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本編
申請と他クラス
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混乱の真っ只中の会議室の中、俺は生徒会の一人から貰ったリストをもう一度眺める。
一年新クラス、喫茶店。
一年旧クラス、モンスターハウス。
二年新クラス、アトラクションハウス。
二年旧クラス、演劇。
三年新旧合同クラス、バトルロワイヤル。
ちなみに、三年が合同クラスとなっているのは、単純に人数の関係。
この学校、上の学年に行けば行くほど人数が少ないという、中々珍しい形なので、三年生が非常に少ない。
そのため、合同クラスにしないと数が足りないのだ。
「…そういや先輩方よ、このモンスターハウスってのは何だ?」
ふと気になり、思ったことを口にしてみる。
それに返してくれたのは、目の前の《逆鱗》と《雷光》のガチンコに若干引いた感じの《不動荒野》。
「えっとねー」「ようは疑似体験?」
「んあ?何の?」
「一年旧クラスの」「メンバーが」「モンスター…」「つまりは魔獣の格好をして」「お客に」「おもちゃの武器を渡して」「魔獣を倒して「スコアを競うアトラクションだよ」」
「ふーむ、そりゃ面白そうだな…」
そういった遊びとして魔獣を倒すのもまた爽快感がありそうだし、競うっていうアイディアも良さそうだ……ん、アトラクション?
「なぁなぁ、そうしたら二年新クラスのアトラクションハウスと被らないのか?」
名前だけ見ると、かなり被るのだが…。
「あっちはー」「射的とか」「ストラックアウトとか」「あんまり大きくないアトラクションを「沢山扱ってるの」」
「…しゃてき?」
「銃」
その単語に、一瞬冷や汗が出そうになったが、気づかれなかったようだ。《不動荒野》はそのまま説明を続ける。
「って」「知ってる?」「それの」「壊れたものを」「おもちゃにして」「的を撃つ」「遊び「って言ったら分かるかな?」」
「あぁうん、なるほど…ちなみに、その壊れた銃って直さないのな」
「直さないんじゃなくってー」「直せないの」「銃は全部「過去の過ぎた代物だから」」
「…オーパーツ?」
ナニソレ。
しかし、その声は《不動荒野》には聞こえなかったらしい。
《逆鱗》に呼ばれ、嫌々ながらすっ飛んでいく二人に哀れみの視線を送りつつ、再び手元のリストを眺める。
…ふーむ、同じアトラクションでも、枠が違えばオッケーなのか…?となると、二年旧クラスの演劇が喜劇物だとしたら、こちらが悲劇物にすれば解決…いや、無理があるか。
軽く壊れた《雷光》へ視線をやると、いつの間に抜いたのか、自慢の愛刀を片手に《逆鱗》と斬り合っていた。
もっとも、《逆鱗》はそれを容易く避けていたが。
《雷体化》をまだ使っていない辺り、ギリギリのところで理性が残っているのだろうか。
とにかく、あの壊れた《雷光》を直すため、出来るだけ演劇という枠…というかウィルが活躍できる形を残して……ん?
「なぁ、先輩方よ」
…呼びかけるが、俺の言葉は誰も聞いていないらしい。
いや、唯一《臨界点》がこちらを向いただろうか。フードがこちらを向いた。
…まぁいい。
「この二年旧クラスの演劇と違う演劇なら、通る可能性ってある?」
一年新クラス、喫茶店。
一年旧クラス、モンスターハウス。
二年新クラス、アトラクションハウス。
二年旧クラス、演劇。
三年新旧合同クラス、バトルロワイヤル。
ちなみに、三年が合同クラスとなっているのは、単純に人数の関係。
この学校、上の学年に行けば行くほど人数が少ないという、中々珍しい形なので、三年生が非常に少ない。
そのため、合同クラスにしないと数が足りないのだ。
「…そういや先輩方よ、このモンスターハウスってのは何だ?」
ふと気になり、思ったことを口にしてみる。
それに返してくれたのは、目の前の《逆鱗》と《雷光》のガチンコに若干引いた感じの《不動荒野》。
「えっとねー」「ようは疑似体験?」
「んあ?何の?」
「一年旧クラスの」「メンバーが」「モンスター…」「つまりは魔獣の格好をして」「お客に」「おもちゃの武器を渡して」「魔獣を倒して「スコアを競うアトラクションだよ」」
「ふーむ、そりゃ面白そうだな…」
そういった遊びとして魔獣を倒すのもまた爽快感がありそうだし、競うっていうアイディアも良さそうだ……ん、アトラクション?
「なぁなぁ、そうしたら二年新クラスのアトラクションハウスと被らないのか?」
名前だけ見ると、かなり被るのだが…。
「あっちはー」「射的とか」「ストラックアウトとか」「あんまり大きくないアトラクションを「沢山扱ってるの」」
「…しゃてき?」
「銃」
その単語に、一瞬冷や汗が出そうになったが、気づかれなかったようだ。《不動荒野》はそのまま説明を続ける。
「って」「知ってる?」「それの」「壊れたものを」「おもちゃにして」「的を撃つ」「遊び「って言ったら分かるかな?」」
「あぁうん、なるほど…ちなみに、その壊れた銃って直さないのな」
「直さないんじゃなくってー」「直せないの」「銃は全部「過去の過ぎた代物だから」」
「…オーパーツ?」
ナニソレ。
しかし、その声は《不動荒野》には聞こえなかったらしい。
《逆鱗》に呼ばれ、嫌々ながらすっ飛んでいく二人に哀れみの視線を送りつつ、再び手元のリストを眺める。
…ふーむ、同じアトラクションでも、枠が違えばオッケーなのか…?となると、二年旧クラスの演劇が喜劇物だとしたら、こちらが悲劇物にすれば解決…いや、無理があるか。
軽く壊れた《雷光》へ視線をやると、いつの間に抜いたのか、自慢の愛刀を片手に《逆鱗》と斬り合っていた。
もっとも、《逆鱗》はそれを容易く避けていたが。
《雷体化》をまだ使っていない辺り、ギリギリのところで理性が残っているのだろうか。
とにかく、あの壊れた《雷光》を直すため、出来るだけ演劇という枠…というかウィルが活躍できる形を残して……ん?
「なぁ、先輩方よ」
…呼びかけるが、俺の言葉は誰も聞いていないらしい。
いや、唯一《臨界点》がこちらを向いただろうか。フードがこちらを向いた。
…まぁいい。
「この二年旧クラスの演劇と違う演劇なら、通る可能性ってある?」
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