
低身長であることにコンプレックスを抱える少年寄元生人はヒーローに憧れていた。
ダンジョン配信というコンテンツで活躍しながら人気を得て、みんなのヒーローになるべく日々配信をする。
そんな中でダンジョンオブザーバー、通称DOという正義の組織に所属してダンジョンから現れる異形の怪物サタンを倒すことを任せられる。
そこで社長令嬢である峰山寧々と出会い、共に学園に通いたくさんの時間を共にしていくこととなる。
数多の欲望が渦巻きその中でヒーローなるべく、主人公生人の戦いは幕を開け始める……!!
もう一度あなたに逢いたくて〜こぼれ落ちた運命を再び拾うまで〜
雪野 結莉
恋愛
魔物を倒す英雄となる運命を背負って生まれた侯爵家嫡男ルーク。
しかし、赤ん坊の時に魔獣に襲われ、顔に酷い傷を持ってしまう。
英雄の婚約者には、必ず光の魔力を持つものが求められる。そして選ばれたのは子爵家次女ジーナだった。
顔に残る傷のため、酷く冷遇された幼少期を過ごすルークに差し込んだ一筋の光がジーナなのだ。
ジーナを誰よりも大切にしてきたルークだったが、ジーナとの婚約を邪魔するものの手によって、ジーナは殺されてしまう。
誰よりも強く誰よりも心に傷を持つルークのことが死してなお気になるジーナ。
ルークに会いたくて会いたくて。
その願いは。。。。。
とても長いお話ですが、1話1話は1500文字前後で軽く読める……はず!です。
他サイト様でも公開中ですが、アルファポリス様が一番早い更新です。
本編完結しました!
ペット(老猫)と異世界転生
童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。
最弱ステータスのこの俺が、こんなに強いわけがない。
さこゼロ
ファンタジー
俺のステータスがこんなに強いわけがない。
大型モンスターがワンパン一発なのも、
魔法の威力が意味不明なのも、
全部、幼なじみが見つけてくれたチートアイテムがあるからなんだ!
だから…
俺のステータスがこんなに強いわけがないっ!
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
ボッチ英雄譚
3匹の子猫
ファンタジー
辺境の村で生まれ育ったロンは15才の成人の儀で「ボッチ」という聞いたこともないジョブを神様から授けられました。
ボッチのジョブはメリットも大きいですが、デメリットも大きかったのです。
彼には3人の幼馴染みと共に冒険者になるという約束がありましたが、ボッチの特性上、共にパーティーを組むことが難しそうです。彼は選択しました。
王都でソロ冒険者になることを!!
この物語はトラブルに巻き込まれやすい体質の少年ロンが、それらを乗り越え、いつの日か英雄と呼ばれるようになるまでを描いた物語です。
ロンの活躍を応援していきましょう!!
どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
ダメ人間共同体
ファンタジー
第三部 今最後の戦いが始る!!・・・・と思う。 すべてのなぞが解決される・・・・・と思う。 碧たちは現代に帰ることが出来るのか? 茜は碧に会うことが出来るのか? 適当な物語の最終章が今始る。
第二部完結 お兄ちゃんが異世界転移へ巻き込まれてしまった!! なら、私が助けに行くしか無いじゃ無い!! 女神様にお願いして究極の力を手に入れた妹の雑な英雄譚。今ここに始る。
第一部完結 修学旅行中、事故に合ったところを女神様に救われクラスメイトと異世界へ転移することになった。優しい女神様は俺たちにチート?を授けてくれた。ある者は職業を選択。ある者はアイテムを選択。俺が選んだのは『とても便利なキッチンセット【オマケ付き】』 魔王やモンスター、悪人のいる異世界で生き残ることは出来るのか?現代に戻ることは出来るのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる