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本編
片付けと質問
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そういう訳でルトはユーリアに引きずられていき、俺の銀剣を、あの召喚魔法…だったか?ほら、あの《ナイト・オーダー》とかいう魔法。あれを使ってわざわざ使って運んでもらった。
ちなみにルトは一応生きてた。あれで死なないなら、殺しても死にそうになさそうだな…。
軽く俺もユーリアからお叱りを受けたが、その後にユーリアが「さて…」と言いながらルトの首根っこを掴んで自室に入って行った時に見えた横顔から察するに、俺への説教なんてメじゃないぐらいの説教が待ってそうだ。
まぁ、同情はしないが。一切。
で、今は。
「なんでっ…!私がっ…!貴女がっ…!散らかした部屋をっ…!片付けてるんですのーーーーー!!」
とまぁ、若干推測のつくように、アーネが部屋を片付けてる真っ最中。
「そりゃ仕方ない。俺はボロボロの身体で戦技撃っちまって結構身体にキてるから、お前しか動けないだろ」
上半身を起こしつつ、アーネの質問に答えてやる。
「そもそも貴女が煌覇なんて撃たなければ良かったんじゃありませんの!?」
ははっ、アーネ…。
「いいか?アーネ。アレの恐ろしさは体験してない者には理解できない。というか筆舌に尽くしがたい。俺は男で相手も男、しかも顔を少し蒸気させつつ、どこぞの乙女よろしく視線をキョロキョロさせて『好きだ婚約してくれ』。オマケに相手はガタイが良くてこっちは怪我人てロクに動けないんだぞ?もし俺が怪我をしてなかったら煌覇だけじゃ留まらなかったな」
「貴女…仮にも先輩を殺す気でしたの…?」
「馬鹿言え」
ばふっ、と身体をベッドに沈める。
「殺す気だった、じゃなくて今後ああいう事があるなら絶対に殺してみせる!」
マジでアレは鳥肌ものだ。悪寒でブルブルだ。多分、過去に出会ったどんな魔獣よりも怖かった。いや、絶対。
「馬鹿なことを言うんじゃありませんの!!」
あー、糞、なんて言うかな…伝わりにくいか…?
…そうか。
要はアーネが嫌いな人物が告白してきたと置き換えればいいのか。
「よし分かった、想像してみろ」
「なんですの?」
吹っ飛んだ椅子を片付けつつ、アーネが反応を返す。
「お前の身体が一切動かない状態で、目の前に俺が顔赤くしてモジモジと、そりゃもう女々しくして──おい、顔が既に女々しいとか言うツッコミはいらんぞ?──好きです付き合って下さい、なんて言ってきたら…どうする?」
すると、その質問をした瞬間、アーネがフリーズした。
そのまま十秒…二十秒…三十秒。
流石に不審がって声をかけてみる。
「おーい?アーネ?」
「そっ!そそそそ!そそっ!そんな事!当然拒否しますわ!!」
「だろう?」
よし、何とか伝わった様だ。
そう思って、俺はゆっくりと目蓋を下ろした。
…そういや、眠りに落ちる直前、アーネが何やらゴニョゴニョ言ってたっぽいが、ほとんど聞き取れなかった。
確か「お付き合いじゃなくてもっと──」みたいな事が聞こえた…気がする。
多分気のせいだが。
ちなみにルトは一応生きてた。あれで死なないなら、殺しても死にそうになさそうだな…。
軽く俺もユーリアからお叱りを受けたが、その後にユーリアが「さて…」と言いながらルトの首根っこを掴んで自室に入って行った時に見えた横顔から察するに、俺への説教なんてメじゃないぐらいの説教が待ってそうだ。
まぁ、同情はしないが。一切。
で、今は。
「なんでっ…!私がっ…!貴女がっ…!散らかした部屋をっ…!片付けてるんですのーーーーー!!」
とまぁ、若干推測のつくように、アーネが部屋を片付けてる真っ最中。
「そりゃ仕方ない。俺はボロボロの身体で戦技撃っちまって結構身体にキてるから、お前しか動けないだろ」
上半身を起こしつつ、アーネの質問に答えてやる。
「そもそも貴女が煌覇なんて撃たなければ良かったんじゃありませんの!?」
ははっ、アーネ…。
「いいか?アーネ。アレの恐ろしさは体験してない者には理解できない。というか筆舌に尽くしがたい。俺は男で相手も男、しかも顔を少し蒸気させつつ、どこぞの乙女よろしく視線をキョロキョロさせて『好きだ婚約してくれ』。オマケに相手はガタイが良くてこっちは怪我人てロクに動けないんだぞ?もし俺が怪我をしてなかったら煌覇だけじゃ留まらなかったな」
「貴女…仮にも先輩を殺す気でしたの…?」
「馬鹿言え」
ばふっ、と身体をベッドに沈める。
「殺す気だった、じゃなくて今後ああいう事があるなら絶対に殺してみせる!」
マジでアレは鳥肌ものだ。悪寒でブルブルだ。多分、過去に出会ったどんな魔獣よりも怖かった。いや、絶対。
「馬鹿なことを言うんじゃありませんの!!」
あー、糞、なんて言うかな…伝わりにくいか…?
…そうか。
要はアーネが嫌いな人物が告白してきたと置き換えればいいのか。
「よし分かった、想像してみろ」
「なんですの?」
吹っ飛んだ椅子を片付けつつ、アーネが反応を返す。
「お前の身体が一切動かない状態で、目の前に俺が顔赤くしてモジモジと、そりゃもう女々しくして──おい、顔が既に女々しいとか言うツッコミはいらんぞ?──好きです付き合って下さい、なんて言ってきたら…どうする?」
すると、その質問をした瞬間、アーネがフリーズした。
そのまま十秒…二十秒…三十秒。
流石に不審がって声をかけてみる。
「おーい?アーネ?」
「そっ!そそそそ!そそっ!そんな事!当然拒否しますわ!!」
「だろう?」
よし、何とか伝わった様だ。
そう思って、俺はゆっくりと目蓋を下ろした。
…そういや、眠りに落ちる直前、アーネが何やらゴニョゴニョ言ってたっぽいが、ほとんど聞き取れなかった。
確か「お付き合いじゃなくてもっと──」みたいな事が聞こえた…気がする。
多分気のせいだが。
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