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本編
魔王と可能性
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「こんなモンか。どうだ」
「充分だ。これでいい」
ひとまず軽くヤツキの腕を直した。足りない素材は後で拾ったりして腕をいくつか作っておくか。三本ぐらいあれば年末までには充分だろう。
そしてまた、腕を直す間に察しのいいヤツキは大体の状況を把握し終えていた。
「しかしそうか。余程聖女の力が弱ってきているか…あるいは魔族がそろそろ仕掛けに入ったか」
「あぁ、それともう一つ報告だ《魔王》が覚醒の兆しにある」
「何?」
腕を装着していたヤツキがピタリと動きを止める。
「一応確認するが、お前《魔王》が何か覚えてるな?」
「あぁ。魔族の特殊な才能を持った奴が使える意思のある魔法だろ」
「簡単に言えばそうなるな。そしてこれまで、私の代になるまで過去一度も《魔王》の存在は示唆されていたが、確認はされてなかったって事も?」
「覚えてる。最低限尋常じゃない膨大な魔力と、それに耐えられる術者が必要って話も」
「ちゃんと覚えてるな。逆に言えば、少なくともその二つのうちどちらかを押さえておけば《魔王》は完成しない訳だが──」
ヤツキが付けようとした右腕を離し、しげしげと装着部分を見つめる。
「…付けようか?」
「大丈夫だ」
ナナキは元々義手義足を付けることを前提として作られたらしいが、ヤツキは生身運用の型。義肢を付けることに慣れていないのは当たり前か。
肩の器具を弄りながらヤツキが口を開く。
「話を戻す。お前の周りにはその器となる奴が一人居たな。まさかそいつが?」
「見てた奴曰く、自分から出ていったらしい。それとお前、これ見えるか?」
と言って右手首を見せる。
そこには黒い痣。よくよく見れば手首を握るようにぐるりと纏わりついている。
「いや何も。ただお前の素肌を見せられてるだけだが」
「やっぱ見えないか。どうも《魔王》にマーキングされてるらしい」
「魔法的な物か?」
「あぁ。生命力を吸われてるみたいでな。いつもなら極微量で、ぶっ倒れたりすると殺す気で吸ってくるらしい」
…ん?でもこの前の白虎との戦いの後、吸われていた感覚はなかったな。あれぐらいなら大丈夫なのか?
「条件には生命力もあるのか?」
「分からん。だが意志を持つ魔法なぞ普通は存在しない。有り得るのは神の力が介入している場合ぐらいだし、それだって相応の準備なり対価なりを払ってる」
「スキルなら?つか俺のマキナはどうなんだ?」
「あれらも厳密には違う。マキナもお前の言葉に対して回答を持ってくるだけの反応の塊。多少は学習して勝手に反応するかもしれんが、結果的には何も変わらん」
そうではなく、自身で思考し、間違った考えも思想も持ち、確固たる「我」が存在する魔法。
ヤツキはそう《魔王》の事を評した。
「当然そんなもの、魔法の一言で片付けられるレベルではない。神から寄越されたと言っても、ヒトだの魔族だのの身で使おうとすれば相当な対価が必要となるだろう。それこそ無尽蔵な魔力や、膨大な生命力、それに耐えられる器。なるほどそれも有り得るだろう」
「魔力、生命力、器…」
ボソリと反芻し、ふと思い出す。
《腐死者》のジェルジネンと、一年の時に同じ班だったリーザの一件。
長年生命力を吸われ続け、それでも抗い続けた少女。そして超級魔法によって俺があの魔族と初めて出会ったあの事件。
奴は何故生命力を集めていた?
名前が《腐死者》だから、生と死にまつわるエネルギーとして生命力を集めていたのは、何か自身の能力のために使うものだと勝手に思っていた。
シャルも奴は研究者だと言うような内容の話を聞いていた気もする。それもフィルターをかけていたのかもしれない。むしろこれで気づくべきだった。
奴が率先して《魔王》を蘇らせようとしているという可能性に。
「…ジェルジネンが生命力を集めてた」
「何?いつからだ」
「わかんねぇ。でも俺の知り合いが相当昔に手を出されて、数年間吸われ続けてた」
仮にこれが何人も、何年も、十年以上から続けられていたとしたら。
一体どれだけの生命力を集められたのだろうか。
そしてまたヤツキも同じ思考に至ったらしい。
「生命力は足りているってのは充分有り得るか。そして器も向こうにある。ならあと魔力」
「魔族の魔力を一点に集中させるやり方でもされたら《魔王》が出来るんじゃ…?」
「それが出来るならもうしてるはず。今の結界なら簡単に砕けるだろうな。そして《魔王》が出たなら仮にも《勇者》の身体を持つお前なら絶対に気づく。それがまだないってことは、どれかひとつが欠けてるんだろう」
「…器か?」
「それも有り得るだろうが、一番有り得そうなのは魔力か。魔族ですら難しいと言わしめるようなハードルに設定されているはずだからな。奴らは基礎スペックが異様に高い。特殊ユニットのコストも難易度も尋常ではなく高いはず」
だからこそヒトはほぼ無償で特殊ユニットを複数持たされている訳だが…とヤツキが続ける。
ふむ、だとしたら、それこそ膨大かつ無限の魔力がこんこんと湧き出る泉のような物が必須に──
「あ」
「どうした?」
首に下げていた小箱を取り出す。
つい先日研究所の奴らから望みの物が出来たと渡された専用封印がされた黒い小箱。
「なんだそれ…どういう…」
「ヤツキって見りゃ多少魔法は分かったよな」
「魔法というより封印系の術式だけだがな」
つまりはほぼ専門家か。
「完璧な円環術式だ。封印されてる物の力を利用して、それを封印してる。中に何が?」
「石だ。馬鹿みたいに膨大な魔力を延々と放出し続ける石っコロ」
そう言うと、ヤツキが一瞬驚き、そして小箱を睨む。
「まさかこれか?」
「多分そうだろうな」
きっとこれが《魔王》最後のピース。
奴のための魔力なのだろう。
「充分だ。これでいい」
ひとまず軽くヤツキの腕を直した。足りない素材は後で拾ったりして腕をいくつか作っておくか。三本ぐらいあれば年末までには充分だろう。
そしてまた、腕を直す間に察しのいいヤツキは大体の状況を把握し終えていた。
「しかしそうか。余程聖女の力が弱ってきているか…あるいは魔族がそろそろ仕掛けに入ったか」
「あぁ、それともう一つ報告だ《魔王》が覚醒の兆しにある」
「何?」
腕を装着していたヤツキがピタリと動きを止める。
「一応確認するが、お前《魔王》が何か覚えてるな?」
「あぁ。魔族の特殊な才能を持った奴が使える意思のある魔法だろ」
「簡単に言えばそうなるな。そしてこれまで、私の代になるまで過去一度も《魔王》の存在は示唆されていたが、確認はされてなかったって事も?」
「覚えてる。最低限尋常じゃない膨大な魔力と、それに耐えられる術者が必要って話も」
「ちゃんと覚えてるな。逆に言えば、少なくともその二つのうちどちらかを押さえておけば《魔王》は完成しない訳だが──」
ヤツキが付けようとした右腕を離し、しげしげと装着部分を見つめる。
「…付けようか?」
「大丈夫だ」
ナナキは元々義手義足を付けることを前提として作られたらしいが、ヤツキは生身運用の型。義肢を付けることに慣れていないのは当たり前か。
肩の器具を弄りながらヤツキが口を開く。
「話を戻す。お前の周りにはその器となる奴が一人居たな。まさかそいつが?」
「見てた奴曰く、自分から出ていったらしい。それとお前、これ見えるか?」
と言って右手首を見せる。
そこには黒い痣。よくよく見れば手首を握るようにぐるりと纏わりついている。
「いや何も。ただお前の素肌を見せられてるだけだが」
「やっぱ見えないか。どうも《魔王》にマーキングされてるらしい」
「魔法的な物か?」
「あぁ。生命力を吸われてるみたいでな。いつもなら極微量で、ぶっ倒れたりすると殺す気で吸ってくるらしい」
…ん?でもこの前の白虎との戦いの後、吸われていた感覚はなかったな。あれぐらいなら大丈夫なのか?
「条件には生命力もあるのか?」
「分からん。だが意志を持つ魔法なぞ普通は存在しない。有り得るのは神の力が介入している場合ぐらいだし、それだって相応の準備なり対価なりを払ってる」
「スキルなら?つか俺のマキナはどうなんだ?」
「あれらも厳密には違う。マキナもお前の言葉に対して回答を持ってくるだけの反応の塊。多少は学習して勝手に反応するかもしれんが、結果的には何も変わらん」
そうではなく、自身で思考し、間違った考えも思想も持ち、確固たる「我」が存在する魔法。
ヤツキはそう《魔王》の事を評した。
「当然そんなもの、魔法の一言で片付けられるレベルではない。神から寄越されたと言っても、ヒトだの魔族だのの身で使おうとすれば相当な対価が必要となるだろう。それこそ無尽蔵な魔力や、膨大な生命力、それに耐えられる器。なるほどそれも有り得るだろう」
「魔力、生命力、器…」
ボソリと反芻し、ふと思い出す。
《腐死者》のジェルジネンと、一年の時に同じ班だったリーザの一件。
長年生命力を吸われ続け、それでも抗い続けた少女。そして超級魔法によって俺があの魔族と初めて出会ったあの事件。
奴は何故生命力を集めていた?
名前が《腐死者》だから、生と死にまつわるエネルギーとして生命力を集めていたのは、何か自身の能力のために使うものだと勝手に思っていた。
シャルも奴は研究者だと言うような内容の話を聞いていた気もする。それもフィルターをかけていたのかもしれない。むしろこれで気づくべきだった。
奴が率先して《魔王》を蘇らせようとしているという可能性に。
「…ジェルジネンが生命力を集めてた」
「何?いつからだ」
「わかんねぇ。でも俺の知り合いが相当昔に手を出されて、数年間吸われ続けてた」
仮にこれが何人も、何年も、十年以上から続けられていたとしたら。
一体どれだけの生命力を集められたのだろうか。
そしてまたヤツキも同じ思考に至ったらしい。
「生命力は足りているってのは充分有り得るか。そして器も向こうにある。ならあと魔力」
「魔族の魔力を一点に集中させるやり方でもされたら《魔王》が出来るんじゃ…?」
「それが出来るならもうしてるはず。今の結界なら簡単に砕けるだろうな。そして《魔王》が出たなら仮にも《勇者》の身体を持つお前なら絶対に気づく。それがまだないってことは、どれかひとつが欠けてるんだろう」
「…器か?」
「それも有り得るだろうが、一番有り得そうなのは魔力か。魔族ですら難しいと言わしめるようなハードルに設定されているはずだからな。奴らは基礎スペックが異様に高い。特殊ユニットのコストも難易度も尋常ではなく高いはず」
だからこそヒトはほぼ無償で特殊ユニットを複数持たされている訳だが…とヤツキが続ける。
ふむ、だとしたら、それこそ膨大かつ無限の魔力がこんこんと湧き出る泉のような物が必須に──
「あ」
「どうした?」
首に下げていた小箱を取り出す。
つい先日研究所の奴らから望みの物が出来たと渡された専用封印がされた黒い小箱。
「なんだそれ…どういう…」
「ヤツキって見りゃ多少魔法は分かったよな」
「魔法というより封印系の術式だけだがな」
つまりはほぼ専門家か。
「完璧な円環術式だ。封印されてる物の力を利用して、それを封印してる。中に何が?」
「石だ。馬鹿みたいに膨大な魔力を延々と放出し続ける石っコロ」
そう言うと、ヤツキが一瞬驚き、そして小箱を睨む。
「まさかこれか?」
「多分そうだろうな」
きっとこれが《魔王》最後のピース。
奴のための魔力なのだろう。
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