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本編
昏睡期間と次の行動
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驚愕の事実。
どうやら俺は、二週間もの間ぐっすりと眠りこけていたらしい。
その間、実はかなり危険な状態だった俺は教会から派遣されたかなり優秀な神官達(なんと三人も)が付きっきりで看病だの治療を施していたらしい。
ただ、俺の体質のせいで魔法が全く効かず、どうすればいいのかとオロオロしていたのが実態らしいが。
そして何とか容態が回復の兆しを見せたのが五日程前。しかしそこからいつ意識が戻るかは全く別の話だったらしく、丸一月しても意識が戻らなければ、聖女サマがお忍びでまた来て強引に起こす手筈となっていたらしい。
強引に…って一体どうやって起こすつもりだったんだろうな。
それはさておき。
で、夏季休暇終了間際になってそんなに眠りこけていれば、学校は当然始まる。
二人がいないのはそういう理由だ。
次、俺の身体の話。
と言うか、メイドさんの話もか。
どうも彼女、あの半魔人の神父に唆され、俺がアーネと聖女サマを手篭めにしていると言った内容を吹き込まれていたらしい。
それを信じ込んでしまった彼女が、その神父から渡された武器──そうそう、銃とか言うらしいな。
簡単に仕組みを言うなら、ナナキが使っていたような火薬の爆発力で小さな鉄の弾を発射するような物らしい。
ただ、貫通力は凄まじく、普通に骨とか砕きながら貫いてくるらしいが。
たしかに、身体をそれが貫通すれば、たとえ小さな弾であろうとも痛手を与えることが出来るだろう。手足を細剣が貫く様なものか。
と、ここでニケの言ってた弾丸がどんなものか理解した。
なるほど、たしかに似たようなものか。
あっちはただの破壊神だが。
それはさておき、そんなものが心臓や頭を貫通すれば当然即死である。
で、今回俺が撃ち込まれた場所は左の太ももに一発、右胸に二発、そして頭に一発ぶち込まれたらしい。
当てるのはなかなか難しいらしいのだが…よく当てれたな、メイドさん。
え?何で頭に骨を砕くような弾丸を受けてピンピンしているのかって?
いや、一応生死の狭間をさ迷っていたのだが…それはさておき。
理由は単純、俺の身体の中で最も頑丈なのは骨などではなく、髪だからだ。
過去に何度か触れているが、スキルによって、人が行う現象が普通では有り得ない形へと変貌することがある。
そんな作用で、俺の頭は常にフルフェイスよりも頑丈な髪によって守られているようなものなのだ。
いや、額だとか眉間に撃ち込まれてたら多分死んでたけどね。
話聞いた感じ、倒れた後、後頭部に叩き込まれたらしいし。
だが、弾丸は貫通しなかったものの、衝撃は充分すぎるほど貫通する。
そのせいで俺は頭に重傷を負い、昏睡していたのだ。
足や胸に残った弾丸は、既にアーネとシエルが協力して、学校へ行く前に摘出しており、ほぼほぼ処置は完璧なハズ…との事。
詳しい話は学校で二人から聞いてくればいいか。
で、しばらくは療養という名目で休んでいても構わない、という旨のメッセージが学校から来ているらしいのだが…。
「どうするかね?」
「んー…いや、これ以上寝てたら身体が腐っちまう。すぐ行くさ」
「…本当に大丈夫なのかい?」
「そんだけ寝てりゃ、筋肉が衰えてたり身体の感覚が鈍ってそうだし、そっちが心配だな。父親さん、学校にメッセージ飛ばしたら、片道どのぐらいかかる?」
「何…?ゼランバから聖学なら、長距離用メッセージになるから、三日だな」
「おっけい、それなら学校にメッセージを飛ばしといてくれ。内容は…そうだな」
アーネの父親は、快くそれを承諾してくれた。
さて、三日で身体を作り直すかね。
どうやら俺は、二週間もの間ぐっすりと眠りこけていたらしい。
その間、実はかなり危険な状態だった俺は教会から派遣されたかなり優秀な神官達(なんと三人も)が付きっきりで看病だの治療を施していたらしい。
ただ、俺の体質のせいで魔法が全く効かず、どうすればいいのかとオロオロしていたのが実態らしいが。
そして何とか容態が回復の兆しを見せたのが五日程前。しかしそこからいつ意識が戻るかは全く別の話だったらしく、丸一月しても意識が戻らなければ、聖女サマがお忍びでまた来て強引に起こす手筈となっていたらしい。
強引に…って一体どうやって起こすつもりだったんだろうな。
それはさておき。
で、夏季休暇終了間際になってそんなに眠りこけていれば、学校は当然始まる。
二人がいないのはそういう理由だ。
次、俺の身体の話。
と言うか、メイドさんの話もか。
どうも彼女、あの半魔人の神父に唆され、俺がアーネと聖女サマを手篭めにしていると言った内容を吹き込まれていたらしい。
それを信じ込んでしまった彼女が、その神父から渡された武器──そうそう、銃とか言うらしいな。
簡単に仕組みを言うなら、ナナキが使っていたような火薬の爆発力で小さな鉄の弾を発射するような物らしい。
ただ、貫通力は凄まじく、普通に骨とか砕きながら貫いてくるらしいが。
たしかに、身体をそれが貫通すれば、たとえ小さな弾であろうとも痛手を与えることが出来るだろう。手足を細剣が貫く様なものか。
と、ここでニケの言ってた弾丸がどんなものか理解した。
なるほど、たしかに似たようなものか。
あっちはただの破壊神だが。
それはさておき、そんなものが心臓や頭を貫通すれば当然即死である。
で、今回俺が撃ち込まれた場所は左の太ももに一発、右胸に二発、そして頭に一発ぶち込まれたらしい。
当てるのはなかなか難しいらしいのだが…よく当てれたな、メイドさん。
え?何で頭に骨を砕くような弾丸を受けてピンピンしているのかって?
いや、一応生死の狭間をさ迷っていたのだが…それはさておき。
理由は単純、俺の身体の中で最も頑丈なのは骨などではなく、髪だからだ。
過去に何度か触れているが、スキルによって、人が行う現象が普通では有り得ない形へと変貌することがある。
そんな作用で、俺の頭は常にフルフェイスよりも頑丈な髪によって守られているようなものなのだ。
いや、額だとか眉間に撃ち込まれてたら多分死んでたけどね。
話聞いた感じ、倒れた後、後頭部に叩き込まれたらしいし。
だが、弾丸は貫通しなかったものの、衝撃は充分すぎるほど貫通する。
そのせいで俺は頭に重傷を負い、昏睡していたのだ。
足や胸に残った弾丸は、既にアーネとシエルが協力して、学校へ行く前に摘出しており、ほぼほぼ処置は完璧なハズ…との事。
詳しい話は学校で二人から聞いてくればいいか。
で、しばらくは療養という名目で休んでいても構わない、という旨のメッセージが学校から来ているらしいのだが…。
「どうするかね?」
「んー…いや、これ以上寝てたら身体が腐っちまう。すぐ行くさ」
「…本当に大丈夫なのかい?」
「そんだけ寝てりゃ、筋肉が衰えてたり身体の感覚が鈍ってそうだし、そっちが心配だな。父親さん、学校にメッセージ飛ばしたら、片道どのぐらいかかる?」
「何…?ゼランバから聖学なら、長距離用メッセージになるから、三日だな」
「おっけい、それなら学校にメッセージを飛ばしといてくれ。内容は…そうだな」
アーネの父親は、快くそれを承諾してくれた。
さて、三日で身体を作り直すかね。
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